4. 介護士の種類/渡り介護士の見る景色

名前も覚えてきて、少し慣れてくると働いている介護士の性格がだんだんわかってくる。

人間の悩みのほとんどが人間関係の悩みだそうだが、この働いている介護士の性格が介護施設で長く働いていけるかどうかの大きな壁の1つである。

いろいろな施設で、みなさんのそれぞれ独自のやり方を観察していると、まず介護という仕事に対する2つの姿勢があると感じられた。
それが〝人情派〟〝効率派〟である。

人情派
主に利用者に寄り添い、何か問題や希望が
あればいつもの段取りに支障が出ても、
利用者からの任務を優先的に選びがちな派閥。

効率派
利用者の希望よりも段取りや時間内に終われる 
事を優先しがち、自分が無駄と思った事は
こっそり省いてうまくやりたい派閥。

この2つは相反する物と最初考えたが、場合によっては両方の気質を持っていたり、あるいは両方持ってなかったりする事もある。

そこでベクトルとしてどの程度、気質を持っているかで更に分別してみる事にする。
そして私の経験を元に大雑把であるが次のような表を作成してみた。

妄想してみると、どの人も大体この中のどれかに当てはまりそうな感じではある。
この〝介護士の種類〟見て説明が何となく出来そうな気がした。

介護士の種類
各種類の性格一覧
意識高い型 
介護士にはほとんどいない。
いるとするとやる気満々の新人か、現場に
ほとんどいない役職に就いた介護士だろうか。
お人好し型 教科書に書いてありそうな対応を
しっかりとこなす、表向きは穏やかで優しい。
利用者とよく談笑している。
粗探し型 自分の中の正義をかざし、現場内の
ダメだと思った所を指摘する。在職期間が長く
なるとお局っぽいモンスターに進化する。
これは仕事だ型 介護も仕事だ、生産的に効率
よくやるべきだ。要領よくスマートにこなす。
たぶん他業界でも上手くやるタイプ。
やれる範囲型 忙しくてもなる様にしかなら
ない。勤務時間内しっかりやって、できない
分は次回に回して残業しないで帰りましょう。
真面目サビ残型 仕事は慌てず真面目に丁寧。
他より作業が遅いと理解しており、よく自分の
納得する所までサービス残業している。
スピード型 とにかく早く仕事を終わらせて、
落ち着きたい。基本仕事は雑で、よく指摘も
されているが、特に改善には努めない。
仕事最低限型 怒られない程度の最低限の仕事
のみやって楽したい。問題はないが仕事に
あまり愛着がない。若者に多いイメージ。
おしゃべり型 よくしゃべり、ぜんぜん動かない。
何より会話が優先しがち。ペアで仕事をすると
ほとんどの仕事をこっちがやる事になる。

こういった〝介護士の種類〟がどんなバランスで在籍しているかが、どうやら現場の複雑さに関係していたりする。

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