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再録禁止カード不使用レガシー ~あれ? ドゥームズデイ、組めそうじゃない?~

1.先日、ふと思ったのです。手持ちのカードに少しパーツを買い足せば、ドゥームズデイを組めるかも、と。Underground seaや、ライオンの瞳のダイアモンドが無くても。

僕がMTGに復帰しようと決めたのは、去年の夏のこと。デュアルランドをはじめ、再録禁止カードの多くは、購入に相応の「覚悟」が必要な価格と化していました。

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(キミ、ゲームぎゃざの広告で2000円台じゃなかった?)

「よし。覚悟、できない。今は買えない」と僕は思いました。要するに、「憧れていたレガシー環境で思うさま、遊んでみたい。ただし、参入の条件は可能な範囲までゆるくしたい」という風に考えたのです。そこで、再録禁止カードを使わず、レガシー環境で戦えるデッキを組めないか試してみることにしました。

ただし、無いことを敗けの言い訳に使うのは、対戦相手にも失礼で、貧しいことだと思います。

既存のデッキの単なる劣化版、廉価版にならないよう、使うカードにも使わないカードにも相応の理由をあげたい、と考えながら、思いつく限りのデッキを試しています。その習作のひとつが、再録禁止カード不使用のドゥームズデイです。

(あの、先に言い訳をしておくと、この文章は、復帰したてで、なんの実績も知識もないレガシー初心者の戯れ言です。こういう楽しみ方をしています、と言いたくなっただけなのです)

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2.デッキリスト

一般的なリストと異なる点は、Underground sea×4の不採用と、ヨーグモスの墳墓、アーボーグ×3の採用、虹色の眺望×4の採用です。

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ドゥームデイというデッキの詳細な解説は他の方の記事にお任せします(海外には専用wikiまであるんですね。すごいデッキです。愛されてる)。

ざっくり言うと、

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こうして、

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こう。

ドゥームズデイは色拘束が厳しいデッキです。キーカードの最後の審判が黒マナ×3、タッサの神託者は青マナ×2を要求してきます。暗黒の儀式が手札にない場合、3枚のUnderground seaを並べて最後の審判を撃つことも多々あるケースかと思います。

その代わりに、基本土地の島を2枚並べてからアーボーグを置いても、瞬間的には黒マナ×3が揃うやん!?  というのが、発想の原点です。

最後の審判を撃ってターンを返したあと、マナベースを責められると、僕ならすぐに泣いてしまう。その点、アーボーグを割られても、島という硬い足場が残るのは頼りになります。

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(最強のカードとは? 島。と、山)

その代わりに、1ターン目Underground sea、暗黒の儀式を経由して、目くらましを構えたまま、最後の審判で強襲、という動きは難しくなります(水蓮の花びらも使えば、できなくもないですが……)。

アーボーグが伝説の土地で、2枚目以降を重ね引いたとき、使い捨ての水蓮の花びらと化すのも辛いところ。純正2色の構成なら基本土地を中心に回せても、環境に応じたタッチカラーを足しにくいという拡張性のなさも欠点のひとつでしょう。

またライオンの瞳のダイアモンドや親身の教示者などを不採用として、手札が減りにくく、とにかく扱いやすさを重視した構成にしているつもりです。各種の打ち消し呪文、または忍耐、ときには激しい叱責。こういう怖いカードをかいくぐるため、僕はタッサの神託者が場に出る瞬間まで、意志の力を握っていたい。否定の契約も。だって、怖いので。そのぶん、最大速度はどうしても出にくくなります。現在の環境覇者、URデルバーに少しでも抵抗するため、悪意の大梟を積んだタイプも試してみるか……?

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(美しい……好き。陰謀団式療法と合わせるのが好き)

ほかにも問題点はいくつも思いつきますが、一番の欠点は、このデッキがまっさらな赤ん坊だということです。参考にしたリストはあっても、乗り手は初心者だし、コロナ禍もあり、なかなか実戦で知見を集めることができないでいます。この記事自体を台無しにしかねない弱点がそこですね……熟練した使い手の方々からすると、恐れ知らずに的外れなことばかり言っている気がします。こわい。ゆるして。

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(もうカエルになりますから……クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに青の1/1のカエルになる。)

3.初心者さぁ……。はじめてnoteで記事を書かせていただき、お見苦しい点があろうかと思います。こういう形でいいのか、今も首をひねっているところです。

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ただ、初心者なりに書いておきたかったのです。僕にとってレガシーの世界は、動画や記事でしか見たことがない、おとぎ話の怪物の世界。

特に高い入場券だと感じていたのが、再録禁止カード、デュアルランドたちでした。買わないと決めた日から、さらに日ごとに高くなる一方だし。

それでも我慢できず、これだけは持っていた意志の力を頼りにデッキを組んで、休日大会に飛び込みました。勇気の方向をまちがえて、下半身になにも履かず、魔物の巣に挑んだ気分でしたが……意外と、何とかなってしまいました。負けたり勝ったり、まあ、負け越したけど。

再録禁止カード、デュアルランドは強力な武器ではあっても、それがないと遊べない入場券なんかではない。これは結構、あざやかな驚きでした。

そして、これがnoteで記事を書こうと思い立った理由。僕は自分と同じ初心者を増やしたいのです。

いつか僕も歯ぎしりするほどUnderground seaが欲しくなるかもしれません。しかし、少なくとも今日は要りません。再録禁止カード抜きでレガシーのデッキを考えるの、実は楽しいです。ドゥームズデイは憧れのデッキでした。そして、高価でした。お手ごろとまではいえなくても、「覚悟」なんて要らずにこのデッキが手に入ると知ったとき、僕はやっぱりうれしかったのです。

レガシーの世界を楽しむ入り口に、こういう道筋も許してもらえれば、「覚悟」の足りない初心者として、幸いに思います。

それに、興味があります。再録禁止カードを不使用としたデッキだけでレガシーの大会が開かれたとしたら、どんなデッキが見られるのでしょうか。いずれ、ほかの再録禁止カード不使用レガシーのデッキもご紹介できればと思います。その場合、次回は青黒ダークデプスか、ハイランダーコンボを考えています。

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一緒に負けたり勝ったりしたい

#MTG   #MTGレガシー #レガシー   #Doomsday  


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