笑ってはいけないハゲ

今年のM-1グランプリの敗者復活戦、勝ち上がったシシガシラの漫才は革命的だったと思う。

人を傷つけない笑い→無作為に人を傷つける笑いから、ついに、万人に傷つけさせる笑いまで笑いは進化してしまった。

いや、これ決勝で見たかった。見たかったけど、シシガシラさんがなぜ、本戦でこのネタを使わなかったのか、ちょっと考察してみた。

恐らく、後番組の大反省会で理由を語っておられるだろうので、この考察は正解でも不正解でも恥ずかしい結果になるけど、ちょっと語ってみたいので語ってみる。

理由はもちろん、敗者復活戦で使ったネタなので、会場のお客さんが知ってる人が多いから、なんだけど、

一度見たネタだからあまり笑えなくなってる、のではなく、一度見たネタだからめちゃくちゃ笑えてしまう、からだったのではないだろうか。

具体的に言うと、一曲目からウケたら台無しになるのね、このネタ。

二曲目以降でうねるようにただ歌うだけで爆笑が爆発していくのが正しい。一曲目からウケたら、終盤ダレる。

勿論、会場にいる人が、必ずしも敗者復活戦見てたとは限らないけど、なんせ見てなくても見返すことが出来たわけで。
そうなると、あのネタを選ばなかった理由は割と当然だったかも。良くも悪くも、見てる人全員の性格の悪さを浮き彫りにするネタだから。何度見ても面白いけど。

しかし…

だとしたらの話だけど、敗者復活戦の動画アップロードを遅らせてたら解決してた問題では？

昨年までは、リアルタイムアップロードは必要だったけど、今年からは視聴者投票ないんだから、翌日で良いじゃん。

ただでさえ、敗者復活組は不利になったのに。有利にしなくていいけど、不利が過ぎる。

M-1スタッフの皆様、どうか来年以降はご一考を。