眠れなくなるほどおもしろい社会心理学(亀田達也)

今回はあまり読んだことのない心理学の本を読んだ。
なぜ心理学の本なのかというと、最近人間関係で悩んだりすることが多かったので…。

内容としては、心理学の知識を実際の実験例を交えながら説明するというもの。中には当たり前のように感じる事でも、ちゃんと根拠があるんだなと思うものもあった。
いくつかおもしろかったものを以下に紹介しておく。

  • アイヒマン実験

人は環境によってどれだけ凶暴になれるかを実験したもの。アイヒマンというのは、第二次世界大戦でユダヤ人を強制収容所に収容するナチス幹部のアドルフ・アイヒマンから来ている。実験者が他人に罰を自由に与えられる環境におかれたとき、どんどん罰をエスカレートさせてしまうというもの。
三権分立って大事だよね

  • ネットの炎上

人間は同じ意見がもつ人が多いほどその意見に対する自信が強くなる。これは日常生活とかでもあるあるだとは思うが、昔みたいにネットがなくて相手の本心が本当には分からなかった場合はそこまでこの傾向は強くなかったと思う。ただインターネットでは匿名という性質上、意見が発しやすくなって同じ意見をもつ人間が増えるから意見が過激になってしまいやすいよね。

  • 分化の違いが生まれる理由

人には価値観として「相互独立的自己観」と「相互協力的自己観」というのがあるらしい。簡単なたとえだと、前者が欧米人、後者がアジア人の考え方に近い。前者は名前の通り独立志向が強く、自己を強調するが、後者は自己よりも周りとのつながりを意識しやすい。日本人なんて後者の典型例だと思う。実験でサル・パンダ・バナナをならべて関係の深い2つを選べと質問した。みなさんならどう?僕はサルとバナナを選ぶ。これはサルとバナナという関係性を重視しているからだろう。でも欧米の人はサルとパンダを選ぶらしい。これはそれぞれ独立した個体と見なす考え方によるものだろう。おもしろいね。

長々と書くときりが無いのでここらへんで終わりにします。おもしろかったです。

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