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中心静脈カテーテル感染:CLABSIについて

みなさんこんばんは。
久しぶりに朝カフェしてからお仕事へ
どーもMittsuです。

本日は中心静脈カテーテル感染CLABSIについてお話しします。

中心静脈カテーテル感染(CLBSI)

中心静脈カテーテルは、高カロリー輸液(TPN)や抗がん剤の投与などあらゆる治療に欠かせないものですが、長期的な留置不潔操作により、感染症を引き起こすことがあります。

カテーテル感染の経路は以下の3つの要因が問題となります。(図1)

Mittsu作成

これらの3つの感染経路を予防することが重要となりますが、他にも重要の感染予防策があるので、次のポイントを押さえましょう!

カテーテル感染の予防に重要なポイント☝

①手指衛生
②カテーテル挿入時の無菌操作(マキシマルバリアプリコーション)
③クロルヘキシジングルコン酸塩含有の消毒薬を用いた皮膚消毒
④大腿静脈へのカテーテル挿入回避
⑤不要なカテーテルの抜去

以上、5つの項目を推奨しています。

マキシマルバリアプリコーションとは?

中心静脈カテーテル挿入時に、医師が写真のようにキャップ・マスク、滅菌ガウン、滅菌手袋、大型滅菌全身用ドレープを用いて無菌操作で施行し、患者を細菌感染などから守ることいいます。

ここから少し疑問を解決していきましょう!

大腿部位への挿入を回避する理由は?

大腿静脈は血栓形成や感染を起こす頻度が高いため、原則的に避けることとされています。

また、 大腿静脈にカテーテルを留置した際には、患者の状態が落ち着き次第、他の静脈からのアプローチに切り替えることが推奨されています。

感染率が高い挿入部位は?

鎖骨下静脈>内頚静脈>大腿静脈

※末梢静脈挿入型(PICC)は、中心静脈カテーテルよりも感染リスクが低いとされています。

ルーメン数による関連性は?

ルーメン数が多いほど外部から体内へのアクセスが増える可能性が増えるため、必要最小限とする。

カテーテル挿入時の感染対策

・挿入部位は定期的に観察する。

・輸液セットは週に1~2回定期的に交換する

※ 脂肪乳剤・血液や血液製剤に使用した輸液ラインは24時間以内に交換

※ プロポフォールを投与する輸液ラインは12時間以内に交換

・輸液を投与でアクセスする「ハブ」への接続は、アルコール酒精綿でゴシゴシ擦ってからラインを接続する。

・フィルムドレッシングは7日ごと、ガーゼド保護は2日毎に交換する

※ 汚れたり、剥がれたらその都度交換を推奨

カテーテル感染を疑い抜去時の対応のお願い
抜去したカテーテルの先端と血液培養の提出してください。


カテーテル感染の診断には、血液培養との関連性が重要となります。

注意
提出する血液培養は①末梢②CVカテーテルから採取してください。

カテーテルを通過させて採取した血液で2時間以上早く培養陽性となった場合、カテーテル感染の診断の根拠となることが報告されています。

以上、中心静脈カテーテル感染(CLABSI)についてでした。
それではおやすMittsu💤

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