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第5回 情報リテラシー論『スマートフォン普及とそれによる課題』

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今回は、android・iphoneについてや、スマートフォンのこれからの課題などについて勉強しました。


PCの魅力

スマートフォン︰使う側、PC︰作る側(主に)

今回の授業の冒頭では、IT分野においてのスペシャリストである戸田覚(とだ さとる)氏が、「スマートフォンだけではなくPCも必要である」理由について、スマートフォン・PCがもつそれぞれのメリット・デメリットとともに説明されている動画を拝見しました。
現在普及しているスマートフォンには、電話、メール、インターネット検索、カメラ、アプリケーションなど様々な機能があり、もはやスマホ1台あれば生活の中において必要なことがほぼできてしまい、そういった点から、若者のPC離れが目立つようになりました。
わざわざ、PCのための出費をしてまで生活する必要がないため、若者のPC離れが増えてきているわけですが、戸田氏はそれでもPCが必要であると考えます。
その理由にはPCがもつPC特有のメリットにありました。それらをまとめると、

PCのメリット
○画面が広い
○高性能(マルチウィンドウなど)
○入力が速い


というようなものが挙げられます。
携帯で持ち歩くようなスマートフォンにはひとつ大きな欠点があり、それは画面が小さいということです。このことから一度に複数の作業を行うことには向いていないことがわかります。一方、PCには画面の広さに加え、フリック入力トグル入力ではなく実物のキーボードであるため入力も速く、マルチウィンドウができるなどの機能もあるため、一度に複数の作業を行うことができます。そのため、スマートフォンはアプリケーションなどのゲームを消費する傾向にある一方で、PCはソフトウェアなどで作品やゲームなどを創作する傾向にあります。
戸田氏は、コンテンツを消費するよりも創作して仕事に繋げていけた方が自らの人生の楽しみとして良いものになるからこそ、PCがある方が良いと考えるわけなのです。買うか買わないかは自分次第ではありますが、一度、中古のPCなどを購入して試してみるのも良いかもしれません。

トグル入力(左)とフリック入力(右)

スマートフォンの普及とそれによる課題

PCにも良さがあるとはいえ、ポケットやカバンにしまえるサイズでかつ多機能型であるスマートフォンは、今や1人につき1台以上は持っているものと言っても過言ではありません。
スマートフォンが普及する中で、色々な課題が出てくるのもまた事実です。

世界で唯一、日本は子どものPC使用率低下

日本の学生たちは、学校や個人に関する連絡等を行う際、スマートフォンで事足りることが多いためか、世界において日本のみ、子どもたちのPC使用率が低下してきています。現在、日本ではその対策のため、文部科学省において「教育現場において1人1台PC端末などのコンピューターと高速ネットワークを整備する」といったGIGAスクール構想が実施されています。

スマートフォンとPCの検索キーワード

検索キーワードにおいて、PCのみで使われる、スマートフォンのみで使われる検索キーワードがあるといわれています。近年はスマートフォンのみで使用される検索キーワードが著しく増え、PCの割合は減ってきています。スマートフォンで主に使用される検索キーワードは短い話し言葉「眠い」「痩せたい」といった感情的なワードです。その原因には音声入力で検索ができる点にあると考えられます。一方で、PCにおいては、理性が保たれた状態で入力される場合が多く、話し言葉での検索はほとんど見られません。


ガラケーとの違いで分るスマホの長所・短所

ガラケー(フィーチャーフォン)からスマートフォンに移り変わったことで便利なことも増えましたが、逆に不便に思われる点も少なくはないです。
例えば、折りたたみ式ではなくなったことにより、液晶の保護が無くなったことです。
また、文字の入力がトグル方式からフリック方式に変わったことで、長年ガラケーを利用してきた方の中では、新しいフリック方式に馴染めずにそのままトグル方式で時間をかけて入力する方もいるようです。自分も連打式のトグル方式の方がやりやすく感じてしまいます。

GooglePlayの普及に見られる課題と対処

アプリケーションストアは主にiOS App Store、GooglePlayがありますが、2014年にGooglePlayがiOS App Storeの登録数を追い抜き、人気を上昇させています。ここで課題になってくるのが、Androidのアプリに潜む危険性です。iOSのアプリは厳重な審査があるのに対し、GooglePlayにあるAndroidでも使用できるアプリは審査がなく、危険が潜んでいる可能性があるため、要注意です。この対処法としてセキュリティアプリをインストールする方法があります。日本語対応されているESETというアプリが最も推奨されていて、他にはMcAfee、Symantec、Trend Microなどのアプリがあります。

スマートフォンの持ち方でわかる依存度

利き手じゃないほうの手でスマートフォンを片手操作をしている場合、利き手を空けながらスマートフォンを操作していることになるので、依存症である可能性は十分に高いといわれています。統計によると、我々は平均的に右手で片手操作をしているらしく、それに合わせたデザインも出てきています。こういったデザインが依存症対策が出来るようなデザインになっていければ良いと感じました。

スマホのページリンクについての課題・対処

WEBページなどでリンクを見つけた際、PCの場合はそのリンクの方にマウスを持っていくとマウスの矢印手の形に変わり、ブラウザの下にURLが表示され、リンクとして認識しているのが人間の目にもわかるようにできています。一方でスマートフォンは、マウスなどがなく、リンクを認識するするためにはタップなどをしてみないと分からないという問題点があります。また、指が太い人の場合、小さなスマートフォンの画面で目的のリンクを押そうとしたら、周辺にある違うリンクを押してしまう問題などもあるため、WEBデザインなどをする際において、スマートフォンで使用した際に、「リンクを視覚的に認識できるか」「リンクの縦幅が狭すぎないか」といった点に注意をする必要があると感じました。
対処法として、リンク隣に矢印マークや指さすマークを付けたり、リンクのボタンを立体的で押せそうなボタンのデザインにするなど、一目でリンクであると分からせるように工夫されたデザインなどが見られます。

Googleの恐れるハッシュタグの普及

スマートフォンの誕生後、2009年にtwitter利用者の提案によってtwitterにおいてハッシュタグ検索ができるようになりました。ハッシュタグ検索はスマートフォンで検索をする際、文字を入力せずにタップするだけでできるため、便利です。現在は、instagramYouTubeでもハッシュタグが導入され、スマートフォン普及に伴ってハッシュタグ検索が人気になってきているため、キーワード検索のGoogleが危機感を感じています。

日本でのiPhone・Androidの利用率

世界的に見るとAndroidの利用率が高いですが、日本においては、iOSの利用率が高く、それは金持ちが多い理由にあると考えられています。Androidに比べてiPhoneの高価な分、機能が豊富であることから、iPhoneが人気であると考えられますが、日本国内において、iPhoneは若者の女性に特に人気があります。そこには他に理由があると考えられます。ネットでよく言われているのは、カメラのアップルマークなどのデザインのおしゃれさです。また、若い女性はほかの人たちと比べ、友達と一緒のモノにしようと考えたりする傾向もあり、そういったことがiPhoneの高い利用率の原因なのかなと感じました。

スマホでTwitterに関単に呟ける問題点

スマートフォン、Twitterが普及し、手軽に、簡単に日ごろの感情をつぶやけるようなになったわけですが、一旦感情を外に出して考えを貯めることをしないでいると、考えてしゃべったり行動するという習慣がなくなり、次第に日常生活における言動が浅はかになる可能性もあると感じました。手軽にその場の感情をつぶやいたりできることは便利でもありますが、思考を一度貯めてから言動に移すという習慣もしっかり身に付けておく必要があると感じました。

〜知っておくと得な知識かも〜

携帯の電話は人工の音声

自分は知らなかったのですが、携帯電話から聞こえてくる相手の声は本物の生声ではなく、人工の音声であるというのです。固定電話と違い携帯電話は無線で通話をすることから、容量を減らすため本人の声をデジタルに置き換えて相手に聞こえるようになっています。電話越しで音楽を聴く際も、固定電話では聞こえますが、携帯電話では聞き取ることが出来ません

電話の進化の歴史で見る置き場所の変化

家庭内において、ダイヤル式固定電話は主に玄関に置かれており、プッシュ式の固定電話は主にリビングケータイの時代になると寝室や子供部屋へと置き場所が変わっていきました。ダイヤル式固定電話の時代は、そもそも電話という存在が貴重であり一地域に1台ほどしかなく、近所の人の家に電話を借りに行くという習慣が普通であったことから、主に玄関に置かれていたといわれています。そこから家族全員が集うリビングにプッシュ式固定電話を置き、寝室や自分たちの部屋にケータイを置いたりと、電話の進化によりそれらの置き場所も変わっていっていることが分かります。

2014年9月AppleのHPスマホ対応の背景

Appleは2007年にiPhoneを作ったわけですが、7年かけてようやく自社のHPをスマートフォン対応にしました。それだけ年月がかかったのには、スティーブ・ジョブズ氏が大きく関わっています。ジョブズ氏はスマートフォンの見たいところを指で拡大できる機能に魅力を感じていたため、スマートフォン対応にしてそれがなくなることを嫌がっていました。そのため、スマートフォン対応にされてこなかったわけですが、ジョブズ氏が2011年に亡くなって以降、Apple社のHPのスマートフォン対応に賛成意見が通ったことから2014年にスマートフォン対応が実施されました。そういった、悲しい背景もあるわけですが、ジョブズ氏が天国で納得してくれていることを祈るばかりです。

最後に

スマートフォンの利点、課題点を理解し、考えてスマートフォンを利用していく事が必要であると感じました。PCなどの利点なども理解し、うまく使い分けていけるようになると、リテラシーがひとつ身に付いたといえると思いました。何かを創作する者は、スマートフォンで消費者の気持ちを理解する必要がありますが、利用はほどほどにし、PCにおいて様々なことに挑戦してみると良いと感じました。


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