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「危なっ!」File5 ~ちゃんと前を見て運転してますか?

※ 見出しの写真はイメージで、本文とは関係ありません。

なかなか発進しない車は、前を見ていない?

 つい先日のこと。

 信号待ちで軽自動車の後ろについたところ、信号が青に変わっても、なかなか発進しない。

 その車の様子を注意深く見ると、ルームミラーの中に、伏し目で何かを見ている女性と思われるドライバーの顔が見えた。

 数秒しても動きがないので、私が、「ププッ」と軽~くホーンを鳴らすと、ミラーの中の目は一瞬後ろを見た後すぐに発進したので、私も、この車に続いてそろそろと発進した。

前を見ていない車は、当然、ふらつく。

 ところが、
 この軽自動車は、ゆるゆると動き出したものの、間もなく左側の外側線に寄ったり、隣の車線方向に寄ったり。
 まっすぐ進まず、ふらついているではないか。

 かなり遅めの走りのため、私の車との車間距離が狭まってしまったので、ルームミラーに映るドライバーの様子を見ると、ドライバーの視線は1~2秒下を向いては、思い出したように前を見、また下を向くといった繰り返しで、そのたびに車の進路はふらついていて、危険極まりない。

 運転しながらひざ元を見ているようだったので、スマホでメールでも打っているのではないかと感じた。(真実はわからないが。。)

 巻き添えになりたくないので、右側の車線からそうっと追い抜かせていただいたが、ちゃんと前を見て運転してほしいものだ。

車は、わき見をしている間も走っている。

 車が1秒間に走る距離を意識したことがあるだろうか。
 運転免許更新時の講習でも言われているので、大抵のドライバーは知ってはいるはずなのだが、時速40キロだと、車は、1秒間に11.1メートル走る。
 2秒間だと22.2メートルだ。

 これは私の感覚だが、
 「2秒」という時間は、危険を感じないギリギリの時間かもしれない。

 3秒間前を見ずに走ることは、多分、誰もが危険を感じると思うが、比較的変化が少ない状況であれば、「2秒くらいなら大丈夫」と感じる限度なのかもしれない。

 しかし、歩いているならばともかく、時速40キロで走る車においては、その「2秒」間に、極めて危険な変化が起こりうることを意識してほしい。

交通事故は、「2秒」で起きる。

 幅員が8メートル程度の道路なら、「2秒」あれば、進路右側からの横断者が自分の進路上まで進出して来るのに十分な時間である。

 また、前を走る車が急ブレーキをかけたとすれば、「2秒」で停止に近い状態まで減速するので、衝突被害軽減ブレーキが装備されていない車では、確実に追突事故を起こすことになる。

 「2秒」という時間は、短いようだが、それまで何ごともなく流れていた状況が、「のっぴきならない状況」に変化するのに十分な時間なのである。

 つまり、「2秒」というのは、事故が起きるには十分な時間なのだ。

 しかし、これが、危険を感じないギリギリの時間ということであれば、「このくらいなら大丈夫。」と思っている人は意外に多いのではないだろうか。

 恐ろしいことだ。

「ながら運転」の危険を再認識しよう

 今朝も、同じような場面に出くわした。

 先行車の速度が遅くなったと思ったら、右へ行ったり、左へ行ったり。
 対向車線にはみ出したり、外側線を跨いだり。

 この車は、ふらつき方が極端だったので、ハンドルを十分に把持しないで、何かしていたのではないだろうか。

 もっと驚くのは、雑誌や新聞、漫画本などをハンドルに乗せて、これを読みながら運転しているドライバーを時々見かけることだ。

 スマホで何か話しながら、片手運転のドライバーも少なくない。

「これくらいなら大丈夫・・・」が、実は「大丈夫じゃない!!」ことを思い返していただきたい。 

 「ながら運転」の罰則が強化されて久しいが、相変わらず「ながら運転」による重大な事故は後を絶たない。

 前を見ずに走る危険性を、改めて考えてみてほしい。

 交通事故のない明日のために。

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