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離婚道ーこけたところで火打ち石ー

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専業主婦歴17年、主人公の中年女性が、突然夫から「籍を抜く」と離婚を迫られ、離婚協議→離婚調停→離婚裁判へとすすむ、長く過酷な離婚道が主題です。長篇の離婚エッセイ風という独自スタ… もっと読む
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記事一覧

離婚道#50 第6章「新しい人生」

第6章 離婚後の人生へ新しい人生  別居後からの3年間、社会的にも個人的にも、本当にいろ…

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離婚道#49 第6章「放念」

第6章 離婚後の人生へ放念  令和4(2022)年6月下旬の期日、東京家庭裁判所に双方の代理人…

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離婚道#48 第6章「受難」

第6章 離婚後の人生へ受難  令和4(2022)年4月のこと。  母妙子が腹痛を訴えていると、…

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離婚道#47 第6章「作家志望弁護士の手引き」

第6章 離婚後の人生へ作家志望弁護士の手引き  裁判で財産分与の細かい主張をしている最中…

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離婚道#46 第6章「法定外にて『財産分与』係争中」

第6章 離婚後の人生へ法廷外にて「財産分与」係争中  令和2(2020)年5月に、吉良雪之丞が…

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離婚道#45 第6章「喜楽! 弁護士の活発な活動」

第6章 離婚後の人生へ喜楽! 弁護士の活発な活動  雪之丞の嘘八百の答弁書が、私の戦意を…

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離婚道#44 第6章「やっぱり反訴、必死の嘘八百」

第6章 離婚後の人生へやっぱり反訴、必死の嘘八百  裁判所は、コロナウィルス蔓延の影響を受けていた。  令和2(2020)年4月7日に「緊急事態宣言」が発出されると、期間中、ほとんどの民事裁判はストップした。宣言解除後、徐々に裁判は再開されたものの、コロナ禍でリモートワークが推進されている時勢にあわせ、当事者や代理人が出廷しなくても審理をすすめられるよう、民事裁判の多くは「ウェブ会議」や「電話会議」となった。  雪之丞は、令和2年5月に離婚と財産分与を求めて私を提訴したが、

離婚道#43 第6章「ザ・ファーム 酒が豊富な法律事務所」

第6章 離婚後の人生へザ・ファーム 酒が豊富な法律事務所 「まどかさん、お誕生日おめでと…

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離婚道#42 第5章「争点を読む」

第5章 離婚裁判へ争点を読む  令和2(2020)年が明けたころ、「上野さくら法律事務所」に…

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離婚道#41 第5章「離婚弁護士の離婚問題」

第5章 離婚裁判へ離婚弁護士の離婚問題  離婚はみんな大変である。  私が調停不成立とな…

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離婚道#40 第5章「プロフェッショナル離婚弁護士」

第5章 離婚裁判へプロフェッショナル離婚弁護士  カウンターに久郷弁護士が注文した日本酒…

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離婚道#39 第5章「弁護士の居酒屋説法」

第5章 離婚裁判へ弁護士の居酒屋説法 「先生、こうして美味しいお酒が飲めるのも、婚費3万…

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離婚道#38 第5章「覚悟はいいか離婚道」

第5章 離婚裁判へ覚悟はいいか離婚道  令和2(2020)年3月、離婚調停は不調に終わった。 …

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離婚道#37 第5章「調停コンピ攻防戦」

第5章 離婚裁判へ調停コンピ攻防戦 「それにしても、まどかさん、大変な結婚生活でしたね。さんざん疑われて、ひどい目にあって、50歳という、もうやり直しがきかない年齢になってしまって・・・・・」 「いやいや、『やり直しがきかない』って! こちらはまだこれから、ひと花でもふた花でも咲かせるつもりですから」 「あぁ、そうですか。それは失礼しました。でも、まどかさん、財産分与もなく離婚を迫られて、かわいそうに」 「いやいや、財産分与は妻としての権利ですから、相手の勝手はさせません」