異色短編集「ミノタウロスの皿」感想
藤子・F・不二雄の短編集。全体的にダークなユーモアが効いていて読んでいて楽しかった。その中でもお気に入りなのが自分会議、間引き、ミノタウロスの皿、ヒョンヒョロ、コロリころげた木の根っ子である。
自分会議これはタイムパラドクスもの。次々と未来の自分がやってきてやがて揉め出すという、ドラえもん「ドラえもんだらけ」(てんとう虫コミックス第5巻7話)のような展開に心が躍る。なによりあんなにやかましかった諍いから一転、静けさの中にもの恐ろしさを感じるラスト一コマが秀逸だった。
間引