「楓佳の恥ずかしうんち事情」の諸事情

 Noteに作品のあとがきや備忘録を書く方が一定数(観測範囲で約2名)いらっしゃるので、それにあやかって、私も色々と作品について書き残してみようかと思いました。看板キャラクターということもあり、うちの子自慢など書きたいことが色々あります。あまり面白い文章ではないかもしれないですし、特に後半はひたすら好き勝手に書いているので非常に読みにくいですが、お許しいただければ幸いです。
 
 作品のネタバレを多分に含みますので、以下は読了後にお読みいただけると幸いです。

1.コンセプトとか諸々

 大熊三姉妹ということで、不器用でコミュ障気味でちょっと生き辛そうな長女の楓佳、気が強くてちょっと生意気な次女の彩花、器用で気遣い上手な三女の春香の三姉妹のお腹と排便の事情に寄り添うシリーズをこれまで展開してきました……ご存じでない方は是非過去作品を漁って読んでいただけると私が大喜びします。過去にはシリーズ全作を一気に読んで全部に感想をくれた聖人もいるので。
 中でも、大熊楓佳をシリーズ全体の主人公として扱っており、一番出番が多いのですが、なんとこの不器用引っ込み思案系大食い快便ガールは、学校はおろか自宅外でうんちするのを嫌がり我慢しがちで、過去に何度も“大”失敗をして下着を台無しにしてきたお子さま長女ちゃんなのですが、小説の中で漏らしたことは一度もないことが専門家の間で疑問視されていました(要出典)。少女に糞を漏らさせることに一切の躊躇が無い私が、看板キャラクターに着衣脱糞をさせていないのはまさに由々しき事態でした。
 このような現状を打破するのが今作「楓佳の恥ずかしうんち事情」であり、楓佳に大便を漏らさせるという不退転の覚悟で執筆に臨みました。タイトルが決まるまでのdocxファイル名はド直球に「楓佳おもらし」でしたし。
 
 さらに、初めての方にもキャラクター性を理解していただける、久しぶりの方も思い出せる、 “大熊楓佳のスターターデッキ”というもう一つのコンセプトもありました。そのために、以前にも書いた展開を繰り返すかのように「たくさん食べてたくさん出す毎朝快便ガール」という要素や「妹たちとの関係性」「快便三姉妹朝トイレ争奪戦」という要素を第一部に詰め込みましたし、第二部には「学校でうんちできない」「というより自宅以外では他人の目が気になってうんちできない子」「なので一生懸命お家まで我慢しがち」という要素があります。
 前述のとおり、今回書きたかったのは実のところ「おもらし」=第三部の内容なのですが、スターターデッキとして楓佳の魅力を表現すべくそのようにしましたので、文字数は五万文字超となってしまいましたし、時間が掛かりました。お待たせして申し訳なかったです。

2.イラストについて

 前々から他の方がキャラクターにイラストを付けて“うちの子”として愛でているのを羨ましく思っていましたので、今回は意を決してお願いしてみることにしました。
 せっかくの看板キャラクターかつ、デザインが全く固まっていない状態でしたので、Skeb等のワンショット型のサービスではなく、個人対個人の依頼という形を選び、青緑さんにキャラクターデザインと表紙・挿絵をお願いしました。何度もイラストをお見かけし、特にうんちの質感の描写において造詣の深い方だと認識していましたので、お受けいただいてとても嬉しかったです。
 青緑さんは、何度も複数案を作った上で好みを聞いて理想に近付けるということを手厚くしていただいて本当に助かりました。おかげさまで、看板キャラクターに相応しいかわいらしさ溢れるデザインと、滅茶苦茶えっちなうんちイラスト×2がこの世に生まれました。童顔で幼げな顔付きと絶妙に豊満な体付きが理想通りでして、加えてそれぞれのイラストでの表情も全体の構図も出している汚物の質感も想像を超える出来栄えでした。
 これは本当に喜ばしいことです。楓佳に負けず劣らずの生き辛いガール(自称)な私の日々の労働が報われたという思いでした……あとは、世間に出していない素晴らしい成果物を、短期間ながら独り占めして私的に利用する優越感を味わうのも初めてでした。某小説誌主催にマウントを取られがちだったので、ようやく私の番という感があり、これも嬉しいですね。

3.タイトルについて

 メインタイトルは、なんというか大味ですね。第三部の展開だけならもっと凝ってもいいのですが、第一部と第二部も単なるプロローグではなく存在するので、それを含めようとするとこういうタイトルになった次第です。スターターデッキなので。その代わり、各部と幕間のタイトルはちょっとだけ凝りました。

4.キャラクターについて

○大熊楓佳
 高校一年生の十五歳。今作のメインヒロインにして、大熊三姉妹シリーズの主役ともいえる当事業団の看板キャラクターです。いわゆるうちの子。なので、いっぱい食べていっぱい出す健康体質、毎朝快便、学校でうんちできない、うんちするのが恥ずかしくて我慢しがち、引っ込み思案で不器用で口下手で生き辛い、童顔ながら程よくだらしない体――と癖を詰め込んだキャラクター性を持たされた子です。
 妹たちに先越されて朝うんちを我慢したり、下校中に必死に緩いうんちを我慢してトイレに駆け込んだり、お友達の前で言い出せずに我慢を続けて最後は漏らしてしまう……と今作では大変な目に遭っていただきました。

内田智恵
 楓佳の同級生でお友達。子供体型。落ち着いた雰囲気を醸し出しながらも、どこか受け身に回りがちで、ちょっとばかり不器用なところもあります。ちゃんと友達に遠回しにでも「うんちしたい」って言える子。便通情報は未定。そのうちちゃんと付けます。初出は実はお便秘ガール小説誌に寄稿したお話だったり。

樫村莉緒
 楓佳の同級生でお友達。恵まれた体格。元気で陽気で人懐っこい性格で、三人の中では楓佳や智恵を無理矢理引っ張っていくイメージです。登場ヒロインの中で唯一うんちシーンが無い。当然便通情報は未定。智恵も莉緒もまた登場させたいのでその時にでも。この子もお便秘ガール小説誌に楓佳の友達として少しだけ出てきます。

 ○大熊彩花
 大熊家の次女。中学二年生で十三歳。ちょっと生意気で気が強く、姉にも強気に出がち。でも、なんだかんだで優しいお姉ちゃんが好きで、たまに文句を言いながらも一緒に出掛けたりする。お腹はそんなに強くなく、特に姉の楓佳に対抗して/つられて沢山食べていると翌日下しがち。大熊三姉妹の緩いの担当(予定)。なので、過去作品で下痢を漏らしたり、朝から緩いうんちを踏ん張っているシーンもありましたが、基本は快便体質なので、今作では健康固形うんちをしてもらいました。

 ○大熊春香
 大熊家の三女。小学五年生で十歳。いつも優しく気遣い上手なよくできた子です。ポンコツ長女と強がり次女のケアもしっかりこなす器用な子。ピーピーに下すお話の主人公にもなっていますが、かの作品は早くもリメイクを予定していたりしていなかったり。姉二人と同じく毎朝うんちが出る快便体質です。作中では、ちょっとお腹が寝ぼすけさんで、中々出てこずに強めに息んでいるシーンがありましたが、便秘体質ということはありません。まだまだ五年生なのでうんちの時は声を出して息みがちなのはかわいいと思います。

5.その他好き勝手に書く(第一部・幕間I)

・鈍臭くて朝の支度遅れがちで朝のトイレ争奪戦も妹たちに先越されがちな楓佳はかわいい。鈍臭い・不器用アピールで、整理整頓苦手、手先不器用、集中し過ぎてやること忘れがちというところを冒頭に具体例を交えながら入れてしまいました。こんな情報を冒頭で開示されるヒロインかわいそう……でも、不器用生き辛いガール好き。ペーパーテストの成績はいいのに実技科目は苦手で毎回表情を曇らせているのが愛おしい。
 
・容姿や服装の描写が苦手なので、一カ所にまとめてしまいがちで、今作も童顔黒髪セミショジャンスカ制服楓佳ちゃんをさくっと書いてしまいました。朝の支度で鏡を出して自然と容姿描写に繋げる手法はある方に教えていただきました。これからもここは自然な描写ができるよう、精進していきたいですね。あとジャンパースカート制服好き。
 
・うんち我慢中にガス抜きをしちゃうのは、我慢描写のアクセントとして、便意表現の一つとして私も好きです。今作ではガス描写も増やすよう意識したつもりです。相互さんの嗜好にも影響を受けがち。楓佳は慎ましやかなので家族の前でもおならはしないけど、お部屋や廊下で一人の時は当然容赦なくぷすぷすしてます。
 
・朝の便意は長く我慢できなくて、けれどトイレが空いていなくてもじもじそわそわ我慢……というのは快便ガール小説誌で書いたのとほぼ同じシチュエーションです。妹に空いたよと言われて駆け込むところまで同じ。ただ、やはり楓佳は彩花と春香に先を越されて健康朝うんちの我慢を強いられるべきキャラクター性を持っているので、スターターデッキであるこの作品では、類似シチュエーションも許容しています。
 
・彩花と春香についても毎朝快便なので、軽めながらちゃんと排便をしている描写を擬音付きで入れました。シコれる要素を随所に入れていくのは大事だと思います。あと、春香のうんちを書かないと脅迫してくるクレーマーがいるので……早くなほちゃんのおもらしも見たいです♡
 
・いつもの健康固形うんちなのに、いっぱい食べてうんちの量が多いので、便意に負けて小学生の妹を急かしちゃう長女は情けなくてかわいいですよね。ちゃんとそこを彩花ちゃんに指摘させて辱めるのは大事です。
 
・しれっと、中学三年生にもなって固形うんちを便器の前でパンツに漏らしたエピソードを開示されている楓佳。こういう、しれっと回想的に散りばめられた排泄要素は想像を掻き立てられて私も好きなので、ちゃんと軽すぎる重すぎずの塩梅で描写しました。
 
・イラストがえっち過ぎる。どう考えてもえっち過ぎる。気持ちよさそうな表情しながら、太くて健康的な色艶のを尻から垂れ下げている真っ只中なのが最高ですし、一本目が便器に鎮座していることによって、いっぱいうんちを出しているというところが強調されるのが本当に下半身に悪い。楓佳、こんな太いのもりもり出して女の子として恥ずかしくないの? このイラストに限らず、洋式便器透過構図は無形文化遺産に指定してもいいと思います。
 
・何度も言いますが今作はスターターデッキなので、朝うんちシーンはちょっと過剰とも思えるぐらいに沢山うんちをさせました。快便でたくさん出す、こんなのが急に降りてきたら我慢できないこともあるよね、ということを読者に理解をさせ、第三部に繋げる意図もあったりします。
 
・楓佳はお家のトイレではちゃんと声を出して息んでくれます。妹たちもいるので、思い切りという訳ではないですが、安心できるトイレではすっきり気持ちよく出したいので、少しばかりは声が出てしまうもの。ちなみに、三姉妹の中では彩花はかなり抑えめ。逆に彩花がうーんってしてるときは、お腹の調子が悪くて渋っている時だと思います。作中での描写ではないのでまだ非公式設定です。
 
・楓佳は高校はバス通学設定です。いつかうんち限界で途中下車して必死に公衆トイレまで歩く楓佳も書きたい。あと、彩花にジャンケン負けて最後にうんちしてたらバスを逃して必死に自転車を漕いでギリギリで登校した楓佳はほんのり汗臭そうで好きなので何かで書きたい。
 
・幕間Iの目的は第三部に登場するお友達のキャラクター紹介です。ついでに、日曜日にっ三人でショッピングモールに行く情報を明示することによって、円滑に第三部に繋げる狙いがあります。ついでに、お腹の不安を明示することにより、第一部と第二部を繋ぐ目的も持っています。
 
・第一部でお弁当箱を忘れかけて、それを持って出掛けていくシーンから、場面の切り替わる幕間Iでお弁当を食べているシーンに繋がるのはちょっと趣向を凝らすように頑張った感が出ていませんか(自画自賛)。

6.その他好き勝手に書く(第二部・幕間II)

・高校生なのに学校でうんちできなくて、それどころかお家以外のトイレでうんちするの拒否して必死に我慢しながら下校する楓佳はかわいいですね(うちの子自慢)。
 
・外見描写は忘れがちなので意識して入れるようにしています。冒頭では、飛ばし読みも想定して、ジャンパースカート制服であることを再提示しています。
 
・朝にたっぷり出していれば催しても我慢できる。だけどたまに健康固形でもピンチになるし、漏らしてしまうこともある……その要素は下し気味な第二部にとっては不要情報ですが、スターターデッキに求められる情報であり、かつ第三部の伏線でもあります。
 
・胃腸は頑丈だけど、あまりに酷使すると下してしまうこともあると思います。妹二人を差し置いて食べ過ぎちゃう長女かわいいよ。
 
・看板キャラクターなので、学校やお店でうんちできないという定番の感情も過去のトラウマや自身の性格も交えて補強するようにしています。第三部でも繰り返しますが、事前に伏線的に強調しておきます。
 
・我慢中はトイレ行っておけばよかったって反省できる子です。それなのに繰り返す。何度だって反省して、何度だって恥と恐れを前に忘れてしまういじらしい子です。
 
・限界我慢~トイレ駆け込みの一連の流れもやはり書いていて楽しいところです。手癖が出るところなので、マンネリ化していないかがやや不安ですが。
 
・排泄シーンは、明日出てくるまで熟成されるはずだった固形便、やや吸収途上の軟便、そしてゆるうんちの流れをしっかりと表現しつつ、下し気味のうんちをするのが苦しいと、我慢したうんちを出すのは気持ちいいを織り交ぜることを意識しました。
 
・すぐに反省を忘れちゃう楓佳はちょっと幼くて拙くてかわいいですよね。これもキャラクター性の表現でありつつ、第三部への伏線でもあります。
 
・大慌てでトイレに駆け込んでうんちしたので換気扇を付ける暇がなかったのを彩花に指摘されて顔を赤くするのかわいいですね。以前に、楓佳は彩花にうんち後の臭いを指摘されろ!と推す人が居たので、せっかくなので入れた表現ですが、案の定その方の感想で言及されていたのでしてやったりという感があります。
 
・作中では大小を明文化していないですが、彩花も大きい方がしたいけど学校で済ませず足早に帰宅してきたという裏設定にしています。そんなに大ピンチではないけれど、制服も脱いだり鞄を置くために自室に寄ることもなくトイレに向かうぐらいなので、結構便意は強めだと思います。この後、楓佳お姉ちゃんの臭いが残るトイレでいっぱいうんちをしました。楓佳と彩花のものの臭いがいい感じにブレンドされたトイレ好き。流石に蛇足になるかと思ってそこまでは描写はしていないですが……
 
・大熊家の設計においては、空気調和換気設備も脳内で設定しています。素人ながら色々とメーカー等の資料を調べ、ダクト式の第三種セントラル換気装置を入れているけど、楓佳換気扇付け忘れ濃厚うんち臭のために、トイレは局所換気とし、それでも決しておかしくはない構成にしたつもりです。トイレ等の換気扇で全般換気も兼ねてダクトレス第三種・第一種も選択肢にありますし、一般の住宅でもよくある構成ながら、物語的にはトイレの換気風量が必然的に高まりうんち臭が薄まりやすい、常時稼働が前提なので楓佳換気扇付け忘れ濃厚うんち臭展開ができないという理由で却下しています。技術的には、高気密住宅であってもどうしても生じる隙間等から換気されて、思うように居室の自然給気口→機械排気の流れを作りにくく、換気不全が生じる可能性があるという理由が付けられるのでダクト式セントラルの第三種を敢えて採用するのは不自然では無いでしょう……こういうのをわざわざ調べるぐらいなら新作を書けと言われそう。
 
・幕間IIは第三部のプロローグにあたります。幕間Iで言及したお出掛けに行くというの再度示すと共に楓佳の服装紹介にもなっています。外見描写を自然にお話の中に挿入するのが苦手なので。
 
・ついでに三姉妹の掛け合いを入れてます。彩花もツンツンしてるだけじゃなくて、なんだかんだで姉思いのいい子というのはちゃんと示したかったので。
 
・お出掛けが楽しみでうきうきわくわくの楓佳はかわいい。多分、前日はなかなか眠れなかったでしょう。楓佳はお子さまなので。
 
・前日、高校でできた友達と買い物に行くことをとても嬉しそうに中村美咲(「愛情と友情 重ね重なる想いの形」に登場する楓佳の感情重め幼馴染)との通話で話す楓佳、というのも当初はちょっと考えていました。自分が隣に居なくても、楓佳が新しい世界をおっかなびっくり少しずつ、けれどちゃんと進んでいくのを喜ばしく思いながらも、寂しさと喪失感に心を揺さぶられる感情重め幼馴染百合をやりたかったのですが……本筋とのズレが大きいので取り止めてます。再録本を作るとしたらおまけで入れてもいい。

7.その他好き勝手に書く(第三部)

・第三部は5ページに分け、便意を感じる→段々便意が存在感を増すけれど我慢してしまう→強烈な便意に見舞われ脱糞の危機を感じトイレに行くことを決意→トイレに行けないトラブルが発生して必死の我慢、遂に友達にもバレちゃう→極限の便意を抱えてトイレに駆け込むも間に合わず大失敗、と段階を踏んで我慢とそれにまつわる諸感情を描写するオーソドックスな形を採用しました。
 
・5ページ(第三部1ページ目)は智恵や莉緒との楽しそうな情景描写を頑張りました。全体的に、幸福な日常を便意に塗り潰されるという要素を入れ込んでいるので、前提となる日常要素は多少なりとも入れておきたかったので。
 
・朝ご飯の後にたっぷりうんちを出したのに、お昼ご飯たくさん食べて運動もしてお腹が動いてうんちしたくなる楓佳はかわいい。大食い快便ガールなので、何も理由が無くても昼食後にうんちがしたくなることも珍しくはない楓佳ですが、物語的にはちゃんと理由があったほうが良いのでちゃんと書きました。
 
・苦手な運動だけど友達と一緒だからちょっとだけボウリングを頑張ってみる楓佳を想像してみてください。智恵も莉緒も不器用で上手くいかない楓佳を笑うことはあるけど「嘲笑」は絶対しないので嫌な気持ちにならないで済むのよかったね。あと、重い球を頑張って投げて不快にならない程度にほんのり汗臭い楓佳。コンプレックスなので汗拭きシートはちゃんと持ち歩いているかもしれない。
 
・親しい友達にも中々言い出せないのかわいい。大失敗の過去は片手では数え切れないぐらいあるのに、間に合うはず、我慢できる、大丈夫を自分に言い聞かせてしまうのが楓佳です。不器用で口下手で生き辛い子だから、勝手に非難の声や冷たい視線を想像して、怖くなって、我慢を選んでしまう。ここの部分は楓佳のキャラクター性と物語の説得力という意味で大事なところですので、くどい程に繰り返しています。
 
・智恵ちゃんも楓佳ほどではないですけど、ちょっとだけ不器用。最後のページで言及するのでこの辺りからちゃんとそれっぽくしています。
 
・6ページ目、健康固形うんちなのに、我慢してるうちにどんどん便意は強まって、「うんちしたい」と「うんちしたくない」を心の中で繰り返すのはとてもかわいいです。こういう葛藤が一番好きなので何度でも書きます。
 
・「人目なんて気にせず肛門を開け拡げたい/大用のために外のトイレを使いたくない。押し寄せる糞便を思い切りひり出したい/親友となるべき人たちに恥を晒したくない。大便がしたい/大便をしたくない。」のくだりは、便意に追い詰められつつあるエレベーターに乗る直前で、ほぼ同じ表現ながら、便意の限界を認めた故に順番を反転させて繰り返しているのがこだわりポイントです。斜線を文中で印象的に使うのは完全に人の影響ですね。
 
・このページの智恵ちゃんのうんちシーンはお気に入り。ストレートに一人でうんちしたいから着いて来てほしくないとは言えないから、待っててもいいよ、と言うのかわいい。直接的な表現は恥ずかしくて使えないけど、かと言って待たせるのに何も言わないのもよくないという気持ちもあって、「時間が掛かる」と遠回しに「うんちしたい」って宣言できるえらい子。友達が両隣の個室に居て恥ずかしいけど、ちゃんとうんちができる子を出すことによって、楓佳の幼稚と稚拙を浮き彫りにする効果を狙っています。それに、隣でうんちしてるのを聞いて「私もしたいのにっ」となっている子はかわいいので。
 
・実はある人に先に作品を見てもらっていて、頂いたアドバイスを基に智恵のうんち描写はやや強化しています。楓佳が個室を出る時にもまだうんちしてる描写や、トイレから戻ってきてちょっとしおらしくしてる描写は、初稿にはありませんでした。その節はありがとうございました。
 
・せっかくトイレにいるのに、うんちがしたいのに、我慢しておしっこだけ出す、ままならなさに満ちたシチュエーションはすごく好きなので、他の子でもまたやりたいですね。ここで智恵ちゃんみたいに勇気を出してうーんってしてたら漏らさずに済んだのにね。我慢できずにこっそりガス抜きだけしちゃうのもかわいいです。
 
・7ページ目になって、着実に便意に追い詰められつつあって、トイレに行く/行かないで葛藤を繰り返す楓佳はとてもかわいい。すごくうんちがしたいのに、うんちがしたくないの感情が強くて我慢して、友達の前で必死に取り繕う……というシチュエーションはやはり王道です。大好きです。
 
・抱きしめて離したくない大切な時間のはずなのに、便意という悪夢のせいでただ時間が早く過ぎることを祈っている。もっとお話ししたいと言われて嬉しいはずなのに、知られずにうんちをすることができなくなって絶望する……楽しみにしていたイベントを押し寄せる汚物のせいで台無しにされる可哀想でかわいい心情を強調しています。ハッピーエンドにするのしても、悲劇性も忘れたくはない派閥なので。
 
・便意の強烈さの理由の一つとして、前日の食物繊維たっぷりな野菜炒め食べ過ぎを提示して、シチュエーションの説得力を補強しました。頻繁に我慢できない程の健康的な便意に見舞われていたら、楓佳も流石に折り合いを付けられる子になっていそうなので、たまに大ピンチになる/大概はお家まで我慢してすっきりできる、という具合を狙っています。単純に、たくさん食べてたくさん出す子は好きなので何度も言及したいという理由もありますがを
 
・うんちしたすぎておならが我慢できないのもまた定番。友達の前でバレないかドキドキで、たとえバレなかったとしても身を裂く羞恥に悶えながらもお腹に溜まったうんちガスをぷすぷす抜くのはよいものです。快便ガールで下してもないことから、臭いはそこまでキツくないのでなんとかバレてないという裏設定があります。
 
・これも裏設定になりますが、楓佳は腸内環境がとても良いのでおならはあまり臭くはないですが、早食い・大食いでたくさん空気を飲み込むのでガス体質という程ではないものの、おならはちゃんと出ると思っています。授業中にずっと我慢してたおならを、トイレでこっそり出してる楓佳をご想像いただけると幸いです。
 
・ドキドキ!智恵と莉緒と解散してから駅のトイレでうんちしちゃおう大作戦失敗の楓佳かわいい。外のトイレでうんちしたくない→お友達に知られなければいい→智恵と莉緒に知られてもいいからうんちしないと漏れちゃう、と目標が段々と後退していくのもやはり基本を踏まえた展開です。
 
・エレベーターが止まった衝撃でお腹のガスを漏らすのかわいい。
 
・エレベーターに閉じ込められるという展開にするうえで色々調べました。最近のエレベーターであれば、停電時自動着床装置といって、停電時も非常灯・非常電話用のバッテリーを使って最寄り階に人を降ろすまで運転する機能があります。これのない古いエレベーターという設定でもよいのですが、いまどきな女子高校生が訪れるショッピングモールですから、それもなぁ、と思ったところです。一応、自家発管制運転という機能を備えてエレベーターですと、バッテリーではなく非常用発電装置からの供給で管制運転を行う(場合によっては最寄り階への運転だけでなく通常同様に避難等でエレベーターを使えるという大きなメリットがあります)ので、例えば漏電遮断器作動による一部系統だけの限定的停電を想定すれば、非常用発電装置は起動せず自家発管制運転ができないので閉じ込めが発生するかな?と思います。
 
・8ページ目は苦しげな吐息と大腸の鳴動、焦燥溢れるうんちしたいの心内文から始まり、それが次ページまで貫かれます。せっかくうんちする決意ができたのに、閉じ込められていつ終わるかも分からない地獄の我慢を強いられるのは本当に可哀想。でもそれがシコれるので仕方がないです。
 
・うんちした過ぎて、お腹苦し過ぎて、友達の前で音を立てておならしちゃう楓佳かわいい。それで大きい方がピンチなのバレちゃうのも大好きなシチュエーションですね。言葉でなく下劣な放屁で「うんちがしたい」「うんち漏れそう」と宣言しちゃう子本当に大好きです。
 
・その後の挿絵で楓佳が鞄を持ってる描写が無いので、ちゃんとこの段階で莉緒に預けている描写を入れています。細かいですが。
 
・もうどう考えても限界なのに、大切な友達の前で漏らしたくないから限界を超えて我慢をする健気な子は好きです。腹下し小説誌寄稿作品でもやった展開ですね。
 
・9ページ目でもう音の出るおならも止められなくなってるのかわいいですね。
 
・一人じゃ絶対に心が折れて漏らしていた、ということを、友達が叫ぶ度に現実に引き戻されるのでここでうんちができない、みたいに我慢の苦痛が続くことを強調して書くのは好き。これも確か過去作品でやっています。
 
・便意が限界過ぎて、エレベーター停止で集まってる人たちを押し退けてトイレに駆け込もうとする楓佳は無様でかわいい。お腹抱えていかにもな歩き方なのと、閉じ込めの後なのでみんなに察されて気の毒そうな目で見られてるの可哀想です。
 
・絶望のトイレ全部埋まってる展開です。ここからの極限我慢〜おもらしの流れは書いていて一番楽しかったです。限界まで我慢したのに、無慈悲にもトイレは空いてなくて、容赦なく抗い難い欲求が押し寄せて、意図せぬ脱糞に至るのは最も基本的なシチュエーションにして、最高のシチュエーションの一つだと思います。
 
・お友達の目の前で健康固形便をもりもり漏らして下着を膨らませる楓佳。これが一番書きたかったもので。
 
・またイラストがえっち過ぎる。大便を漏らす惨めさと恥辱を前面に押し出しつつも、我慢の限界でお腹に勝手に力が入って息んでしまっている雰囲気も出ていて素晴らしいですね。服装はこちらから一部サンプルも示しつつオーダーしていますが、仕様書で完璧に定めていない部分もしっかりと補強されていてかわいい。でも、こんなかわいい服装なこの子はうんちを漏らしているんです。やはりカットイン・スカート透過で、固形うんちお漏らしの醍醐味である歪に膨らむ下着が表現されているのが一番好きなポイント。カットイン絡みは青緑さんも細かな調整に応じていただき、理想的なものになりました。本当に感謝しています。
 
・糞を漏らしても、せめて気丈に振る舞おうと頑張るけど結局慰められて落ち着くまで泣きじゃくって動けない子は幼稚で子供じみていて大好きですね。
 
・お漏らし後の絶望要素も執筆は捗りました。書いた本人でも使えるようにするのがスカ小説のQMSで大切だとはよく言われますが、読み返して筆者でも胸が痛むような悲惨さの表現もしっかり追い求めていきたいです。
 
・10ページ目、後始末はいつもより濃いめに書いてます。いつもはお漏らしを書くと力尽きがちなので。
 
・生き辛くて自己肯定感の低い子の存在を、周囲が全力で認めてあげて、抱擁してあげるの本当に大好きなんですよね。「星屑テレパス」とか「またぞろ。」が好きなタイプのオタク。虹ヶ咲の1期6話が刺さったのも多分そのせい。

8.総論

 ちゃんと改めて分析すると、王道で基本的な展開で趣味を詰め込んだなぁ、という感があります。もっと多彩な表現に挑戦しつつも、しかしこの定番も突き詰めていきたいです。
 イラストも付けられて大満足です。改めて青緑様には感謝申し上げます。

9.皆さんが気づいているかもしれないこと

 今Twitterのプロフィールにも固定している告知ツイート。タイトルを間違えています……(今更投稿し直せない)。


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?