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幽霊学会員の私がどんな本幹ならよりよいかを考えてみた。

7月16日の『宗教2世サバイバルガイド』出版記念講演よかったですね~。

アーカイブは7/30(日)まで視聴できるそうなので、みなさんもぜひ見てみてください。創価3世で感想とか言い合えたら楽しそう。

前回からずっと書いていますが、両親に誘われて本幹に行ってきました。

行ってみたら、「もっとこうしたらいいのにな」と思うところもあったので、今現在の素直な感想を書いていこうと思います。私は正木伸城さんの数年後輩のアラフォーで、学会活動から離れて10年ほどになります。聖教新聞は読んでいないし、コロナ前は両親と一緒に新年勤行会くらいは行ってたかな?みたいな非常に不信心な人間です。


①池田先生成分が濃すぎる

まず、池田大作名誉会長についての話が多すぎますね。

結局原田会長の指導も半分くらい池田先生の話だったし。原田さん自身がデモ行進に参加したり、学生運動してやんちゃしてた頃の話の方が聞きたかったな私は。あれ聞いてみんな笑ってたし、すごく面白そうな話だったのに。

おそらく誰が会長になっても池田先生の話はすると思うので、池田主任副会長がわざわざ池田先生のメッセージ読み上げたり、御揮毫を披露したりしなくていいと思うのです。

ああいうことするから「池田はもう死んでいて、創価学会はそれを隠しているんだ!」とか言われるんだと思う。池田先生に頼るな。池田先生はもう引退しているんだから、なにかするとしたら執筆活動くらいにして、のんびりと余生を過ごして欲しいと名付け子としては思います。

②過去映像を流すのは◎ むしろいろいろ見てみたい

かといって池田先生をまったく出さないというのはやり過ぎだと思うので、最後の方でその月のテーマに合った池田先生のスピーチを10分くらい流す、というのはとてもいいと思いました。

戸田先生や牧口先生の映像とかも、残っているものがあれば見てみたいです。

例えば私の祖母は若い頃、赤ん坊だった私の母を連れて戸田先生の御書講義を聴きに行ったことを誇りに思っていて、晩年もそのことを楽しそうに話していました。だから、そのとき戸田先生が何を話していたのかとか、どんな講義だったのかとか、そういうのが知りたいんです。

創価大学にいた頃、戸田先生が学会員の質問に答える様子が録音されているカセットテープを聴いた、という教授がいて、その内容を話してくれたんだけど、非常にざっくばらんで面白い人だったんだって。教授は「私は神社で使うしめ縄を作っているのですが、こんな仕事はやめたほうがいいでしょうか?」と悩んでいる会員に戸田先生が「どんどん作りなさい!」と励ましたというエピソードを披露してくれました。

両親と死別し、食っていくために結婚して子どもを生み、高等教育とも無縁なただの平凡な主婦だった私の祖母は、そんなひょうきんな戸田先生が仏法を説いてくれるので、そりゃもう嬉しかっただろうなと思います。私に今信仰はないけれど、その恩義まで否定するつもりはありません。

③結局退転者をどうするのか問題

7月16日の『宗教2世サバイバルガイド』出版記念講演、見ていない人はぜひ見て欲しいのですが、前半の方で正木さんがこんな話を披露しています。正木さんの友人が久しぶりに彼を訪ねてこう言ったんだそうです、「正木が退会すると聞いて、退会したらもう会えないのではないかと思って会いに来たんだよ」と。

実際正木さんは退会していないので友人の勘違いなのですが、その話を聞いたときふと思ったんですよね、そういえば退転する人がいても、その人にどう接するべきであるか、みたいな指導を聞いたことがないなあと。

そもそも私や正木さんが「退会するメリットないよね」と感じているのは、個人や地域として退転者にどうすべきであるか、という公式見解がよくわからないからなのですよね。

なので「退会してもしなくても、正木とはずっと友達だよ」という人もいれば「正木が退会してしまったら、もう二度と会えない」と感じる人もいるわけです。

少なくとも「友人や子どもが退転してしまった」という学会員が、どのように現実をとらえ、再生していくかみたいなトピックも取り上げていいんじゃないかな~と思います。

7月本幹ではコートジボワールの創価学会の理事長ピエール氏がやってきて活動発表してくれたのですが、コートジボワールの組織でも退転者が出たそうなのです。幹部が組織を私物化しようとしたので、その幹部VSピエール氏で組織が真っ二つになって、結果造反した幹部を追放したというあらましのようです。

スピーチでは退転者たちが「元の組織に戻りたい」と言っているとピエール氏は語るのですが、(じゃあ退転した幹部について行った人たちは、学会組織から追放されたのだな?)と私は思いました。組織を私物化して利益を得ようとした幹部本人が永久追放されるのは仕方ないけど、騙されて退転した信者は受け入れてあげてもいいんじゃないの? 勿論これは私の認識違いもあるかもしれませんし、あくまでもコートジボワールの組織が決めることではあるけれども。

日蓮は罪を犯した僧侶について、破門するんじゃなくて、一番下っ端から修行をやり直させなさい、と言っているし、犯罪を起こして教団に迷惑をかけたとかじゃなければ、やり直させてもいいんじゃないの?と思うのですが。


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