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友人がドリームキラーだったら

信じていたものが信じてもらえないものだった。
一番の親友が「ドリームキラー」だったら、あなたならどうしますか?


人は自分の信じるものしか信じられないのだろうか。
その信じるものが狭い世界のものだったら、他の世界のものは信じられなくなる。
自分の信じるものと少しでも違うものは、相対するものだと断罪する。
人はだれもが心のどこかで世界平和を願っている。
しかし実際には世界平和を異世界のものとしてみてしまう。
そんな大げさなことを実現できるわけがない。だからこそそれはおかしなことなのだと。
頭のおかしい「ドリーマー」なのだと。


しかし、もしその人に高価なレッテルが張られていたらすぐに認めるだろう。自分の権利すべてを捨ててすがりつくだろう。
テレビで紹介された、ベストセラー作家だ、なにかの賞をとった、見た目が好みなど、最近は有名なユーチューバーだというのも入る、そしてなにより一番はなにかで成功した起業家で皆がうらやましがるような金持ちだ、などなど。
それは社会(皆・国民・一般人)が認めた人だから当然のことだ。
しかし、どこかおかしくないだろうか。
それを認めた瞬間にあなたはその対極のその他大勢になってしまう。
つまり特別才能のない一般人に。


現代人は皆どこかなにかがゆがんでいる。
「世界全体の平和など実現できるわけがない。
だから一部の人間だけでも平和に逃げ切ろう。
彼の言うことを理解できる私たちだけ逃げ切って幸せになればいい。
彼の言うことを理解できない他の人はどうなっても仕方ない。
だって世界は滅びに向かっているんだから。
私たちは彼の言うことを信じているんだから大丈夫」と。

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