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20.美容皮膚科で働いた時のはなし

今回は、まだ若かりし頃、美容皮膚科で働いた時の話をしたいと思います。

就職を決める際、あまり大変そうではないところ
というのが第一条件でした。(笑)
求人が出ていた中から、美容皮膚科に興味を惹かれ応募。
就職することができました。結構オープンしたての美容皮膚科。
田舎の病院の時給にしてはかなり良かったです。

美容皮膚科だから、内装からしてオシャンティーな皮膚科で、床はふかふか絨毯だ。待合室には高級そうなアロマの香りとエンヤのヒーリングミュージックがかかってた。前にいた老人病棟みたいな、おむつ交換時のう〇この匂いなんてしない。

そしてそこで看護師は・・・私ひとり?あれ?(。´・ω・)?前任者は私とほぼ入れ違い状態で退職されました。
Drの名前と、取り扱ってる商品の事、何となーく診察や処置の流れとか説明されたかな?

ビタミン注射とか、プラセンタ注射、ヒアルロン酸注射、ほくろ取り
やせ薬などの注射や処方。美白クリーム処方ぐらいかと思っていましたが
二重まぶたや、眼瞼下垂の手術、リフトアップ、鼻を高くするのとか、金の糸もありました。笑気麻酔あり。手術する時使います。

あれ?皮膚科なのに?笑気麻酔?手術?美容皮膚科ってオシャンティーな皮膚科ですよね?その程度の認識の私。
確かに、豊胸とかエラ削りとか大きな手術はしないけど・・・学校の授業では皮膚科と美容皮膚科の違いなんて習わなかったよー!

「先生って、皮膚科の先生ですよね?」
ボケたことを聞く私。
Dr「え?俺、外科医だけど?ここに来ない日は、東京の美容外科でも働いてるよ」

!!マジですか!!(;゚Д゚) ここ、外科のテリトリーだったんですか?
通常、町の皮膚科って、アトピーとか、やけどとか、湿疹とか水虫とか、そういうのを診るイメージだから外科がらみとは予想しなかった。床ずれ(褥瘡)で、壊死組織カットとかするイメージしかなかった。
笑気麻酔を要する大きな処置や手術とかは、総合病院の皮膚科や外科でやるものだと思ってた。

そしてここは実質外科!?就職先間違えた!どうしよう!ナースは私一人、頼る先輩ももういない💦

そこからはもう怒涛に仕事を覚えましたよ。最初っから誰かに教えを乞う事もできない。もう、手探り状態です。
Drは週替わりで3人いるので、そのDrに合わせた使用する物品やら手技やらを事細かにメモしまくっていました。
物品・薬品は全てパソコンで一括管理をし、一目で在庫数が確認できるように構築しました。最低数より少なくなると赤文字でメッセージが出る様にしました。Excel勉強しといて良かったー!

器具の滅菌も発注をかけるのも、カルテ管理も環境整備も業者さんとのやりとりも全部私。
金の糸って海外から取り寄せるんですよ。やせ薬も英語ではなかった。確か、ブラジルやスペインの文字の取説です。読めません💦今ならスマホのアプリをかざすだけで翻訳できるのに。

そんなトンデモ勘違いで、私の美容皮膚科勤務が始まったんです。
大変でしたけど、楽しかったというのも正直なところ。
また頃合いを見て、この時のお話しもちょこちょこと書きたいと思います。

それではまた~!

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