行者が修行をする山に登り、自然の中で童心に帰る
昨日の夜に1人の友達から、明日ピクニックに行かないかというLINEが来た。いいねぇ、ピクニック。俺は自然の中でのんびりすることが好きだから、ピクニックと聴いたら心が踊る。天気予報も丁度晴れだしな。ということで今日はピクニックに行ってきた。
行ってきた場所は犬鳴山という山だ。ちなみにホラースポットとして有名な犬鳴トンネルや犬鳴村とはなんの関係もない。
朝から駅で集合して電車に乗り目的地へと向かう。
犬鳴山の最寄り駅に着いてコンビニで朝食と山の上で食べる昼食用のご飯を買った。
その時に、値段のことを考えずに、歩いた後なら腹が減ってるだろうなと思ってちょっと多めに買ったら1000円を超えててちょっとショックだった。
今は金がないのに、コンビニで1000円以上の買い物をするとかアホだ。今後はもっと財布の紐をキツくしよう。
コンビニで買ったおにぎりとチキンを貪ってから、バスに乗って犬鳴山の麓へと向かう。
それにしても田舎のバス停の時刻表ってほんと本数少ないな。
バスが目的地へとつき、ピクニックスタート。
すごい、めっちゃ森。
道の途中に、朽ちた家電が捨ててあったから写真を撮ってみた。
結構良くないか?エモくない?
写真の右下の98の文字が見えるだろうか。これは1998 Camというカメラアプリで撮った写真ということだ。当時のフィルムカメラで撮った様な、エモい写真に仕上がるアプリなのだ。
1998年じゃまだ俺は産まれていないが、まるでその頃に撮ったかの様な偽りの記憶が生成されていくよ。
入り口からズンズン歩いていると、後ろからやってくる車にガンガン抜かされていく。どうやらみんな車で来ているらしい。
景色は正直言って単調でずっと坂道だから中々辛い。だけど体力作りには丁度良いかなと思った。
自分達を抜いていった車を指差して「あいつらが楽をした分、俺達は成長している」とよく分からないことを話し合った。
※上は通ってきた道の写真。行きの道はずっとこんな景色でした
中々歩いて結構疲れたなと話し合っていたら、看板が見えてようやく何かしらの施設がある場所に着いた。
ここのベンチに座ってコンビニで買った昼食を食べた。そうして少し休んでから、この場所の更に奥へと向かってみると、どうやらそこが犬鳴山のメインコンテンツがある場所らしかった。
鳥居をくぐって先へ向かうと
琵琶法師の像があった。
さらに強そうな不動明王像が。
友達に「こいつ強いんかな」となにげなく聴いたら「大日如来というのが最強で、そいつが人々を救うために変身した姿が不動明王だからかなり強い。こいつは怖い顔をしているけど、地獄にいる人や悪さをした人まで救ってくれる良い奴」と、詳しい説明を返してくれた。まさかそんな仏教についての教養があるとは。
そういえば、さっきから仏像や賽銭箱の前でまめにお祈りをしていた。信心深い面があるのは、その友達の意外な一面だった。
誰かと一緒に遊ぶと、そいつの知らなかった部分を知ることができて面白い。
更に奥へと進むと、滝があった。
ここでは、いまだに行者の方々が修行のために滝行を行っているらしい。今日は日差しがあって暑かったけど、滝の周りでは涼やかな空気を感じて気持ちよかった。
どうやらこの滝がゴールらしい。これより先にいく道は見当たらなかった。俺達は来た道を引き返すことにした。
帰り道は途中から別のルートを選んだんだけど、どうやら徒歩ルートはそっちが正解みたいだった。通りで行きの道では歩いている人間が1人もいなくて車しか通っていなかった訳だ。
そのままバス停まで降りたら1時間以上余りそうだったから、途中、川に降りて遊ぶことにした。
落ちている石を拾って手首のスナップを効かせて水面に鋭利な角度で放り投げる。水切りだ。2回までならいけたけど、それ以上は無理だった。
川の石をひっくり返して、カニがいないか探す。
野球ボールサイズの石を手にして、遠くの木を狙って投げる。
落ちている石や木の棒で遊びながら、ゼルダのゲームみたいだなと思った。
現実が許すならバイトもせずにずっとこんなところで遊んでいたいかもしれない。
バスの時間が迫ってきていたから、川遊びはその辺にして山を下った。
バスに乗って駅まで戻り、電車に乗って家へと帰る。
帰りの電車で友達は疲れたのかウトウトしていた。
自然を満喫できたり童心に帰れたりで、楽しいピクニックだった。
終
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