私たちは思っていたより自由で、そして不自由だ

オモコロの動画を見た

「足柄サービスエリアに徒歩で行く」という動画だ。動画内では、郊外の通りをひたすら歩きながら、オモコロチャンネルのメンバーが戯れていた。

動画内のある発言が印象に残った。道すがら、ふと遠くを見ると、そこには美しい山々がそびえている。それを見て、「まるでゲームの行けないところみたいだ」という発言があった。

確かに、スーパーマリオ64の「みずびたシティー」の背景が、そんな感じだったような気がする。当時、無邪気にプレイしていた自分は知らなかったが、あの背景は実在する街のもので、その文化的な価値の高さから世界遺産に登録されているという。ゲーム内では、背景となっているあの街に行くことは出来ない。ただ、ゲームの世界観の奥行きを示すために用いられていたものだろう。(壁紙に見えて、むしろ息苦しさが増していたとも思えるが)

その発言に対して、「行こうと思えば行けるんだぜ」と誰かが言った。その言葉が、思いがけず心に響いてしまった。

そうだ。私たちは行こうと思えば、どこへだって行けるのだ!

危険な場所でなければ、駄目な場所でなければ、どこへ行っても良いのだ。みずびたシティーの元ネタの街にだって、行こうと思えば行ける。現に、元ネタとなった街にだって、観光客は来ているらしい。(老朽化や文化的価値の高さから、さすがに家の中には入れないらしいが)ということは、私にだって行けるのだ。

そう、時間とお金さえあれば!!

最後の最後で、身も蓋もない結論が出てきてしまった。海外旅行なんて、お金がないから行けないよな~

ときどき、就活の説明会などで、「学生のうちにしておいた方が良いことはありますか」という質問に対し、企業の方が「いろんなことを体験した方が良い、やりたいことは何でもしたほうが良い」と言う。

そう思うなら、お金を出しておくれ。時間もおくれ。

なんか、嫌な結論になっちゃったな。

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