学校に行きたくないというときに

【学校に行きたくないという時に。いきしぶりのときに】

 毎日通っている学校ですが、風邪をひいたり疲れが出たり「なんとなく行きたくないな」という日も時にはあるものです。

悩みや、なんとなく不安(予期不安)があると「行かなければならないのに行きたくない、行けない」という気持ちになることもあります。
 はっきりとした理由がある場合もありますが、(例えば、学級でできないことがあって恥ずかしい思いをした。お友だちにいやなことを言われたりされたりするなど)それを、親や担任に言えないこともあります。
 自分の中で、理由がいくつも重なってモヤモヤしていることもあります。心が不安になるといろいろなことに自信がなくなって、ますます困ったり悩みが大きくなったりもします。

 また、家族のことがなんとなく心配で家族と離れたくないというような場合もあります。理由は様々です。
 そんな時に保護者は、「休んだら勉強が遅れるのではないか」「休みグセがつかないか」など心配になることもあるかもしれません。
 
 どうすればよいのでしょうか。まずは、本人の話をじっくりと最後まで聞いてあげましょう。途中で「これはこうだから、こうしなさい」「こうしなくちゃ」と口をはさみたくなるかもしれませんが、「そう思っているのね」「それはつらかったね」など、共感する気持ちをもって聞いてあげてください。
 受け止めてもらえると子どもが思えば、「どうしたらいいか」など聞いてくる場合もあります。そんなときは一緒に考えてあげてください。ひとつひとつ困難に当たりながらも、解決することを学んでいくチャンスでもあります。
もし、悩みが深刻な場合は注意が必要です。本人にとって、努力しても努力してもなかなかうまくいかないことがあって心が疲労している場合もあります。
 「食欲がない」「眠れない」「元気がない・覇気がない」「体重が減ってきた」などは要注意です。心の悩みが大きくなると、体にも影響が出てきます。そんな時は、「心も体も休養」が大切です。一番の要である心身の不調が続けば、勉強や運動をする意欲も体力も落ちてしまいます。
 
 「登校刺激」という言葉がありますが、子どもの状態を見て「今は休ませたほうがよい時期」「今は背中を押した方がよい時期」など考えていく必要があります。
 家庭だけですと、その見極めが難しいこともあります。学校の相談員や小児科、メンタルクリニックなど専門機関の手助けが必要になることもあります。お子さんの健やかな成長のために協力してサポートしていきたいと思います。どうぞお気軽にご相談ください。


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