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スラップスティック

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基本は、作中人物にとってはシリアスだが、遠近法で見ると「喜劇」になるというアレ。 ただ、段々と「スラップスティック・コメディ」からはちょっと外れた話も混ざってきている。 あまり肩… もっと読む
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記事一覧

Gと格闘する姉

《本記事には「虫」が登場します。虫の生々しい描写はありませんが、苦手な方は読まない方がよいかもしれません》 このところ、ミステリー54字やら、ハミング杯やら、オフ会レポートやら、何だか何だかやら、クセツヨな企画が多かったように思う。 暫くぶりに、純粋な意味での「軽めのエッセイ」でも投稿したい。 これまでも何度か登場した姉の「アキコ」(仮名)の話である。 因みに、アキコは私と正反対の性格ヲしており、以下が彼女の初登場の記事である。 私はこれまでにも姉だけでなく、母だの

育つ姪っ子

最近、帰省していた。 コロナのせいで約3年ほど会っていなかった身内とも久しぶりに会って、話に花が咲いた。 ところで、私には姪っ子が2人いる。 この姪っ子たちである。 お姉ちゃんの「アキ」(仮名)と妹の「トモ」(仮名)、性格が正反対の姉妹である。 帰省の際は、この姪っ子たちとも久々の再開を果たしたが、約3年の時を経て、2人とも前回よりだいぶ大きくなっていた。 アキはすでに小学校高学年である。 上に貼った記事では、大人しく、のんびり屋でマイペースな妹のトモにスポットを

姉のド天然な友人

私には姉がいる。 「姉的な人」という意味ではなく、私と似ても似つかない、この実の姉、アキコ(仮名)のことである。 実は、性格は似ていないのだが、子どもの頃から「顔が似ている」という、何ともお互い微妙な気持ちになることを周りから言われ続けてきた。 思春期の頃は、それはそれは嫌で仕方なかった(相手にもフェアになるように補足すると、姉もたいそう嫌がっていた)。 大人になり、いつぞやのタイミングで姉は「そう言えば、悔しいけど、我々の顔って、やっぱりちょっと似てるかもね」と言って

【緊急対談】ハミングバードのアカウントはこれでいいのか?

皆様、こんにちは。 私は過去に何度か、愛くるしい動物の画像や動画をご紹介している。 今日は、そのシリーズの一環として「ハチドリの生態」について、論じたいと思う。 このハチドリという名の鳥類であるが、米国南西部やカナダなどに多く生息し、英語名をハミング、、、 、、、ドンッ! あっ、痛っ!「オイ! ハミングバード! 今日はお前に直接話があって、やって来たぞ!」 (「ハミングバード」:ハミ) (「餃子の皮ニキ」:ニキ) ハミ「、、、イテテテテ、、、皮ニキ? 何で、いき

親父の美術、息子の美術

私の親父は若い頃、画家を目指していた。 東京芸術大学の美術学部を目指していたらしい。 ただ入試に3回チャレンジして失敗した後、諦めたらしい。 今でも難しい(?)のかもしれないが、当時は、7浪とか8浪とかの鬼気迫るライバルたちが入試会場にわんさか集まり、気持ちが萎縮してしまうほどだったという。 ほかの大学の受験を考えなかったと聞いたことがあるが、何やら「芸大病」なるものにかかると他の大学に進む道が考えられなくなるとか言っていた。 因みに、「3浪」したときは頭がクラクラ

【本当にくだらない夢の話】私の夢に出て来た有名人たち

《「何の学びもない実にしょうもない話」を読むと虫酸が走るという方は、本記事を読まないことをおススメします。》 さて、警告も済ませたので、本題に入ろう。 先日、親愛なるnoter仲間さんが、「捉えどころのない夢を見た」という記事を書かれており、その夢のいくつかを解説されていた。 うん! 私も何か書きたい! そこで、今回は「私の夢に出て来た有名人」とテーマを絞り、インパクトの強かった3作(作品なのか?)を紹介したいと思う。 先にお断りしておくが、私が見た夢をそのまま「脚

我が家の猫

「#猫のいるしあわせ」という募集企画があるらしい。。。 、、、と、何を今さらしらじらしい。 私もすでに同企画に応募していた。 私は本来「犬派」であり、子供の頃、10年以上も犬を飼っていたことがある。 それにもかかわらず、猫の話ばかり書いているので、少しとぼけてみた次第である。 そう言えば、我が家にはまだ猫がいた。 そいつに癒されてもいる。 せっかくだから、紹介しようか。。。 、、、 こいつである! ハハハハハハハハハハハ愉快、愉快! 、、、いや、ちょっと

【ショートショート】メリーゴーラウンドみたいなレストランで

ガッタン ゴットン、ガッタン ゴットン 、、、んん、、、ここはどこだ? 、、、あれ?何で、オレはこんなとこにいるんだ? それより、何か地面が揺れてるな。。。 、、、まあ、そんなことより、何をしてたんだっけ? 思い出そう。。。 、、、そうそう、あの大金貯め込んだ1人暮らしの爺さんの家に、夜な夜な忍び込んだんだ。 もし爺さんが起き出したら、もろとも殺っちまおうと思って、刃物片手に、、、あれ?あのナイフ、どこ行った? まあ、そんなことどうでもいいや。 、、、そして、

【やむにやまれずショートショート】「タコ」と「イカ」の熱くて下らないタイマン

《ショートショートは得意でないが、やむにやまれず挑戦することとした。詳細については、「以下の足は8本?10本?気になるイカジョークの行方」をご参照いただきたい》 お題:「Octopus(もしくはタコ)」、「October (10月)」 追加条件:「8本足のイカ」を登場させる 海の世界の「グローバル化」は、人間界より遥か昔に遡る。 それは古代、ちょうど「ローマ暦」が用いられていた頃である。 日本の海に生息する魚介類たちの中にも、ついに「国際化の波」(海なだけに!)を受

中国 深センの動物園は、摩訶不思議アドベンチャー

親愛なるnoter仲間さんによる「奈良公園での鹿せんべい」関連記事を読んだ。 修学旅行のとき、口移しで鹿にせんべいをやるという、何ともお約束的なことをやった「お調子者な自分」を思い出した。 ついでに、なぜか「クマ牧場」とか「中国の動物園」とか、色んなことも思い出した。 私の好きな北海道の「登別温泉」の近くに、「のぼりべつクマ牧場」というのがあり、そこでの「エサやり体験」がなかなか面白い。 クマも観光客慣れ(?)しており、エサをねだるクマの姿が何とも愛嬌がある。 係員

親父と姉のバージンロード ~おかしな2人と神父~

《この話は、登場人物の名前のみ「仮名」として脚色しているが、その他の部分は実話である》 親父と姉がバージンロードを歩くと聞いたとき、正直、「えっ?マジかよ?ほかの組み合わせないのか?」と思った。 私には姉がいる。 昔は顔が似ているとよく言われた。 性格は私と全く似ていない、、、と私は思っているし、向こうも思っていることだろう。 私の親父は、ホントによく喋る男であり、その上、カッとしやすく、感情の起伏が激しい人物だ。 、、、それでいて、少し外面がいい。 私の母は、

「香港人ジャッキーさん」の俄かに信じがたい話

(※この話に出てくる人物の名前は、一部「仮名」となります) さて、このところ慣れない「ショートショート」に挑戦していたが、今日書く話は私の「作り話」ではない。 ただし、最初聞いたとき「誰かの作り話」かと思ったくらい、バカバカしい話である。 私は以前、香港に住んでいた。 香港には、英国の植民地時代からIDカード(Identity Card)と呼ばれる身分証がある。 日本でもマイナンバー制度が導入されて暫く経つが、似たような制度だと思っていただいて結構である。 香港のI

【実験的 「お題」でショートショート】 不機嫌な動物園

《本作は、前回の記事「一般人にもショートショートはホントに書けるのか?」で決定した「お題」に基づき、一般人である私が実験的に作成してみた小説です》 (お題:「黄色っぽいアザラシ」) その動物園は明らかにヘンだった。 入口に係員らしき人も誰もいなければ、窓口も券売機もない。 挙句の果てにはゲートもほぼ崩壊している状態で、誰でも自由に出入りできそうなほど荒れ果てている感じだ。 何か入るの怖いな、、、と思っていた矢先、偶然通りかかった係員も輪をかけてヘンだった。 「おい、

【実験的 「お題」でショートショート】 シカゴは今何時?

《本作は、以前の記事「一般人にもショートショートはホントに書けるのか?」で決定した「お題」に基づき、一般人である私が実験的に作成してみた小説です》 (お題:「殻が痛いサンディエゴ」) 高校のときの腐れ縁の友達と飲むのは、ホントに楽しくて時間を忘れる。 それも真夜中に近付いてくると、もう「その後の人生において、何の役にも立たない話」しかしていない。 高校のときから20キロぐらい太って、テニス部キャプテンの面影もないケンが、「何か、また腹減り出したな」とか言い出した。 こ