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【ネタバレ感想】暴太郎戦隊ドンブラザーズ #ドン19話「もしもしユーレイ」

ギャグ要素少なめのしっとり感動回だった。
次回予告では「なぜ井上和彦さん?」と思ったけど、50年の時を感じさせぬ電話越しのイケボ。その説得力たるや、素晴らしかった。


●強制召喚システム

今川焼を食べようとしたらバトルに召喚されるはるか。いきなり呼び出されるのは毎度のことではあるけど、強制的に召喚されている様子が、召喚される側からしっかり描写されたのが久々で、面白かった。
これだと雉野は会社いる時に召喚されると大変だなー。はるかも授業中だと大変。
サルブラザーは召喚された直後、何かに腰掛けてくつろいでる様子だったけど、自宅で俳句でも詠んでたか。猿原は急に召喚されても社会的に困ることは無さそう笑

ジロウの召喚はどうなってるんだろう?
ワンテンポ遅れて、神社に出現したけど。
ドンブラスターと同様、急に龍虎之戟が出てきて召喚されるのかしら?


●お供たちの観察眼と心配り、優しさ

はるかの「なに?昭和?!生まれてないし!」「出た〜昭和のリアクション」の台詞に、昭和生まれの私は衝撃を受けました。そうだよね、昭和ってもう、だいぶ昔よね…。そうだよね、今の子は電話ボックス知らないよね…。時の流れよ…!

冒頭のヒトツ鬼とのバトル後に美奈子さんを発見したはるか。「電話ボックスに避難したのかな?」で違和感を持って、後でわざわざ自転車(黄色くてかわいい!)に乗って確認に行くの、さすがは漫画家という感じ。観察眼がある。周りをよく見ているね。だからいろんなことに気付く。

志田こはくちゃんは、表情も声も動きもコメディエンヌの才能があるね。かわよ!

はるかには見える美奈子さん。
猿原と雉野には見えない。

息を止めると見えるってことは、生命維持活動を止めようとすると見えるってことなのか。
でもマスターには最初から見えてるぽい。この辺のシステムはどうなってるのかよく分からんが、はるかが「どーいうシステム?」と突っ込んでくれてるので、実際あまり深い意味は無いのかもしれない。

タロウと翼に対しては、美奈子さんの方から実体化している感じ。美奈子さんのときめき(=鼓動=心拍上昇)が、つまりは生命維持活動に通じるわけで、実体化したのかな。と、言っても映像上での話で、相変わらず猿と雉には見えてないわけだけど。

それにしても、しれっと5人集まった。
ケーキ食べたぶりじゃない?!
逃亡犯なのにどんぶらにお茶しばきにくる翼は、ガード緩すぎて笑っちゃう。

とは言え、みんなからすれば翼は「知り合いの無実の逃亡犯」ってだけであって、まだイヌブラザーと認知された訳では無い。
デートのくだりで、はるかにバレそうだったけど、美奈子さんが口止めを忠実に守ったためギリギリセーフ。(←セーフ…なのか?もう早くバラしてあげて〜)

新造さんを探すのに、雉野のコンサル会社社員としてのスキルが発揮されたのが良かった。名前を聞いただけで思い出すなんて、雉野が真面目な人柄であることが伝わる。平凡な会社員だと本人は自信なさげだが、ちゃんと気遣いができる人なんだよね。

そして、いざ新造さんが見つかってどうするか。
「簡単なことだ、会わせれば良い」と言うタロウに対し、それを止める猿原。

美奈子さんの時は50年前から止まったままで、時の流れという現実を眼前に突き付けるのはあまりにむごいという教授の心配り。猿原は俳句を読むだけあって、案外こういった情緒がある。普段もやたらと恋の歌詠むしね。

心の機微に疎いタロウをサポートするように、色々と細かい部分に気付く、実は有能なお供たちなのである。戦闘能力はさておき。

50年ぶりに電話で話す美奈子さんを見守る4人、すごく仲間感が出ていて良かった。タロウを中心としたお供たち、ではなくて、4人で仲間の感じだった。

そして、またしても何も知らない犬塚(以下略)


●三者三様のデート


タロウおにぎりどんだけ食うねん!
と思ったら、「よく食うな。きっと胃腸が丈夫なんだろう(ニコッ)」って予想外のご褒美スマイル。全私が歓喜!タロウが笑うと私も嬉しいよ!涙

はちゃめちゃなデートだけど、スカイダイビングの夢を叶えてあげるなんて、タロウなりに考えてくれたことが窺える。

そして翼、夏美がいるのにデートしてあげるの優しいね。そこははっきり断るタイプかと思ったけど。
そして、イヌブラザー化するときの「特別サービスだっ(ドヤァ)」が面白すぎた。自分が犬であることにちょっと誇り持ち始めてるんじゃないよ。

そしてマスター。マジでお顔小さいな。あの服を着てそれなりに見えるのすごいぞ。目元が良いんだよね。表情の作り方で、介人と全然別人に見えるのがすごい。


●ドンムラサメに足留めされるジロウ

ムラサメは登場がかっこいいなぁー!
本来なら、ジロウが暗殺者を足留めした形なのだが、ジロウの性格がやっかいすぎることが視聴者に認知されてるため、Twitterで流れてくる感想が「やっかいなジロウを足留めしたムラサメグッジョブ!」って感じなのには本当に笑った。確かにムラサメ貢献してたかも。

戦闘力としては意外とジロウ優勢。ムラサメは危なくなったらすぐに引く。今回、ボイスは無かったけど、これもマザーの指示だろう。
よほどマザーのお気に入りなのか、大事にされてるのか、失ってはいけない切り札なのか。

戦ってる神社、見覚えあるなーと思ったら、クドカンの映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」に出てきた神社だった。
三浦の長井ある熊野神社だそうです。綺麗なところだねー!


●タロウが心の機微を学んでいる

美奈子がヒトツ鬼だと分かった時の、タロウの戸惑った顔。
以前のタロウなら有無を言わさず「かかれ!」で、いち早くアバターチェンジだったと思う。

ヒトツ鬼には実体がなく、美奈子が成仏しなければ倒せないとわかると、あたふたするお供たちに対して「待つんだ。耐えて、待て」と諭すように言う。
あのハチャメチャ暴れ野郎が、こんな台詞を言うなんて!

美奈子を、新造さんを、信じて待つ。
「きっと彼らなら大丈夫」と思っているからこそできること。

タロウは、自身が一度パーティーから離脱し復活させてもらったことや、お供たち(主にはるか)との関わり、彼らの献身に触れるうちに、人間の「心の機微」や「信頼」について、学びつつあるのだろう。


●電話ならではの風情


「いつかきっと会える。光のあふれる美しい場所で」と新造さん(マジでイケボ)。
美奈子さん、50年間成仏こそしてなかったけれど、時の流れも、それに伴い変化したであろうあらゆる背景も理解していて、聡い女性であった。

無事美奈子さんは成仏し、電話ボックスは撤去される。

しんみりとするはるかの元に、元カレ花村からのライン。(ラインなのに、わざわざママって誤打すな笑)

冒頭で「電話には風情がある、ラインは味気ない」と言っていた叔母に対して「何?昭和?!」と毒づいてたはるかが、「男なら電話したらどうなの!」と電話をかけるのがとても良かった。美奈子さんと新造さんを見て、文字だけでは伝わらない何かを、感じたのだろう。

それにしても花村の電話に母親が出たのはヤバい。
はるか、花村とは絶対ヨリ戻さないでー!

●はるかが全てを繋ぐキーパーソン?

ところで、前々から気になってたけど、はるかはなんで叔母さんと暮らしているんだっけ?
叔母は刑事さんだよね。
てことは、多分忙しいよね。

実家を出たかったはるかと、日頃忙しくて家のことが回らない叔母さんのニーズが合致したとか?叔母さんの家がたまたま学校と近かったから?はるかの両親が仕事の都合で海外にいるとか?

深い設定は無いのかもしれないけれど、ひょっとして、はるかの出自にも何か隠されたものがあったりするんじゃないかと穿った見方を。
お供の中でもはるかだけ「鬼」だしね。
本来なら桃太郎と敵対する存在のはず…。

さて今回、ソノザがはるか先生の『初恋ヒーロー』をゲットしたわけだが、そのシーンについて公式にこんな文章が。

なぜこの短いシーンを印象付けたかったのか……それはこの先繋がっていく展開だからです!!(どーん)
さぁさぁ!鬼頭はるかの「初恋ヒーロー」を手にしたソノザが今後どんな行動に出るのか……
あっと驚く展開が待っていますので、こちらもぜひ見守っていてください。
「どんぶら裏噺」より

ソノザは、はるかの漫画を読むことで、笑ったり泣いたり出来るようになるのかな。

芸術を知りたいソノイ、恋愛を知りたいソノニ、喜怒哀楽を知りたいソノザ。

その3点が集約されてるのが『初恋ヒーロー』という漫画(芸術作品)なのでは?

脳人の3人は、はるかの『初恋ヒーロー』という漫画を介して、それぞれの知りたいことを学ぶことになるのかも。だとすると、脳人を導くのは、鬼であるはるかなのかも。

脳人、獣人の他に、鬼人とかもあるんじゃない?
で、はるかの正体は鬼人最後のプリンセスで、全ての鍵を握るとか…!

などと妄想し始めたら混乱してきた。
でもドンモモの世界において、鬼って結局人間だよね。人間の欲望が暴走すると鬼になるわけだから。

つまり、最終的には、人間こそが希望なのかも。


●ソノイが足りない

本記事の冒頭で「ギャグ要素少なめの」と書いたが、今やそのギャグ要素の大きな部分をソノイが担っているという事実。
今週はソノイ不足だった。こんなにソノイを求める日が来るとはな…
あのハーパン+レギンス+襟元ファサーの謎ファッションが恋しい。


●「これは…良くないな」

マスターによる「じかーい、じかい」。
毎度のことながら次回予告見ても「意味がわからない」でしかないので、公式の「あらすじ太郎」へ。

今まで
「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」へのご声援、誠にありがとうございました!


来週からは
「暴次郎戦隊ドラゴンファイヤーズ」をお送りします。
「あらすじ太郎」より

じゃないのよ笑
アバジロウってなによ。


公式HPのあらすじだと、ルミちゃんが田舎から出て来るのに合わせてリーダーのフリをしたいジロウの申し出を受け、ウソがつけないタロウがドンブラザーズを脱退するということらしい。

写真だとお供たちの鼻も高くなってるけど、翼の姿がないから、またしても何も知らないんだろうな。予告にも映ってなかったし。

そして満を辞してドントラボルトの登場!
ドンモモタロウに切り掛かってたぞー。
マスター的にもあまりよろしくない状況のようで、ゼンカイザーブラックも出てきましたね。また話が大きく展開するかしら!
(ほぼ毎回展開してるけど)

ダラダラ書いてたら無駄に長くなりましたが、お付き合い頂きありがとうございます。
次回も楽しみでありんす!

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