自由のための永住権を求めるADHD 【ADHDは荒野を目指す】
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台北に住んで十数年の僕は、長く経営した日本人子女向け学習塾や、そこで貯めた三千万円以上のお金を、元妻リーファの家族であり、名義上の台湾人オーナーであるフォンチュと、その娘イーティンによって、奪い取られてしまいます。
会社を取り戻すことは諦めたものの、時間をかけてお金だけでも取り戻そうと決めた僕は、台北での生活の立て直しをするべく奔走を始めます。
お金もないまま家を追い出される、スマートフォンは使用できなくなる、大手塾に雇用されたのにすぐに解雇される、