let me live

はっ。終わらせてやった。
今までずっとあんたに振り回されてあげたのよ。
言いたいことは言ってやった。
こんなにあんたを大嫌いになるなんてね。

会わない、仕事疲れた、めんどくさい、冷めた、ですって?

あんたそれでよく”将来のこと”なんて考えてたわね?
私と一緒に乗り越える努力をしなかった結果がこれよ。

どれだけ自分大好きなナルシスト男なのかしら。
私の好きなメイクやファッションには口出しして可愛いとは褒めてくれなかったわね。

私があんたのために準備している間、あんたは自分の髪型がどう決まるかばかりを気にしていた。

口下手なのかコミュ障なのか根暗なのか知らないけど、あんたに褒められたことなんかそうそうなかったわね。

私を馬鹿にしてたのかしら?
よく言うでしょ?
飼い犬に手を噛まれるって。
私はあんたが好きだったからその感情で子犬のように可愛くじゃれついてただけ。

それとも一途だったから狼だったのかしら。
そう、裏切られたと感じたからあんたに噛み付いてやったの。
思いっきりね。

初めは優しい彼だと思っていたわ。
私が質問する度に「うん」か「いいよ」しか答えなかったの。

ある程度気遣いのある人だとも思っていたのよ?
それがどんどんメッキが剥がれていったのね。
まだ若いと言うのに私をどこかへ連れて行ったり、外食に行ったりだなんて、2人きりの思い出作りもなかったわ。
彼は自分への投資にしか財布の紐も緩めなかったの。

優しいと思っていたところは実はただ自分の意見を言わず我慢していただけだったの。

夜の時間だって恋人同士なのに私が誘ってばかりで彼ったら淡白だったから私は物足りなかったのよ?
相性も会わなかったのね、きっと。

会わないまま1ヶ月過ぎた頃、もう潮時かしらなんて感じていたの。
そしたら何とあっちから「別れたい」だなんて言葉が文字で来たのよ?

私はその瞬間ブチ切れたわ。
あんたなんかが別れを語るんじゃない。
あんたみたいなクズ男、こっちから願い下げよ、って。

だからあたためてきた熱い、鉄のように熱い思いの丈を綴った言葉を、
自己中心男にくらわせてやったの。ふふ。

どれだけダメージが入ったかは知らないわ。
興味ないもの。
でも、私がもしこれを言われたらショックを受けるわね。
私は思いっきり彼に噛み付いてぶち撒けてやったからもう吹っ切れたの。

あんたなんかいらない。
あんたが私を振るんじゃない、
私があんたを振ったのよ。


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