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ワーホリに行く前にすること

 先日、妹が急に「仕事辞めて、オーストラリアにワーホリしに行く!」と言い始めたので、すぐに事情聴取。
 理由を聞くと「現職がキツイ」「オーストラリアは幸福度の高そうな人が多い」「海外生活をしてみたい」との回答。更に突き詰めると「オーストラリアの企業に雇用されたい」という話も出てきた。
 妹の英語力は申し分なく、理想が高いことは素晴らしい。ただ、兄なりに気になることがあった。

1 ワーホリ後はどうするつもりなのか
 ワーホリ終了後「現職がキツイので逃げた人」と「現職はきついが続けた人」では転職採用側の気持ちはどうだろうか。キツくても食らいついて頑張る人の方が信頼できないだろうか。
 ただ、ワーホリに行くだけではなく、ワーホリ期間中「これができるようになりました」がないと転職市場で対抗できないのではないだろうか。
 オーストラリア企業にしても、オーストラリア人と英語勉強中の日本人では相当なメリットがないと日本人は選ばないだろう。
 やはりなにか武器がいるのではないだろうか。
 
2 オーストラリアの幸福度について
 データとして日本よりオーストラリアの方が幸福度は高いことは明らかであるが、オーストラリアに入国したらすぐにハイになるだろうか。否。結局は個人に依存する。ましてはオーストラリア国籍の人がオーストラリアの恩恵を完全に受けての数値であり、ワーホリで短期間お邪魔する人とは状況は違う。
 もちろん、環境要因は多分にあると思うが手放しに開放される/解決される問題ではないことはわかっておかないといけない。

まとめ
 別に、ワーホリに行くことを否定してるわけではない。円が弱く、一ヶ月の生活費が莫大増加する世界でバイト生活しながら、自分のスキルを高める余裕があるのか、更に自分を模索する余裕があるのか。自転車操業になるのではないか。
 妹の場合、日本にいる間にもっと考え、準備できることがあるはずである。限られた時間、限られたお金の中で最高のパフォーマンスを出すために、ワーホリ期間中のスキル獲得や何を得るのかといった目標設定は可能な限り日本で済ませたほうがいいと思う。
 「オーストラリア」「ワーホリ」をむやみに神格すべきではない。兄として、妹の挑戦を否定してるわけではない。応援しているからこそ、少しでも挑戦がうまくいくようにいろいろと考えることがあるので意見させていただいた。(妹承諾の上)
 緊張と緩和が大事である。

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