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【ネタバレ感想】暴太郎戦隊ドンブラザーズ #ドン21話「ごくラーメンどう」
猿原回当日に、朝からドンブラ映画を観に行った私です。映画があまりにも濃すぎたため、今回はすっごーく普通の回に感じた笑
●猿原教授の空想力
そう!!! 猿原真一は真にカルチベートされた、文学的で崇高なキャラクターなんですよ。 みなさま、忘れていたでしょう?? えぇ?
最近、タロウに青筋浮かべまくったり、タロウに事あるごとに敗北したり、タロウに鍋蓋当てられたり…… 対タロウだと驚くべき速度で〝愛すべき器量のなさ〟を発揮してしまうだけで。 本質はそう、教授なんです。
…と、公式に書かれてある通り、猿原の崇高さなどすっかり忘れていた私だ。
もともと、ご近所さんの悩み相談を受けて、お礼に貰った物とかで生活してるんだよね?(←うろ覚えかーい)
周りの人の態度からしても、そうだ、猿原は元々みんなから尊敬されている人格者(?)なのだった。
空想ラーメン食べに来る客なんか、本来めちゃめちゃ迷惑だろうに、それを面倒がることもなく笑顔で迎える店主の態度から、猿原が周囲の人達としっかり信頼関係を築いているということが分かる。教授は、地域から愛されているんである。
まぁ正直、「そこまで許可するなら、いっそラーメン奢ってあげたら?」とか考えちゃうのが浅はかな私の発想だけど、それは違うんだよね。場所を提供してるだけでも十分すごい事。
それに、猿原は別に本物のラーメンを食べに来てるんじゃなくて、あくまでも空想を楽しみにきてるわけだから(そしてお金も無いし)。
空想のラーメンを出す方が適切かつ、親切なんだよね。あくまでも、お客さんと店主という関係の、正しい振る舞いなんである。
猿原いわく、
「無いものは無いんだから、どうしようもない」
「問題の根源たる欲望の方を捨てれば良い」
「空想の力を育てることが、煩悩を断ち切る一助になる」(意訳)
…と、いうことなんだけど、空想の力でお腹までいっぱいになって健康体まで保てているのは、もはや「怪人」の域という気がしなくもない。
「欲を捨てろ」なんてサラッと言うけど常人にはなかなか難しいわけで、そこに猿原の超越した素質というか、サルブラザーへの適性というものがあるんだろうなぁ。
猿原は、今までの放送回でも、困ってる人がいると割とためらいなくアバターチェンジして助けてあげるし(今回も子供たちのボールを取ってあげていた)、人助けが好きなんだよね。
ただ、個人的には、猿原自身は無欲というよりも承認欲求強めだと思っている。
前述の人助けも、ただの奉仕精神というかは「すごい!」と言われたいが故って気がするし、浮世離れしてるのも「現代社会でそのスタイルを貫き、不自由も感じていない自分」に酔ってる節があるように思う。どっちかというと、犬塚の方が奉仕精神はあるんじゃないか?
だからって猿原がダメとは全然思わなくて、社会の規範に捉われていないことは確かだし、つまりそれは「確固たる自分」があるということだし、そのことに満足して日々暮らせているわけだから、それは至極健やかなことである。
白井には適性がなかった。
「実は後悔してる」
「モンスターと戦ってれば違う人生だったかも」
「なぜ戦えるんだ、怖くないのか」
と、猿原に問うが、それは意味のない質問。
単純に「適性が無かった」、それまでのことなんだろう。
「なぜ答えが必要なのか」と返す猿原に、「訳がわからねぇ…!兄さんと戦えば答えがわかるはず」でヒトツ鬼化する白井の短絡さ。これこそが、適性の無さだと思う。
ただ、猿原の「答えを求めるために自らヒトツ鬼になる、その根性や、ヨシ!」は、ホントにちょっと訳がわからねぇ…!笑
それだけの情熱とモチベーションを持てた事へのヨシってこと?
ラスト、白井に関しては完全に猿原にお世話になったんだから、サービスでラーメン出してやれよ時価取ってんじゃねーぞ!
とは思ったが、それじゃ猿原のキャラが成立しないので、無粋な考えですね。綺麗な結末でした。
あと、最初に松井組に拉致された猿原の腕を縛ってる麺、さすがに強すぎだろ笑
あんなん笑うわ!
●ジロウとムラサメの悲しみ
オープニングの空きスペースにねじ込まれるジロウの不憫さがいまだに笑えるのだが、そんなジロウ、前回「ドントラボルトのまま放置→他メンでロボ太郎合体→エンディング」という流れだったからどうなったかと思ったら、闇堕ちしたまま週またいじゃってるじゃない…!!
そんな中でムラサメと遭遇。バトルへ。
マザーに「何のために生まれてきたのでしょう?」と問うムラサメに、「無意味な質問です」と無慈悲(?)なマザー。
何のために、なんてどうでもよくて、「今」与えられた役割をこなすことだけが求められるムラサメ。
「なぜだ…奴の悲しみが伝わってくる…」とジロウ。闇ジロウもまた、ただの暴走野郎に見えて、実は深い悲しみを抱えているのであるなぁ。
ドントラボルトとドンドラゴクウが統合されて、最強フォームになる未来をちょっと期待してしまう。
それにしても、ムラサメはすでに感情まで覚えたのか!学習能力高すぎん?成長速度もすごくない?
これは余談だが、少年らしさも相まって、ゲーム「ニーアオートマタ」の9Sみを感じる。私の中で好き度が爆上がりである。
●お供になり損なった5,000人
今回、マスターの発言により、現ドンブラザーズ以前にお供になり損なった5,000人あまりの人々が存在することが判明。
「知らなかった。すごいんだな!お供たち」と、タロウの台詞はまんま視聴者の台詞。
すごいんだね!お供たち…!
それでいくと、「オニがみたにじ」で、はるかの代わりにオニシスターになった真利菜も有能だったんだな。
ドンブラザーズへの適性は、単に「世のため人のために動けるか」ということよりも、自分自身を受け入れているか否かにある気がする。
こんな自分でもオッケー!こんな自分でも生きていくぞ!という覚悟と、「みんな違ってみんないい!」の気概があるか。
猿原も、はるかも、自分が自分であることを恥じてないし、誇りに思っている。
多分、犬塚もそう。
雉野は…ちょっと怪しいところだが、現時点では「みほちゃんと結婚できた自分」によってかなり誇りを保てているような気がする。
なので、ちょっと雉野に関しては今後も怪しい。なんかのきっかけでドンブラザーズとしての資格を剥奪されそうなのは雉野だし、実際に一度ヒトツ鬼化してるし、下手したら今後も鬼化しそう。(いや、するだろうな…「夏美=みほちゃん」の件があるから…)
●ソノザ、編集者の才能開花
ソノザさん、不気味な演技ピカイチじゃないすか?公式の写真、次回は原稿食ってる…!
脳人の中では今まで比較的スポットが当たってこなかったソノザが、ここへきて大活躍。
「キャラが立ってないし、展開に無理がある!」とか、言い方が人間すぎる笑
漫画に夢中ではるかがアバターチェンジしたことに気付けないソノザ。それだけソノザを夢中にさせる『初恋ヒーロー』、読んでみたい(TTFCで読めるらしいが)
はるか、普通に考えて拉致されてんのに、自己肯定感が高いからすぐポジティブ思考に切り替えられて、結果的に事なきを得るのが本当にイイ!
●アバターチェンジ/ヒトツ鬼のモデル
私は戦隊モノをずーっと見てきたわけでは無いので、アバターチェンジやヒトツ鬼の背景が読み取れなくて非常に残念。もったいない。知ってればもっともっと楽しめるんだろうなぁー。
わしも髄まで楽しみたい!
ワクワクしたい!ぬぉぉー!
歴が浅いことが悔やまれる。
今回のヒトツ鬼(侍鬼)は、シンケンジャーがモデルだったそうで。
ムラサメのアバターチェンジは、アバレキラー。
ジロウがキバレンジャー。
次回はポワトリンとファイブマン(さすがにこれは年代的に本当に分からない)とやらになってるそうで、戦隊シリーズ好きにはたまらんのでしょうな!
●じかーい、じかい…
絶対神回じゃんか!
タロウの眼鏡!
え、雉野さん一瞬しか映らなかったけどバッキバキの目ぇしてたよね。市原隼人かと思っちゃった
はるかのポニーテールも、めちゃくちゃ可愛い。
そして、椎名ナオキだ!
映画とのリンクがちょっと嬉しい。
…映画とのリンクと言えば、今回の猿原の俳句「犬一匹 猫も一匹 夏の浜」も、映画の俳句と繋がってるんだろうか…?
私の聞き間違いじゃなければ、映画の俳句、結構サイコパシーだった記憶が…。
気のせいだったかな…??
●声優パーク建設計画メタバース部
今回はリアタイ視聴ができなかったので、録画のラストを見て知ったのだが、声優パーク、ドンブラメンバーがゲストだったの?!
見たかったーー!!
映画館にいたよーーー!!
…と思ったけど、中の人を知っちゃうとまた違う感情が湧いてきちゃいそうで(特にタロウ)怖い気持ちもあって、YouTubeの「ドンチャン!」とかキャストブログもあまり見ないようにしているので、結果良かったのかな。
でもなぁー、ちょっと見たかったなぁ…!!
ニチアサ出身の男性って、他のドラマや番組で見ると、普通にイケメンでビックリすること多い。
女の子は割と、ニチアサ出てる時から可愛いし、他の番組出てるの見てもそんなに変わらないんだけど。
あれだけ変な(?)衣装とキャラ設定でまぁそれなりに見えるということは、元がやっぱすごく良いってことなんだなーと思う。
●映画が濃すぎるんよ…!
録画視聴後、「わぁー、今回はノーマルな戦隊モノって感じだったなー」と思ったけど、何度か見ているうちに「ノーマル…??いや?やっぱふざけてんな」と思い至った。
もうノーマルが何か分からない。
それくらい、映画が濃厚すぎたので、映画はよく寝てよく食べ元気がある時に観ることをおすすめします。(席は最後列くらいで圧がちょうど良いかもしれない)
いや、面白いんだよ!面白いし好きなんだけど!なんつーかなぁ、観た人なら分かってくれると思うんだけど…脳の消費カロリーがハンパない。
公式さんいわく
そういう、ヒーロー映画的なカタルシスは、劇場版リバ○スにお任せしましょう!
ドンブラ THE MOVIE のやるべきことはただひとつ。
「『リバ○ス』を観に来た人に、『ドンブラ』の洗礼を浴びせたい!」
とのことだが、リバイス出演の豆原くん目当てであろう前の席にいたお嬢さん達が、ドンブラのシャワーを浴びて果たして大丈夫だったか、心配でならない。
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