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【#2】シンガポールの空港で18時間待つ

22:00頃シンガポールのチャンギ国際空港に降り立った無職は、早速おどろおどろしいマシーンを発見した。

QRコードを読み込むと「無料で飲める」との文言に釣られ、海外ひとり旅が初めてにも関わらず、いきなり酒を飲む。

チャンギ国際空港は、世界のハブとして有名で、非常に広い。トランジット(乗り継ぎ)は18時間もあったため、シンガポールフリーツアー(その名の通り無料!)に参加する事にした。もう遅い時間だったので、有名なジュエル(エンタメとデパートの総合施設らしい)は多くが閉店していた。普通に水を買おうとすると400円かかるのには空いた口が塞がらなかった。しかし、飲料水飲み場が空港内に設置されているので安心してほしい。ちなみに、コーヒーは1000円くらい。

トイレ出入り口の横に設置してある事が多い

お腹も空いたので、フードコートでご飯を食べる。クレジットカードの機械が故障しており、食べ始めるまでに1時間かかった。マレーシアの謎の麺を食べる。

脂濃くて胃もたれするようで美味しくない

無料で仮眠できるスペースは全て占領されており、仕方なく床で寝る事にした。まだ時折日本人の声も聞こえる。

次の日の朝、シンガポールフリーツアーが始まった。日本企業がシンガポールの経済発展のために投資してくれたという説明があり、なんとなく誇らしい気分になった。実際、シンガポールには日本人居住者のための学校があり、優遇されてそうだった。シンガポール独立の際にオーストラリアが協力してくれたと言われており、有事の絆はこうして語り継がれるのかと思った。

シンガポールでは、デパートのフィットネス施設や共同農園、スクリーンなどが国民は全て無料だそう。

デパートの屋上に共同農園がある
なんの野菜でしょうか(直訳:女性の指)

有名な監視カメラの話を聞いたり、風景をバスの車窓から眺めていると、ローカルな屋台に到着した。

チキンライスは値段が800円くらいで、鶏の旨みが口に広がって美味しかった。サトウキビのジュースは、目の前でサトウキビを機械で濾してくれる。優しい甘さとレモンがいい具合だ。

お腹いっぱい食べられる
サトウキビのジュース

日本で働いていた事のあるフィリピン人と話した。現在は世界を飛び回る営業マンらしい。憧れると言ったら、案外大変だよと言っていた。チャンギ空港はビジネスマンも多かった印象がある。

こんな具合でツアーは終了し、いよいよバリ島のデンパサール空港に向けて出発する事なった。
眠気覚ましに一気飲みしたコーヒーのせいで膀胱が限界を迎えそうになりながら、機内に乗り込んだ…

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