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ロバート・グリーンの知恵を体感!魅了術で人間関係を操る秘密


Intro

ロバート・グリーンは、歴史上最も売れ筋のある著者の1人で、権力の戦略に関する国際的に有名な専門家です。彼は「セダクション(魅了術)」についての本を書いています。グリーンによると、セダクションは極めて高度な形式の権力であり、相手が気づかないうちに相手の意のままにできる力があります。それは、単なる出会いアプリだけでなくあらゆる人間関係に関係するものです。セダクションの言語を理解すれば、他人を巧みに操る力が得られます。真の自信は、自分の振る舞いや身振り手振りから自然と放たれるものです。2018年にグリーンは脳卒中に襲われ、左側の体が不自由になりました。この経験から、日頃の能力を当たり前のように捉えてはいけないと学んだのだと述べています。

Your book & its international success

グリーンはロサンゼルス郊外のボールドウィンヒルズで育ち、中産階級の家庭環境の中で過ごしました。幼少期は本に親しみ、早くから作家を目指していましたが、さまざまな職を転々としながら20代後半まで定まった進路を見出せませんでした。

ある時イタリアでの仕事中、出版社のディレクターに出会い、自身の生涯にわたる様々な経験から生まれた権力関係についての洞察を伝えたところ、大変興味を持たれ、書籍化の話が持ち上がりました。1998年にグリーンは『権力の48の法則』を出版しましたが、当初は低調な売れ行きでした。しかし時間とともにクリーンに関心が集まり、ヒップホップシーンでも話題になるなど、徐々に人気が高まっていきました。現在では米国国内で200万部超の大ベストセラーとなり、世界的にも広く読まれる著作となっています。グリーンは、時代とともに変化する社会情勢の中でも、人間の本質的な価値観や行動パターンには変わりがないことを示した意義深い著書だと考えています。

What is power?

グリーンは、パワーを外部的な支配力としてではなく、自己理解と自己コントロールの感覚であると定義しています。個人が自分を理解し、自分の行動を制御できるようになること、つまり内なる力を養うことがパワーの本質だと考えています。

上司や同僚との関係において、自分の影響力が及ばないと感じる無力感は、人間にとって最も辛い感情の一つです。しかし、パワーを持つためには、自分の本質を知り、状況に応じて適切な振る舞いができるようになる必要があります。単に自分を抑えつつ、他者への配慮を忘れないことが重要です。

グリーンは、かつては公の場では役割を演じることが自然に受け入れられていたが、現代では役割演技と本来の自分を区別できなくなっていると指摘します。しかし、演技とは人間性の一部であり、本質と表象のバランスを保つことが肝心だと述べています。自己理解を深めつつ、状況に応じて適切な振る舞いができるよう、自己コントロールを鍛えることが、真のパワーを得る秘訣です。

Learn how to use your enemies

敵対関係にあった人物を活用することの重要性について解説しています。職場などの実務的な場面では、感情的な絆を持つ友人を選ぶのは適切ではありません。友人関係だと、感情が仕事の判断を曇らせてしまうからです。

むしろ、これまで良い関係になれなかった人物を起用するのが賢明です。そうすれば、その人を起用したことで、相手が自分の価値を証明しようと高い意欲を持つようになります。相手の反応の変化は強い影響力を持つでしょう。

したがって、仕事上の関係においては、感情的な要素を排除し、結果を出すことが何より重要です。友人関係とは切り分けて、状況に応じて最適な人材を選択する必要があるのです。

Conceal your intentions & be a strategist

他者の意図を隠し、戦略的に行動することの重要性について述べています。
ビジネスの世界では、自身の計画や意図を完全に秘密にしておくことが有効な場合があります。競争が激しく、他社が自分のアイデアを盗もうとする可能性があるからです。しかし一方で、自身の目標や計画を部下や協力者にしっかりと示し、共に前進していくことも重要です。状況に応じて、情報の開示と秘匿のバランスを取ることが賢明であるとされています。
さらに、歴史上の偉人であるガンジーやマーティン・ルーサー・キングの事例を引き合いに出し、彼らもまた戦略的に行動していたことが述べられています。人間には誰しも、理性的ではない面や自己中心的な一面を持っているものですが、それを自覚し、コントロールすることが大切だと強調されています。

Is it being a narcissist good or bad?

自己愛が良いか悪いかについて述べています。
自己愛には本来良い面もあり、自己肯定感を持つことは健全な人格形成に重要です。しかし、自己愛が過度に高まるとナルシシズムの問題が生じてきます。
ナルシシストの多くは、幼少期に両親から十分な愛情を得られなかったことが原因と指摘されています。そのため、自分を愛せるよう自己愛を高めざるを得なくなるのです。しかし、大人になるにつれてこうした傾向が強すぎると、他者への共感性が失われ、トラブルを引き起こすようになります。
そこで重要なのは、自己愛を適度に維持しつつ、それを外に向かって発現させることです。すなわち、自分を愛しつつ、その愛情を他者への思いやりや貢献に向けていくことが理想的だと述べられています。ナルシシズムの負の側面を肯定的な形で発揮することで、健全な自己愛を実現することができるのです。

The power of seduction

魅力の力について述べています。
セクダクションは高度な権力の形態であると説明されています。なぜなら、相手に快感や興奮、関心を抱かせることで、徐々に相手の抵抗を低下させ、望む方向へ影響を与えることができるからです。しかし、単に命令するようでは反発を招きます。より丁寧で間接的なアプローチをとることで、相手は気づかないうちに望む方向に導いていくことができるのです。

そのための必要な資質として、冷酷なセデューサーではなく、相互のやりとりを楽しむような温かいセデューサーになることが重要だと述べられています。相手の内面に入り込み、その人の欲求や個性を理解し、それを反映させていくことが大切です。通常、人々は自己中心的で、相手のことを考えることはありません。しかし、相手のことを本当に理解し、その人の個性を認めてあげることは非常に強力な効果を発揮するのです。

What makes you anti-seductive?

「魅力がない人」についての説明です。魅力的でない特徴として、以下のようなものが挙げられています。

第一に、説教臭く、道徳的に優位に立とうとすることです。相手を非難したり、自分の考えを押し付けるような態度は、魅力的ではありません。楽しい雰囲気を損なうからです。

また、寛容さが欠けていることも問題です。金銭的にだけでなく、自分の時間や気持ちを惜しむ人は、相手に対して惹かれにくいのです。相手に対して惜しみなく与えられる寛容さが重要です。

さらに、自己中心的で不安定な人物も魅力的ではありません。自分のことばかり気にしていたり、自信がなく不安定な様子を見せると、相手を不快にさせてしまいます。一方で、脆弱さや弱さを見せることは、かえって魅力的に感じられます。それは相手への信頼を生み、惹かれ合う要因になるからです。

つまり、道徳的な優位感を持たず、寛容で自分を開示できる、そういった姿勢が、魅力的な人物像につながるのです。

Best dating advice for single people

セックスや恋愛における魅力的な姿勢について説明しています。

まず、相手のために努力することが大切です。洋服を整え、デートの場所にも工夫を凝らすことで、相手に対する思いやりを示すことができます。一方で、割引を使ったり、惜しげなく金銭を使わない態度は、相手を軽んじているように感じられ、好ましくありません。

また、セックスや恋愛が簡単に手に入るという錯覚も禁物です。実際には、人と関わり合い、お互いの体言語を読み取る等の社会性が必要不可欠です。特に若い男性には、その点での経験不足が見られ、苦労しているようです。

真の自信は、外見や金銭ではなく、自身の実績や能力から生まれます。確固たる自己認識があれば、それが魅力的な振る舞いにつながるのです。つまり、相手のためにも自分自身のためにも、努力と実践を重ねることが重要なのだと説明しています。

Your body language betrays you

体の言語表現は、自信や人格を直接的に反映します。相手の体の動きを観察することで、その人の真の思考や感情を読み取ることができます。たとえば、会話中に相手の足が逸れていれば、興味がないことを示しています。一方、前のめりになっている姿勢は、熱心に聞いていることがわかります。

特に、表情は重要な手がかりになります。偽りの笑顔は堅く、目が輝いていません。一方、本物の笑顔は顔全体が輝き、目の周りにも変化が見られます。このような微妙な違いを見抜くことが、相手の本当の気持ちを理解する鍵となります。

また、声のトーンや話すスピードも重要です。緊張したり自信がない人は、早口になりがちです。一方、落ち着いた話し方は、自信に満ちた様子を表しています。

このように、言語以外の情報に敏感に反応することで、相手の本質に迫ることができます。特に自信の有無は、体の表現から明らかになります。自信のある人は、自然と魅力的な振る舞いをするのです。

Learn the art of mastery

マスターへの道において、自身の情熱を見つけることが重要です。しかし、情熱というのは必ずしも快楽的なものではありません。むしろ、退屈さや単調さを乗り越えるための深い愛着が必要不可欠です。スティーヴィー・ワンダーのように、10,000時間以上もの長時間の練習を重ね、その結果として卓越した技能を身につけた人々がいます。

そのためには、初期の修行期においては、十分な学習の機会が得られる環境を選ぶことが肝心です。高給取りの大企業よりも、手に職をつける小さな会社での経験の方が重要です。自分の手を動かし、周りを観察し、必要な技術を吸収していくことが、マスターを目指す上で不可欠なのです。

単なる情熱ではなく、それを支える根気強さと粘り強さが、真のマスターへの道を歩むための鍵となります。自分の心の奥底から湧き上がる、大きな意味と目的意識を持つことが、長い修練期間を乗り越えていく原動力となるのです。

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A stroke changed my life

私は2018年に脳卒中に見舞われ、それが私の人生を根本的に変えてしまいました。私は以前、非常に肉体的な活動が生活の中心だった人物でした。水泳、マウンテンバイク、ハイキングなど、身体を動かすことは私の日常生活の大切な一部でした。しかし、脳卒中によって左半身が麻痺し、これらの活動が一気に奪われてしまいました。靴ひもを結ぶのにも時間がかかり、食事の際にも他人に手伝ってもらわなければいけません。今では、以前当たり前だったことができなくなり、大変な苦労をしています。
この経験を通して、私は今まで当然のように思っていた身体機能の大切さを痛感しました。歩く犬の散歩をする人々を見て、自分もかつてそうしていたことを思い出し、その幸せを実感することができます。自分に与えられた能力を大切にすべきだと学びました。
一方で、この不幸な出来事を通して、私は他者への理解と共感も深めることができました。障がいを持つ人々、経済的に苦しむ人々の気持ちを、自分の体験から理解することができるようになりました。これまでとは違う視点を持つことができ、自分の人生観や価値観にも大きな変化が生まれたのです。

My struggles and how to overcome them

脳卒中後の私の最大の苦闘は、自分の身体的能力の喪失と、それが引き起こした深刻な精神的ダメージでした。最初は回復に対して強い楽観的な見方を持っていましたが、実際には思うように進展せず、1年以上経過した頃から深刻な抑うつ状態に陥りました。自分の生活が完全に変わり、以前のような活動が不可能になったことに絶望感を感じたのです。

しかし、この困難な状況を乗り越えるためのさまざまな方策を見つけ出していきました。毎日の瞑想が大きな支えとなり、心を落ち着かせ、前向きな気持ちを保つことができました。また、自分の境遇と比べてもっと深刻な状況に置かれている人々のことを考えることで、感謝の気持ちを持つことができるようになりました。

趣味の書籍執筆活動も、私の精神的な支えとなっています。執筆に打ち込むことで、自分の居場所を見出し、充実感を感じられるようになりました。このように、状況に合わせて柔軟に対処し、前向きな姿勢を保つことが、私の困難な状況を乗り越える上で重要だと学びました。

What have you learnt about happiness?

私が幸せについて学んだことは次のとおりです。脳卒中という大きな困難に見舞われた後、自分の身体的能力の喪失と精神的なダメージに苦しみました。しかし、瞑想や感謝の念を持つことで、前向きな心を保つことができるようになりました。また、自分の境遇よりもっと深刻な状況に置かれている人々のことを考えることで、苦しみを乗り越えていくことができました。

さらに、妻の支えがなければ、独立心を失い、深刻な抑うつ状態に陥っていたと述べています。小さなことに感謝する気持ちを持つことの大切さも学びました。日常の些細なことを当たり前に捉えていた自分が、それらを失ってしまった経験から、その価値を痛感したのです。

一方で、人間の本質について考察し、暗い側面にも言及しています。新しい技術が生み出されるたびに、それが歪められ、悪用される傾向にあることに懸念を示しています。しかしその一方で、若者たちの反抗心と希望を感じ取っており、彼らが世界を良い方向に変えていってくれるのではないかと期待を寄せています。

Last guest’s question

最後の出演者から私に投げかけられた質問は、「人生の中で最も幸せだった瞬間はいつで、なぜそうだったのか」そして「今もそうですか、それとも違う理由はなぜですか」というものでした。

私にとって最も幸せだった瞬間は、38歳頃に『権力の48の法則』を書く機会を得たときでした。それまで小さなアパートで経済的に苦しい生活を送っていましたが、一気に状況が好転し、金銭的にも余裕ができ、様々な冒険的な経験ができるようになったのです。まさに薬物の高揚感のような、極端な喜びと興奮に包まれた時期でした。

しかし、今はその頃の感情はおさまっており、ピークの時のような強烈な喜びは感じられません。ただし、以前の絶望的な状況を知っているからこそ、現在の恵まれた環境に感謝の念を持ち続けられているのです。24歳で成功を収めた人は、その儚さを理解できないかもしれませんが、私はそうではありませんでした。長年の苦労の末に到達した現在の地位だからこそ、この上なく幸せを感じられるのです。

妻とともに歩んできた人生の軌跡を振り返ると、12歳のころ自分が最初に購入したアルバムの演奏者と食事ができるなんて、夢のようだと思います。本当に素晴らしい人生の旅路を歩めたことに感謝しています。私は幸せと呼べる状態を今でも味わえているのです。

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