シチズンサイエンスってなんですか

採用プロジェクトでサイエンスカフェとかやりたいよねって話をしてるけどシチズンサイエンスについて詳しく知らないのが現状。

それに来年ゼミ募集期間で絶対「シチズンサイエンスってなんですか」って聞かれる。実際今年聞かれたし

そのときに自信もって答えられなかったから、来年はそうならないようにしたい。

ということでシチズンサイエンスについて調べてみました


シチズンサイエンスの定義

シチズンサイエンスは、職業科学者ではない一般の市民によって行われる科学的活動を指す。我が国では、社会課題の解決に重きを置く「市民科学」と呼ばれる活動が既にあるが、シチズンサイエンスは、市民科学に加えて、学問体系における科学的規範に則った知識生産も包含する、より広範な科学的活動とされている。すなわち、一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究し、その成果としての体系的知識を増やす活動がシチズンサイエンスには含まれる。

世界的に拡大している学問らしい。特に鳥類学、天文学などで行われている。最近は気象観測や多様な生物の観察、地理学、民俗学などなど幅広い学問で取り組まれている。

1番わかりやすかった例は鳥類学の研究。Zという鳥がいたとして、研究者がその鳥が世界中のどこを飛び回っているのかのデータがほしいとする。

そしたら世界中の市民が、Z見つけたよ!という観測データを研究者に送る。そのデータを使って研究者がZについてより詳しく研究できる。

これがシチズンサイエンス。ちなみに参加する市民のことをシチズンサイエンティストと呼ぶらしい。

シチズンサイエンスにはHaklayさんが考えたレベルがある


レベル1はさすがに1番簡単で市民側のハードルも低い。データ収集とかは鳥類学の研究みたいに見たよ!くらいのレベルでいいだろうから良きよね

自発的に計算がどういうことかはわからない。例えば地震があったときにこれくらい揺れたみたいなことでいいのかな

レベル2は基礎的なデータ処理を行う。データ処理っていわれるとある程度市民側に知識やスキルが必要になるからハードルがレベル1に比べて高い気がする

レベル3は課題設定が加わる。課題設定は市民側から研究者にこんな研究したいんですよって言わないといけないのかな

夏に参加した超異分野学会で聞いた応援学の話がレベル3なのかもしれない

応援学は、駅前で通勤通学する人を毎日チアして応援するっていう活動家がいてそれを見つけたリバネスの人が「応援とは何か」と研究したいと思い学問として始めた。大学の教授も入って研究している。

これは1人の活動家の自分の経験から応援は人に勇気与えられるもっと社会を明るくしたいという思いから始まっている。これは市民が課題設定したといえると思った

課題設定は小さなことでも良いけど、市民側からするとこんなのが研究になるの?みたいな不安もある

でも研究者側は市民がこんなことと思ったことにも興味を持ってくれると思う。(これは俺が賢い人たちと話してて感じた経験)

研究者と市民と認識に大きな違いがあってその要因の1つに市民側が研究を格式の高いモノだと思っていることがあると思う。

そういうギャップを無くしていかないとレベル3まで到達するのは難しいんじゃないか

レベル4になると研究者も入らずに市民だけで研究できちゃうくらいだと思う。なかなかハードルが高そう

でもレベル3まで到達できたらレベル4にするのは簡単そう。2→3が1番難しそ

日本学術学会によると具体的な問題点は4つ

1)シチズンサイエンスを広げるシステムの不足
2)シチズンサイエンスの研究倫理を保持する基盤整備の不足
3)職業科学者とシチズンサイエンスを行う市民(本稿ではシチズンサイエンティストと呼ぶ)を橋渡しし、双方向性のあるシチズンサイエンスを推進するための基盤整備の不足
4)シチズンサイエンティストの活動を支援する研究資金制度

シチズンサイエンスの窓口となるような大学、研究所、NPO法人が少ない。シチズンサイエンティストの動機づけや既に動機づけられている人の集約システム不足。そもそものシチズンサイエンスの認知不足。などなど課題がたくあんある

始めたばかりのことだからそりぁそうだよな

先生が作ったこの研究センターやNHKの「シチズンラボ」は問題点1~3を解決するためにあるのかな

今日はおわり!文字読んで疲れた、、、また時間も見つけてやる予定。


おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?