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ライブはギタースピリットの生存確認

わたしにとってTHE ALFEEはまったくもって
「生活のすべて」ではない。
年間何本もライブ参加できるほど
時間的にも経済的にも余力がないし
マストを削ってまで注げるものではない。

だけど、わたしにとって出会ったTHE ALFEEは
「青春のすべて」だった。
だったのだけど、現役で活動してくれている限り
「青春のすべて」もやはり現役なのだ。

だからといって青春は生活ではない。
働いて収入を得てその中で生計を立てる。
もちろん他にもやるべきことやりたいことは多々ある
そんな中で、この、年一程度かもしれないライブ参加が
わたしの取り戻せる青春なのだ。細々と長く。
数少ないライブだからこそ
わたしにとっての最高の「非日常」感は増していく。
百戦錬磨のプロのファンよりも
わたしの1本は特別感を増していく。
それでいい。

6月26日、2024年の春ツアー大宮公演
キラキラと輝く照明の中で
超人的な演奏を披露し続けるバンドは
やはりわたしの中でスターでありヒーローなのだ。
コーラスの神でありギターの神様なのだ。
日常の中で埋もれがちだけど
ずっとほのかに燃えている
「わたしの中のギタースピリットを生存確認する」
のがライブだなと帰りながら思ったのでした。

幸いにもカバーバンドでギターを弾かせてもらえている
だからこそどうやったらあんな真似ができるのか
どうしたらあんな音が出せるのか
そりゃもちろんプロ機材なんだろうけど
そうじゃない、魂の部分はとっても大きい
演者の感動が観客の琴線を揺さぶるはずで
自分のバンドにどう還元できるだろうか
そんなことを考えながらの見方もあったりして。

新譜を出し続け曲目を更新し続ける彼らのライブでも
当たり前のように40年前の曲も聴ける。
片田舎の子供部屋で
なけなしのお小遣いで買ったレコードに針を落として
心弾ませたあの曲たちを
50半ばになろうかという今でも生演奏で聴けることが
当然の世界線はきっと当然ではないんだろうなと思う。
復刻ではなく継続していること
若く淡い作品を、現在の磨き上げたキャリアの中で
弾いて歌うことの尊さを改めて噛みしめた夜でした。

いやーー
ギターの音、やばいって。

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