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うちの子が公立中学に向いてなかった話④

中学受験ではなく中学受検へ

よく言われる小学校3年2月のカリキュラムスタートから始まる中学受験準備が、親としてどうしても良いと思えなかった。準備期間が長すぎる。そんなに長く努力しなきゃ入れない学校なら、そもそも根本的な学力があってないんだ。

教員として中学受験に潰されたたくさんの子供を見てきた。これはなかなか世間では言えないが、うちの子にあの経験はさせたくない。多くの親は「中学受験は本人の意思で〜」と言うがほとんどの場合それはウソだ。広く浅く遠くから情報を与え、価値観を植え付け、金を出したのは親だ。本当の意味で本人が進路を決められるのはどんなに早くても高学年、選択ミスが減るのは中学以降だろう。

6年生になり、中学「受検」へのチャレンジを考えた。都立中高一貫校だ。適性検査のような総合問題は息子には向いていた。しかし前述の理由により、如何せん内申点が悪すぎる。当日のテストだけでは合格点に届かないことが想定されため、息子と話し、高校受験の練習という位置づけにした。高校受験までお世話になる前提で、6年生で初めて入塾した。

試験当日、当該中学の教員から玄関でいきなり叱られる息子を見た。着席時間が近くなったのにテキパキ動かなかったからだ。なるほど都立中高一貫は相当テキパキした子が集まるんだな。そもそもあの観点別評価が良い人の集まりんだもんな。きっとうちの子には向いてないんだろう。

結果は不合格。予定通り地元の公立中学への進学が決定。

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