仕事とキャリア

2人の子供、専門医、学位をもつ私は、後輩の女医さんや女子医学生のモデルケースにしやすいのか、しばしば標題の相談を受けます。


色んな人と話していて思うのが、私はその年齢の時にそこまで深く考えてなかったなぁ、ということと、悩むたびにその都度後悔しない選択をする!ということだけを意識してがむしゃらにやってきた結果が今なだけです。あと自分で言うのもなんですが、運が良いです。


いつが産みやすいですか?も人それぞれだと思うし
そもそも結婚や子供も人それぞれの考えがあるだろうし
キャリア形成も、専攻医時代の頑張りが私を支えてくれているので、若い時は特にがむしゃらにやっておいた方が良い!という古い?考えの持ち主ではあるのだけど、どんなふうに仕事がしたいかがそもそもみんな違うから、一概には言えないなぁと思います。


ただただ、先ほども言ったように、こうしたい!とどんなに思っていても、考えが変わったり、叶わないこともあったり、自分の努力だけで何にもならないことも多いから、がんじがらめに将来決めてしまうのではなく、変わった時に自分はどうしたいのか、しっかり考えて言い訳しない選択をしようということは大切だよ、と相談してくれた人には伝えています。


例えば、私は科の選択に際しては、女性だからを全く考えず、初期研修で感銘を受けたから、という理由で即決しています。確かにここまでもずっとしんどかったし、新しい勉強すべきことが多すぎて、復職できるのかなと不安でしかないし、復帰したらしたでほんと大変なのだけど、とにかく10年どころでは飽きません。あぁしんどいと思った時に頑張ろっかな、と思えるのはこの科だからというのは私にとっては大きいですし、あまりいわゆるモデルケースは近くにいないかもしれないけれど、第一子の復職から第二子の産休までの間の働き方は、流動的に調整していただき、少しでも役に立てた感じもありました。


子供に関しては、私は自分が産みたいと思った時が産み時!とずっと思っています。

結婚の年齢的には自動的に専門医取得後の出産しか選択できず、歳をとっているので、不妊の問題や、第二子は高齢出産にどうしてもなってしまいました。比べる対象がないので、20代ならばちがうのか、といった回復遅さはよくわかりませんが、第一子でさえ産後1年は自分自身の体調不良で何度も欠勤しましたし、その点は想定外でした。

加えて、専門医になったからと言ってまったく仕事の上でも一人前ではないのです。研修の縛りがない分、多少休みやすいかも、ぐらいで、むしろ責任のある立場にはなってきてて、どんどん新しい治療が出ている中休むことも現在進行形で不安しかありません。
勉強の時間もかなり頑張らないと取れず、1→2人の育児に追われている今、復帰後どのように働けるのだろう、きちんと責任をもった働き方ができるのだろうかと考えても今は答えがでないです。


きっとこれからも、種類は変わりながら悩みはつきないことかと思うので、きちんとパートナーと相談しながら、自分にできることをやっていきたいと思います。




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