voices -LIVE FUN!!- Team. Stella 特集

FUN INTERVIEW

(取材・文:蜷川)

それでは最初に簡単に自己紹介をお願いします。

usk:uskと申します。アイマスの入り口は星井美希の『relations』で、それから楽曲を中心に全ブランドをまんべんなく追っています。リスアニ!の音楽大全も全ブランドを読んでいまして、面白い企画があるなと思い参加させていただきました。
ぶくま:ぶくまです。アイマスは中学生の頃からそこそこ歳の離れた兄と姉から伝え聞いているくらいの認知度の時期がしばらく続いていました。その後、高校でスマホを持ち始めたときにデレステを入れたのが能動的にアイマスに関わる一歩目でした。それから 2020 年 6 月頃にオンライン授業に慣れてきた頃に『Dye the sky.』の試聴動画を観て「なんだこの曲は!?」と思ったのがシャニマスに脳を灼かれるきっかけでした。今日はよろしくお願いします。

☆Team. Stella のメンバーの印象とソロ曲の魅力

こちらこそよろしくお願いします。今日は Team. Stella についてお話を伺えればと思います。まず、Team. Stella に選ばれているアイドルに共通するイメージ感などはありますでしょうか?

ぶくま:すべてのアイドルが輝いていて誰かを救っている、という前提がもちろんあるのですが、特に Team. Stella は今はかすかかもしれないけれど自分の中に確かな輝きを持っていて、輝きたい熱を秘めているアイドルが多いように思います。たとえ六等星であっても、それは遥か遠くまで輝きを届けてくれているわけであって、見た目としてかすかでも強い輝きを持っていると感じています。
usk:それに加えて、自分が輝ける場所、輝きたい場所を探しているアイドル、というイメージが共通かもしれませんね。真乃や円香は特に自分が将来どうなりたいかが定まっていなかったり、恋鐘や美琴はアイドルになりたいという思いはありながら、良くも悪くもなりたいアイドル像が明確に固まっていなかったり、自分らしさを追い求めているアイドルたちが多く集まっていると考えています。
ぶくま:果穂も自分を確立していく年齢ですし、あさひも新しい世界を求めている姿はずっと描かれていますしね。初期に自分の限界を知りたくなかった描写があった円香がいるのもそうですけど、ミドルティーンからハイティーンの多感な時期の子に好かれやすい性質があるかもしれません。
usk:あくまで個人の体感ですけど、恋鐘や甘奈、美琴などは女性Pもよく見かける気がします。年齢や性別も含めてより広い層をターゲットにするようなメンバーが集まっているのではないでしょうか。

もう一つの特徴として、各ユニットのセンターが多いのも Team. Stella の特徴のように思いますが、ユニットではないソロ曲という枠組みの魅力は何でしょうか?

usk:私は初めてソロ曲を聴いた時に「らしさ」は感じつつも違和感もあって、その理由を考えるとアイドルの現在だけでなく「こうありたい」という理想・目指したい未来の姿も歌詞やメロディ―で描いているからかなと思いました。それもあって、3rd ツアーや曲発表時点のソロも好きだったのですが、2年と少しの積み重ねが加わった『我儘なまま』で披露された時にソロ曲が完成したような気がしました。
ぶくま:アイドルが作中の世界でどう見られているか、作中のプロデューサーがそのアイドルを表現するためにどのように曲をオーダーしているのかが見えて面白いです。曲のテイストとしてもやはりユニット曲とガラッと変わるアイドルも多く、特に恋鐘の『アポイント・シグナル』がそうです。ユニットごとのセンターが多いのもあるのか、そこまでアイドル自身の印象が変わることなくきちんと各アイドルに向き合って曲が作られている印象があります。
usk:ユニットとの違いでいえば、ノクチルのユニット曲は「僕ら」や「みんな」について歌うことが多いですけど、『夢見鳥』や『statice』では「僕」や「きみ」、「わたし」などアイドル個々や1対1の視点で見ている表現になっていて、ソロ曲とユニット曲の違いをより鮮明に感じました。
ぶくま:マイコレ(マイソングスコレクション)でも描かれることもありますが、個にフォーカスされている分、その歌詞を受け取ったときにアイドルがどう受け止めるのか考えるのは楽しいですね。

☆曲と合わせて読みたいコミュについて

今お話に出たマイコレのコミュはもちろんソロ曲への言及が多いかと思いますが、それ以外で合わせて読みたいコミュの組み合わせがあれば教えてください。

usk:これは若干担当贔屓もあるのですが、私は恋鐘の『アポイント・シグナル』と合わせて G.R.A.D. のコミュを読んでほしいです。一人で頑張ってきた恋鐘がプロデューサーと出会って二人でアイドルになることが、誰かと出会って線で結ばれ、星座になって名前ができる『プラニスフィア』の歌詞に近いと感じてます。それが描かれているのが恋鐘 G.R.A.D. なので、『アポイント・シグナル』を聴いた後にぜひ読んでほしいですね。
ぶくま:私はまず真乃の『ありったけの輝きで』と S.T.E.P の組み合わせですね。「踏み出す自分を好きになろう」という歌詞が本当に好きで……。変わることを諦めてしまったり変わろうとしている自分に対する解釈違いを起こしたりすることが個人的に多いんです。でも、そうしよう(マイナスな方向にむかおうと)している自分を好きになろうと背中を押してくれるのが嬉しいです。踏み出せる自分と迷ってしまう自分の両方を肯定してくれて、どっちでもいいと歌ってくれるところに優しさと難しさを感じて、「シャニマスらしいな」と思う曲でもあります。
usk:誰かにこうしてほしいとか、どうあってほしいという表現ではなくて、自分が選んだ道を歩んでいる姿をそのまま見せてくれるだけで、押しつけがましさがないのは素敵ですよね。まさに道標のような存在です。
ぶくま:もう一曲語らせていただくと、甘奈の『Sweet Memories』とイベントコミュ『アンカーボルトソング』は合わせて聴いてほしいです。変わらないために変わっていくというテーマの中で記憶は続いていて、離れ離れになってもそれはなくならない、と歌ってくれるのはちょっとずるいですね。

☆『我儘なまま』でのパフォーマンスや楽曲について

それでは次に 2023 年 7 月に開催された『我儘なまま』について思い出を語っていただければと思います。

ぶくま:まず曲の話に入る前に、パンフレットの中で「座長」というワードがあって、「一体何をやろうとしているんだ……?」と始まる前から衝撃を受けていましたね。ライブの告知映像もフィルムのような演出があり、その上で「座長」というキーワードが掲げられていたので、舞台のようなものをやるのか……?という予想がその頃から固まりつつありました。
usk:関根さん(櫻木真乃役関根瞳さん)が髪を染めていたのもかなりインパクトがありましたね。単純に寄せるどころでなく、あれは何か「顕現」に近いものだと思っています。

◆ハナマルバッジ
ぶくま
:『ハナマルバッジ』は Day2 で「一緒に歌ってください!」って言われたときにボロボロに泣き崩れちゃいましたね……。アイマスをやってて嬉しい瞬間に、自分の好きなアイドルが周りの人から愛されている実感を得られた瞬間があると思うのですが、『我儘なまま』はそれを 26 人分浴びれる嬉しすぎる時間でした。
usk:一緒に歌うという観点では、『夢咲きAfter school』で「No.1!」を1番は果穂だけで、2番をみんなで歌うじゃないですか。それを考えると、いつも夢咲の1番を歌わせてくれてありがとう。お礼に『我儘なまま』の『ハナマルバッジ』は一緒に歌おうねという、果穂の方からお返しというかメッセージだったとしたら激エモですよね。
ぶくま:うわ~~!いい解釈するなぁ~~……!
usk:河野さん(小宮果穂役河野ひよりさん)だったらそういうこと考えそうだなと思っちゃって。
ぶくま:ちょっとお酒おごらせてほしくなってきちゃった。ライブの前の思い出で追加なんですが、当日真っ赤な日傘を持って友人と待ち合わせをしていまして、自分のほかに別に同じことをしていた人が一人だけいて、その人と「もしかして真っ赤な傘で待ち合わせですか……?」と名刺交換したのも最高の思い出です。

◆アポイント・シグナル
usk
:『アポイント・シグナル』については、センターステージから長い長い花道を渡っていくのが歌詞のイメージとぴったり合っていたのが印象的でした。
ぶくま:単純にパフォーマンスだけでも細かいステップなどがありながら歌えるのがすごいのに、その上で演出とも相乗効果がありましたね。
usk:シャニマスの声優さんってミュージカルや舞台の経験がある人が多い気がするんですが、それもあってかライブでの動きを伴った表現はその方々以外にも影響をしあって全体的にパフォーマンスが高くなっているんじゃないでしょうか。
ぶくま:Day2 の MC のために花道から戻る際に、恋鐘タオルを掲げていた人に爆裂ファンサをして、その人が崩れ落ちる瞬間を上手側スタンドの人はじっくり見ていたと思いますが、あれはエグかったな……。
usk:ファンサって自分が貰うのも嬉しいですけど、貰って崩れ落ちる人を見てるのも楽しいんですよね。

◆Sweet Memories
ぶくま
:Team. Stella の中ではライブで聴いて一番好きになった曲でしたね。それまではバラード調でいいな、ぐらいの受け取り方だったんですけど、ライブでの情感たっぷりな歌い方がすさまじくて、ピンクのペンライトの海と合わせて飲み込まれるような体験でした。
usk
:私は別れの歌を、笑顔で歌うのが印象的でした。また不特定多数ではなくたった 1 人に贈る歌なせいか、ライブでは one of them として聴いているはずなのに自分がその 1 人として歌われているような感覚がありました。その様子が歌詞とすごくあっていて、担当でもないのに泣き崩れてしまい、隣の人に「甘奈Pですか?」と心配されてしまいました。
ぶくま:アルストのコミュって最初期からうっすらと、『アンカーボルトソング』では特に「変わり続けなければ今のままいられない」ということを描いてきていますが、より多くの人と関わることができるようになったことがあのステージにあったんじゃないかと思っています。「Memories」が複数形になっていると考えると、『我儘なまま』からさらに進んだ今の大崎甘奈は何を考えながら歌うんだろう、と考えてしまいますね。

◆星をめざして
ぶくま
これはもう Day2 の演出よ!!!三峰のギターの音が鳴って、世界が広がるのはこれ以上ないですよ。2 日間の中で一番好きなイントロですね。普段聴いていると、あさひが近くからいなくなってしまうような少し物悲しい気持ちになって、でももちろんあさひを一か所にとどめておいていいわけがないみたいな葛藤も感じていましたが、なぜこれだけ明るい曲で書かれているのかを今回のライブで新たな解釈ができたように思います。
usk:ジャーンというギターの音で会場中の心が動くのが感じられ、演劇としてひときわ輝きが増した瞬間でしたね。Day1の披露がなかった分さらに盛り上がったシーンでした。

◆夢見鳥
usk
:地上から夢や鳥を見げるような歌い方もあると思うんですが、今回はステージの上の高いところから歌っていたので、円香自身が人々から夢として見られるような立ち位置という演出になっていたのかもしれません。
ぶくま:『我儘なまま』では円香自身が表現することにどう向き合うのか、と考えを巡らせていました。そのためこのライブを迎えるにあたり一番思い入れが強かったアイドルで、マイコレのコミュで「これは私の歌じゃない」と言っていたのもあり、何を思って歌っているのだろうと聴いて、明確な答えはやはりわからなかったですが自然と涙が落ちていました。
usk:円香ってやろうと思えば何でも人並み以上にできるんですけど、唯一人並みにできないのは何かを欲することだと思っていて、だから何をしても、できても満足できないんじゃないかって思っています。透がまだ名前を知らないから自分の気持ちを言葉にできない、具現化できないから自分自身を正しく認識できていないのと同じなのかもしれませんね。

◆Look up to the sky
ぶくま
:歌詞としてはこれまでの道のりを振り返って前へ進むもので、G.R.A.D. や【CONTRAIL】、LP などの流れの話もありますし、合同ライブで『ALIVE』を歌って母への想いを歌ったこともあって、これまでのルーツに感謝をすることが美琴にこれまであまり実感がともなっていたなかった感情なのかなと思っていました。
usk:美琴って前だけを見て進んでいるイメージだったのですが、この曲を経て上を見ることも増えたように思います。空を見ることはアイドルにとって必要のないことですが、それをわざわざしようとして、かつ今まで見てこなかった方向を見ようとしている。そこに見えたものが自分がこうなりたい姿だったんじゃないかなと思って、作った人へのリスペクトが溢れてしまいますね。パフォーマンスについてもかなり抑揚を抑え気味で美琴さんらしく歌っていたのも、プロだなと思わされました。

◆チョコデート・サンデー
ぶくま
カメラ、優勝――。
usk:これまでのライブでもステージ上でカメラを持って映すのは良くしてくれますよね。
ぶくま配信やスクリーンでも楽しませようという意気込みが感じられてうれしいです。『MUSIC DAWN』から ASOBI STAGE での配信が始まりましたが、やはりそういった関連もあるのかかなり配信を意識した作りは演者だけでなく演出そのものからも強く感じられます。

◆ありったけの輝きで
ぶくま
:Day1 の最後は会場の「待ってました」感が良かったですね。真乃ってこの曲を歌ったそれぞれのライブでの『ありったけの輝きで』を披露してくれていますけど、どんどんその輝きは強くなっていると思います。
usk:「ありったけ」と言いつつ輝きを増していますからね。
ぶくま成長と合わせてそのときの「ありったけ」を表現してくれているように感じます。

Team. Stella 曲以外でこれだけは話しておきたい、ということはありますか?

ぶくま:それだとやっぱり小糸のコール本企画が愛に溢れていて、その結果として披露の際のコールが響いていた瞬間、笑顔のままぐしゃぐしゃに泣いちゃったのが思い出としては絶対に忘れられないです。
usk:私は浅倉透の『statice』のすごみに圧倒されたのが忘れられないです。朗読や舞台でもそうなんですが、和久井さん(浅倉透役和久井優さん)のすーっと1本まっすぐな直線を引いたような雑味のない、ぶれのない綺麗な声があの会場を支配していた時間は至福の瞬間でした。

☆ソロ曲第二弾で聴いてみたい楽曲の方向性について

COLORFUL FE@THERS の発表時からの成長もそれぞれのパフォーマンス等で感じられましたが、もしソロ曲第二弾があった場合にそれぞれのアイドルにどのような曲を歌ってほしいですか?

◆櫻木真乃
usk
:まずは真乃のソロ曲については UNISON SQUARE GARDEN の『春が来てぼくら』のような曲を想像しています。歌詞側でもそうなんですが、爽やかさを出しつつもやはり「誰かの一歩」を応援してくれる力強さが感じられる曲になったら嬉しいですね。『ありったけの輝きで』からの成長がバンドサウンドの力強さに乗る歌声で表現されるような曲になったらいいなと思っています。

ぶくま:私はあまりアイマス以外の曲の曲に詳しくないので、イメージ感をお伝えするぐらいになってしまうのですが……。真乃には【お手をどうぞ】のような感じでイケメンさを前面に出した曲を歌ってほしいですね。

バンドサウンド寄りで激しい感じではなく、モノトーンにイルミネの色が映えるとしたらだいたいこの曲のようなイメージでしょうか。

ぶくま:その上で、イルミネのソロ曲では他のメンバーやイルミネ 3 人であることを思わせてくれる詞があるので、それを散りばめてほしいなというのが一つあります。それはそれとして、なぜこういったかっこいい曲を聴きたいかと言いますと、ひとみ君ボイスが好きでして……。シャニラジでプロデューサーや少年役をまれにやってくれることもあるんですが、今回本編で真乃のこのカードが出たということは合法的に行けるんじゃないですか?みたいなことを思っています。
usk
:クリパのときとか「ひとみ君」の演技を聴いただまゆ(八宮めぐる役峯田茉優さん)の表情とかすごかったですよね(笑)。同じアイマス関係ではアイドルマスターミリオンライブ!がソロ曲 1 周目では自己紹介的な曲で、2 周目では意外な一面を見せるような曲になることが多いので、確かに真乃の意外な一面としてこういった方向性もアリですね。

◆月岡恋鐘
ぶくま
:恋鐘にはしっかりと本格的な演歌を歌ってほしいですね。【ばってん長崎恋岬】というカードもありますし、恋鐘S.T.E.Pの「恋の岬に鐘が鳴る」で号泣してしまったので……。
usk:あれは泣きますよね……。礒部さん(月岡恋鐘役礒部花凛さん)も個人の番組で美空ひばりさんを歌っていたこともありますし、恋鐘も礒部さんもパワフルな歌を歌うイメージがあるので演歌もバッチリ映えそうですね。
ぶくま:シャニマスで和風の歌が似合うアイドルって少ないと思ってて、凛世はどちらかというと演歌が合うタイプではないので、もしそういう方向性で来るとしたらシャニマス内では恋鐘になるんじゃないでしょうか。
usk
:私の方がイメージしている曲としては、「アイドルにしてくれてありがとう」と感謝を紡ぐ歌を真っ直ぐ歌いあげてほしいなという思いがあります。感謝の歌はいっぱいあると思うのですが、その中でシンプルに伝わるものとしてはいきものがかりの『ありがとう』などがイメージとしては近いかなと考えています。バンドサウンドだけど音の厚みはそこまでなく、声をメインに伝えられるサウンドという側面でもこの曲のようだったら嬉しいと思いますね。

usk:他には故郷・長崎へ思いを馳せるような曲、例えば福山雅治さんの『蛍』のような曲もいいかなと考えています。いつかプロデューサーと長崎にいってみたいと恋鐘も話していましたし、冒頭の歌詞が恋鐘っぽくて。いろいろなコミュと合わせて近いエッセンスが入っていたらなと思います。

ぶくま:『アポイント・シグナル』も結構テンポが速く、ユニット曲ももちろんそうなので、こういったゆったりとした曲を歌い上げてほしい気持ちはありますね。そう考えると演歌もゆったりとしたテンポなので、何か「歌ってほしいテンポ感」みたいなものは似ているのかもしれません。もっとボーカルをしっかり聴きたい、という気持ちなんですかね……?

◆小宮果穂
ぶくま
果穂には背伸びした女の子のラブソングを歌ってほしいなという願いがあります。……と事前アンケートで答えたのですが、当時と今時点での大きな違いとしてパラコレ(パラレルコレクション)が発表されてしまったんですよね。基本的にアイマスでは年齢が変わらないからこそ少し成長したらみたいな IF の姿をソロ曲に託したくなるのですが、その前提がひっくり返っちゃいました。
usk:近い願いとしては H2O の『思い出がいっぱい』をカバーしてほしいと考えていたことがあるので、そういうことを考えている人は少なくないんじゃないでしょうか。大人になった果穂から「少女だったと いつの日か」って言われたらちょっとドキドキしません?
ぶくまアーーー終わる!!パラコレの経過年数は実装から現在の年数をプラスしている説があって、そうなると 18 歳……。
usk:そこから先どういう道を進むのか超ドキドキじゃないですか……!

◆園田智代子
ぶくま
:智代子には【NEON♡ICE】のようなストリート系をイメージした曲がいいなと考えています。

例えばこんな感じですかね。

ぶくま:カカオ 70% ぐらいな感じですね。
usk:チョコアイドルから考え始めると甘い曲からスタートしがちですけど、そうじゃない(ビター味の)似合う曲を探してみたいですよね。
ぶくま:アイドルとしてはチョコアイドル園田智代子として押し出すのはもちろん必要なのですが、それ以外の引き出しを出せることができたらより魅力的に思ってくれる人が増えるんじゃないでしょうか。
usk:それこそ 6th では「スイートだけじゃなくてビターもある」という話を白石さん(園田智代子役白石晴香さん)も言っていましたけど、そのような形で出せる表現幅が広がったら嬉しいですよね。
ぶくま:はるす(白石晴香さん)もかなりダンスがうまいので、こういう曲でのパフォーマンスもキレキレにこなしてくれるんじゃないかと、そういう期待もあります。
usk:先ほども少し触れましたが、舞台経験者が多かったりバレエ経験者も多いので、こういったアイドルアイドルした感じじゃないジャンルの曲もしっかりとパフォーマンスとして見ごたえがあるものになりそうですね。

◆大崎甘奈
ぶくま
:イメージとしては【初風Nostalgia】のようなカントリー風とか面白そうだなぁと思ってます。

例えばaikoの『ボーイフレンド』みたいな曲ですかね?甘奈に aiko 楽曲を歌わせよう選手権~~~~!

ぶくま:なんか邪悪な匂いを感じるな……。これは深読みですか?(笑)やっぱりこれまでユニットでもやったことのない曲を聴きたいのが思考の開始地点で、アルストも曲の幅としては広い方ですけどカードを色々とみていたらカントリー風の曲をやっていないな、と。
usk:私は甘奈には冬が似合うと考えたとき、アイビーカラーの『白い街』のような曲が似合うと思いました。甘奈は実際にはそういう関係ではないけれど恋人気分で歩いてみたい子、というイメージがありまして、この曲がそのイメージとピッタリだったので参考例として紹介させていただきました。男性視点の歌詞になるんですが、「暗めにおさえた君の服が」という歌詞が、少し背伸びして普段より大人っぽい格好をして歩く甘奈っぽくて。彼女がそういう格好をするシーンってどういうときなのかなって。

ぶくまあのーー(比較的大きな声)、甘奈の私服の趣味が時間経過とともに変わっているんですよね。だいぶ肌隠すようになりましたよ。誰の影響なんだいってねぇ!
usk:それを踏まえてこういった歌詞を歌うようになると(笑)。1 曲目が甜花ちゃんへの想いをイメージしたような曲でしたが、それから少し時間が経った二人が、それぞれ別の誰かを思いながら歌うのも面白そうですよね。
ぶくまパラコレ読みて~~~!!!
usk:これはあくまで妄想なんですが、パラコレが出きったタイミングとかでパラコレをイメージしたライブとかやり始めたら……。
ぶくま:壊れますね。

◆芹沢あさひ
ぶくま
:あさひには【Howling】をイメージしたバラードを歌ってみてほしいですね。これもやってない曲シリーズですが、パラコレ的に芹沢あさひ(19)が歌う曲がどうなるか妄想をしたいです。

usk:かなり昔の曲になるのですが、私は奥井亜紀さんの『Wind Climbing ~風にあそばれて~』も最近のあさひの考え方の成長と歌詞が重なって見えるので、そういった要素を含んだ 2 曲目になってくれたらな、と。

ぶくま:あさひが将来海外に行くみたいな妄想もよくあると思うのですが、そう考えると洋楽チックな曲も今のあさひにちょうどいいかもですね。『GOTCHA』を聴いたとき改めて英語の発音のよさも感じたので、あさひの挑戦としてそういったジャンルも聴いてみたいです。

◆樋口円香
usk
円香はやっぱりノクチルに対して変わらないでいてほしいという願いを心の奥底に持っていると考えているので、奥華子さんの『変わらないもの』のようなテーマ性を持った曲を歌ってほしいです。

usk:『アスファルトを鳴らして』の同じフレーズを繰り返す担当パートの順番はノクチルを離れる順番と関係していると思っていて、最初が雛菜、次が円香の順なんですね。間に小糸がこの日々も景色も永遠じゃないとソロで歌うシーンが入る。雛菜・小糸はそれぞれ期間は違いますが離れていた時間があったので、次は円香の番だと歌っているのかなと。透が最初に変わろうとした(アイドルになろうとした)ことも考えると、最後までかわらないでいてほしいと考えるのが円香なんだろうなと思いを巡らせてしまいます。
ぶくま:透は自発的じゃなくても周囲の影響によっても変わらざるを得なくなっているようにも思えますよね。変わらないでいてほしいという願いは、それこそドライフラワーや額縁は美しいものを美しいまま閉じ込めておくモチーフとして描かれていて、美しいものと変化するものは相反する概念だという考えが円香の中にありそうです。
usk:円香が初めて美しいと思ったものは浅倉透で、彼女がずっと隣にいたので美しいもの=不変(余談ですがstaticeの花言葉のひとつは「不変」)という深層意識があるように今のお話で思いました。
ぶくま:私の歌ってほしいイメージとしては【ピトス・エルピス】のように激情を表に出したような曲を歌ってほしいです。

ぶくま:先ほどの話から接続するところもあるのですが、彼女が持っている美しいものに対する正解をかなぐり捨てて、樋口円香としての歌をぶつけてほしいという欲望があります。
usk:最近なぜかカワイイ曲が振られることも多いですけど、かっこいいだけじゃなくて激しい曲も歌ってほしいですね。

◆緋田美琴
ぶくま
:ディズニープリンセスのようなイメージと【DIVA】のイラストが合わさったような曲はこれまでにない美琴の魅力が出るんじゃないかなと考えています。

ぶくま:『Look up to the sky』を聴くと、逆説的にSHHisって美琴のイメージで押し出されていると強く感じて、これまでの経験が多かったのではないかと。そうしたときにこうしたゆっくりとした優雅な曲を美琴はどう表現するのか考えると面白そうですよね。
usk:『Look up to the sky』と対象的な曲を歌う、といった考え方だと加藤登紀子さんの『時には昔の話を』のような過去を優しく振り返りながら歌う美琴も見てみたいですね。

ぶくま:昔の話をできるようになった、ということですもんね。う~~~ん、緋田美琴(32)ぐらいかな。
usk:当時のことを思い出して、口元に笑みを浮かべながら歌ってくれたらな、と。アイドルを超えた先にある、別のステージの緋田美琴のイメージになるのですが、その妄想をしてもいいとパラコレで許可が出たようなものですもんね。

ミュージックレビュー

COLORFUL FE@THERS -Stella-


プラニスフィア ~planisphere~
作詞:松井洋平 作曲 : ArmySlick、Giz'Mo (from Jam9) 編曲:山口朗彦
歌:Team.Stella

星がつながり星座になるように、少女たちはプロデューサーやファンと出会ってアイドルになる。他のアイドルと出会ってユニットになる。そして名前が与えられる。星座盤に散らばる星は、きっとまだ見ぬ誰かや夢のひとつなのだろう。まだ名前のない星たちが星座盤の上でつながり名前を、夢を見つけていく姿を描いたような曲。

text by usk

ありったけの輝きで
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:羊
歌:櫻木真乃(CV.関根 瞳)

自分を変えることは、きっかけがあったとしても、掴めない人が多い。一歩踏み出せたならば、きっと羽ばたき続けることができる。『Spread the Wings!!』も手掛けるこだまさおり氏が綴ったリリックは、輝かしいメロディの中で上手くいかない自分との共存を表している。283プロの真ん中に相応しい名曲。

text by ぶくま

星をめざして
作詞:下地悠 作曲・編曲:三好啓太
歌:芹沢あさひ(CV.田中有紀)

軽快なリズムで未知への憧れを歌うこの曲は、その軽快さとは裏腹に我々にどこか寂寥感を与える。少女の未来を狭めている可能性を懸念しつつも、彼女にアイドルでいて欲しいと思うことはエゴだろうか。2番頭の独特なリズムを踊りながら歌いこなす芹沢あさひが、ダンス以外でも非凡な才能を持つことを感じさせてくれる一曲。

text by ぶくま

夢見鳥
作詞:秋浦智裕 作曲:家原正樹、Jam9 編曲:家原正樹
歌:樋口円香(CV.土屋李央)

冒頭でノクチルの四人を思わせるひっそり咲いてる花たち。遠い過去を思い出して懐かしんでいるような歌詞。そしてノクチルの「みんな」でなく「きみ」へと帰るラストが、今ではない遠い未来で歌う円香を思わせる。その時、未来へ向かって歩く彼女の隣で手を重ねている「きみ」は誰なのか。ノクチルの誰かか。それとも……。

text by usk

アポイント・シグナル
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:本田正樹 (Dream Monster)
歌:月岡恋鐘(CV.礒部花凜)

アイドルになるため上京してから約1年。283プロのアイドルになるまで「遠回り」してきた恋鐘。彼女の平坦ではなかった道のりを思わせる歌詞を、明るいアップテンポのメロディと歌声で進む姿が、決してへこたれずに前へ進み続ける恋鐘らしさを感じさせてくれる。迷ったり足が止まっている人に歩き出す勇気をくれる一曲。

text by usk

チョコデート・サンデー
作詞:児玉雨子 作曲・編曲:中野領太
歌:園田智代子(CV.白石晴香)

大好きなあなたともっとずっと一緒にいたいけれど、サンデーは待つことなく溶けていってしまう。そんな「普通の女の子」の甘いだけじゃない恋愛模様をチョコアイドル風にお届け。音階や掛け言葉など児玉雨子氏の遊び心が散りばめられたこの曲を聴きながら、日曜日にサンデーを食べる、という楽しみ方もいかがだろうか。

text by ぶくま

Sweet Memories
作詞:鈴木静那 作曲・編曲:h-wonder
歌:大崎甘奈(CV.黒木ほの香)

曲名がMemoriesと複数なのは、甘奈ひとりの思い出だけでなく、彼女がふざけあったり、笑いあったりした誰かとの思い出を指しているからではないだろうか。誰かと同じ時間を分け合い過ごした宝物のような、お揃いの思い出たちを。ソロ曲でありながら誰かに語りかけるような優しい歌声と歌詞が「二人」を感じさせる。

text by usk

ハナマルバッジ
作詞:古屋 真 作曲:小久保祐希、YUU for YOU 編曲:YUU for YOU
歌:小宮果穂(CV.河野ひより)

キミから世界はどう見えているのだろうか。周りの大人から良いことも悪いことも学んで世界を識ったキミが、それでもなお『長い長い大人への階段って楽しい』と思えるような世界を守っていたいと思う。気持ちの良い快晴の日も、顔を俯けるような土砂降りの日も、どんなちょっとした日常でも元気づけてくれる無敵のナンバー。

text by ぶくま

COLORFUL FE@THERS -SHHis-

Look up to the sky
作詞:Co-sho 作曲:Stand Alone、小久保祐希、Karen Yamaguchi 編曲:Stand Alone
歌:緋田美琴(CV.山根 綺)

緋田美琴は前だけを見つめている。彼女が理想とする自分。アイドルとして立つステージ。いうならば未来に向かって歩き続けるために。絶望に足を止めたくなる時も、それをこえる幸せを知っているから。涙を止めて、また高い場所を目指すために彼女は空を見上げる。誰も見たことのない、見せたことのない美琴がこの曲にいる。

text by usk

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