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ほんの小さなキッカケ〜『おおきいサンタとちいさいサンタ』の紹介

あと1ヶ月ほどでクリスマス!一年早いですね。今日は司書をしていたときに、好きだった絵本を紹介します。

内容

おおきいサンタとちいさいサンタは近くに住んでいるけど、柵があったので話したことはありませんでした。あるクリスマスの夜、それぞれプレゼントを配り終わって家に帰ると2人に一通ずつ手紙が届いてて……。

柵は心のバリア

近くに住んでいても良く知らないから、怖い。だから、かかわらない。これって大人の世界にもあることですね。最近よく聞く「分断」って、知らないから怖いが根底にあるのかもな。物理的な柵はなくとも、心理的なバリアはいたるところにある。これが大きくなると戦争や差別に繋がって行ってしまうのだろうな。

個性を補い合う

おおきいサンタは力持ちでソリにたくさんプレゼントをつめて、空の上から配る。一方、ちいさいサンタは一軒一軒プレゼントを配ります。小さいから窓や煙突にも入ることができる。

これってそれぞれの特性を活かした仕事をしているってことだよね。いつもはそれで大丈夫だけど、予想外のオーダーが来たらというのがこのお話の面白いところ。

仕事をしていれば(生きていれば?)、不得意なことも出てくる。努力だけではどうしようもないこともたくさんある。そんなときに誰かに頼るのって大事だよね。自分ばっかり頼っている気がして不安にもなるけど、誰かの役には立っているのかも。

まとめ

子どもにもよいけど、大人が読んでも十分面白いと思います。絵も可愛すぎないタッチなのでおすすめです。シリーズに『100にんのサンタクロース』(面白いです!)、『だれかのプレゼント』(知らなかったです!)もあります。

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