詩人のおじさんになりたい
私は醜い詩人です。
身体のそこかしこに濁ったシミが広がっていて、それは海を汚す油汚れのようです。
生きるのに必要なぶんだけの飯を食べているつもりですが、でっぷりとついた脂肪は私の身体を覆って動きを鈍くします。
しかし私は醜い詩人です。
美しい言葉は私の内側から生まれて、
紡ぐ言葉は汚れを知りません。
それは煌めいて花のように世界を彩ると思います。
夜空を星が埋め尽くし、動物がありのまま暮らす山に囲まれて私は1人で静かに暮らしています。
まだ忙しく夢を追う若者であった頃に、