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東京の若い女性がみんな同じような顔をしているわけ

 メイクしていないことを表現する言い方として「顔描いてない」とあるように、また、化粧をすれば男子が女子に見えることもあるくらいなので、顔はメイクで変わることは否定しようがないだろう。
 なぜみんな同じメイクをするのかと思ったが、それはインフルエンサーの求心力がより強く働く社会になったためだと思う。

 エンタメがテレビだけだった時代、テレビで見る綺麗な人はテレビ局が選んだ人であり、自分の好きなインフルエンサーがテレビ番組に出ていなかったら、その時間は他の綺麗な人を見ることになる。もちろんお気に入りのインフルエンサー以外にも綺麗な人がたくさんいるわけで、この人も綺麗、あの人も可愛いと個人の頭の中で行われる美人投票は票が割れてしまうことになる。
 これだから、若い女性を集めても憧れのインフルエンサーにもばらつきが生じ、メイクがみんな同じようになることはない。

 現代はどうだろうか。好きなインフルエンサーをYouTubeやtiktokなどでずーっと見ることができる。また、そうしたインフルエンサーは同年代のおすすめに現れやすくなり、同年代の人の目によくとまることになる。
 これによって流行のインフルエンサーの求心力がより強まり、みんな同じ人を見て、みんな同じように憧れて、みんな同じメイクを研究するのである。そうして、みんな同じ顔(メイク)に近づいていくのである。
 このようにして、都会の若い女性がみんな同じ顔になるわけである。

 上記の暴論は、想像でしかないが、最近東京に行って驚いた話の一つである。
 昔、母や祖母が「KPOPアイドルの顔がみんな同じに見える」と言っていたことを思い出し、自分もそうなってはいなかとハッとした。

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