漫画「ジパング」がおもしろかった

お久しぶりです.最近は大学の研究が忙しくなかなか記事を書けませんでした.ですが,最近おもしろかった漫画があるので紹介します.

かわぐちかいじさんのジパングという漫画です.

200x年の海上自衛隊のイージス艦が太平洋戦争中の世界にタイムスリップしてしまう物語.

僕は結構ミリタリーが好きで,戦艦とか戦闘機が好きです.たぶんそういう人ならめっちゃおもしろいと思います.
中学生くらいの時,戦車が戦国時代にタイムスリップしたという漫画を落書きで書いていたので,そのことを思い出したりしました.

戦闘シーンなどはもちろん心躍らされるのですが,漫画の内容についてはいろいろ考えさせられるものがあります.

例えば,序盤はあくまで海上自衛隊は軍隊ではないということで積極的に戦闘してはならないという流れでした.もちろんミサイル撃ちまくれば,当時の戦艦なんて瞬殺なのでしょうが「自衛隊」という今でも議論の的になる存在意義みたいなのが物語の中でも重要なポイントになっていました.

また,「核」も物語の大きなポイントだったと思います.みなさんご存じのとおり,核が使われたのは1945年の長崎・広島だけであって,その後は一回も使用されていないです.これは核の威力が大きすぎるのであくまで抑止力であって,絶対に使うことはできないからですね.(使ったら自分だってやられますから)物語ではこの点に言及がされていて,日本が先に核兵器を開発するという展開になっています.結局核兵器を乗せた戦艦が沈没して海中で炸裂したので,大被害というわけではなかったのですが,核兵器があるという事実によって日米講和が行われ,敗戦にはなりませんでした.
まあ,現代になっても核の抑止力は健在なわけで核廃絶は難しい問題だと思います.

にわかミリタリーオタクとしては,こういう第二次世界大戦の映画などは結局日本が負けるという事実が分かり切っているので観ててもあんまりおもしろくないんですが,今回のストーリーは意外な展開が広がっていくのでとても読んでで楽しかったですね.

実は同じ作者さんが描いている沈黙の艦隊という漫画があり,今はそれを楽しく読んでいます.読み終わったらまた感想書きたいです.


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