見出し画像

出会いっておもしろい②

前回の衝撃的展開にめげずに、その後もひたすらスワイプを続ける日々。

色んな人とマッチをしていく中で次に出会ったのは僕より3つ下の女性だった。(今度は本物)

地元が同じで意気投合し、飲むことに。
事前に顔写真を交換しものすごくタイプではなかったが、何よりLINEの波長が合うので会ってみようと思った。

当日、仕事を終わらせ待ち合わせ場所に向かう。
僕は雨男だ。だれかと待ち合わせの時は8割は雨が降る。
だから雨は嫌いじゃない。

待ち合わせ時間より早く着いた僕は時間が来るのをソワソワして待っていた。
口臭、体臭チェックをしながら身を引き締める。

「着きました」
相手からLINEの通知が、

事前に相手から特徴を聞いていたので、それらしき人を探す。

人混みの中あたりを見渡すと雨の中小走りでこちらに向かってくる人に気づいた。

瞬間期待に胸躍らせてた気持ちが崩れ落ちる。おおよそ写真とはかけ離れた女性が現れた。
僕の予想を遥かに超えたパネまじだった。
僕の中ではこしあんだと思って食べたあんぱんがつぶあんだった時と同じくらいの衝撃だった。(つぶあんファンの方すみません)

自分のスタイルを決して棚にあげるわけではないが、その時だけは一瞬で生理的嫌悪感を感じてしまった。

「〇〇さんですよね?」

脳内パニック状態の僕にトドメの一撃がくる。

「、、、はい」

とりあえずこの場を誰かに見られたくない。
そう思い、無言のまま目星をつけていたお店に入る。

マッチングアプリなんてもうやるもんか、やり場のない怒りを胸のうちにしまいこみ、通された席に座る。

改めてみると、どうやっても受け付けられなかった。
荒れ放題の肌、僕の倍以上はあるであろう身幅、それに不釣り合いなワンピースっぽい服。

会話が始まるが、つまらない。盛り上がらない。
会話のキャッチボールが全くできない。
いや、する気がなかった。

お酒が不味いと感じたのは久しぶりだった。

そうこうして30分くらいで会計を済ませる。

おそらく相手も失敗したと思っていたのは間違いない。

店を出て一言挨拶するとそそくさと逃げるようにその場を離れた。
いつもはなんて事ない雨がその時はすごく重く感じた。

そうして不完全燃焼のまま、地元の行きつけへ飲み直しに向かった。

あんだけやらないと誓っていたtinderを気づけば開いていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?