夕映えのダリア、夏ですね
8月4日(日)のメインレースは新潟・レパードS&札幌・エルムSの2重賞ですが、本記事はオープン特別のダリア賞についてです。
人気はアイルランド生まれのプリティディーヴァ。父は21年のNHKマイルC馬シュネルマイスターや、同年のチューリップ賞馬エリザベスタワーを出した欧州一流マイラーのKingman。
6月中旬の東京芝1400m・新馬戦を勝ち、ゆったりローテーションでの出走です。
デビュー戦で左回りと同距離をクリアしており、鞍上は前走と同じく当代随一のC.ルメール騎手。
まさに死角なしの様相ですね。
さて、国内勢どうしましょう。
筆頭格として挙がるのは、前走の京都芝マイル戦で前評判高めのメンツを完封したサニーサルサでしょうか。
負担重量において有利だったとは言え、連続開催の京都芝を逃げ切り勝ち。
中々のレース内容でしたが、個人的にはせっかくマイル戦を勝ち上がったのに距離短縮を選択する方針がどうも好きになれず…。
各馬の差がハッキリ分からない2歳戦。ならば応援したい背景のある馬に注目します。
◎ナムラトロム
出走メンバー中、既に2回走ったのは本馬だけ。しかも勝ち上がったコースは直前の短い福島芝1200mで、今回の新潟芝外1400mとは随分違いがあります。
レース間隔はデビュー戦→中1週→前走→中2週→今回の使い詰め。疲労の度合いを考えるとギリギリでしょうか。
しかも今回の出走は見様によっては、「穿った見方」も出来てしまいます。
少ない出走頭数をチャンスと見た陣営が勝ち負けでは無く、5着以内に入ると貰える賞金狙いに出て来ただけではないのかと。
もう少し本馬の紹介をします。
父アドミラブルはレイデオロが優勝した17年の日本ダービー3着馬です。G1未勝利の実績ですが、血統の良さもあり種牡馬入り。去年が産駒のデビューイヤーも、結果はパッとしませんでした。年々その種付け頭数は減っており、最新の種付け料はディープインパクト直系種牡馬の中では最安値帯の30万円です。
生産牧場は新冠町の八田文広さん。本馬の母ナムラモヨの生まれが八田ファームさんなので、牧場名から察するに分場?あるいは独立?したのでしょうか。
開場して数年の牧場で、年間数頭の生産規模の様です。本馬が中央競馬の初勝利馬でした。
本馬の生まれた環境(状況)を知ると、前述した「穿った見方」とは違う見方が出来そうです。
重賞はさすがに無理そうだけど、この時期のオープン特別ならば優勝を狙えるのではないか?
開場して日の浅い牧場にとって、何よりの朗報・宣伝にならないだろうか?
もちろん筆者の勝手な想像です。
ですが、今回の本馬出走の背景にこの様な「想い」があったのなら、たとえ勝算が低かろうとその気持ちは理解出来ますし、共感します。
さて、今年のダリアの華は誰に届くのでしょうか。
格好つけた書き方をしていますが、少額だろうと馬券を買う以上、筆者は当然ナムラトロムを応援します(正直、現実的には無難に2or3着オーケーの馬券に落ち着くと思いますが…)。
それでは
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