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人口減の正体とは:「居場所がない」人たち


■気になった点

・子育て支援は少子化対策にはならない

一人の母親が産む子どもの比率は現在と1980年代でほぼ変わらない。
出生数が減っているのは、子どもを産む対象である女性の絶対人口が減っているため。

・人口減少の理由

人口が減少する要因は少子化だけではなく、死亡数が出生数を上回ることも含まれる。
1951年~2011年まで、人口千対死亡率が10%だったことにより一気に世界一の超高齢国家になったが、現在の高齢者が亡くなることで日本の多死社会化が始まる。

・欠乏の心理が不幸を生み出す

人がネガティブになる要因には欠乏の心理がある。低所得者や失業者などに不幸度が高い人が多いのは、欠乏を感じやすい環境にいて、その欠乏を他責にする傾向があるため。
足りないことではなく、何を足せばいいか、に視点を移し、行動することが重要。

・孤独と貧困の関連

ライフイベント別の孤独感の調査によると、孤独の要因として貧困が男性で2位、女性で1位となっている。お金がないと誰かと遊ぶ、結婚する、といった人との繋がりを持ちづらくなるため、貧困は人の行動を委縮させる要因となっている。

■感想
・共感する部分はあるものの、著者の個人的な感情が多すぎる部分があり若干辟易した。
また、タイトルの「居場所がない人たち」と内容があまり合っていないように感じた。


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