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お笑い芸人の粗品に見る熱狂的ファンを生む方法

粗品というお笑い芸人がいる。

霜降り明星というコンビのツッコミで2018年のM-1で優勝し、無事売れっ子芸人の仲間入りをした。

この粗品は、相方のせいや以上に粗品単体での熱狂的ファンが多い様な気がする。

俺はその理由として、粗品の過激な言動があると推察する。説明していこう。

極論は面白い

1番つまらないやつ、それは中立の意見を言うやつだ。

「人それぞれだよね」「好みの問題だから」。こういう毒にも薬にもならない意見は、正しいし誰も傷付かないが面白くない。

「ユーチューバーに面白い奴なんか1人もいない」(粗品のネタから引用)。こっちの方が、間違っていて傷付く奴がいて面白い。一応言っておくが俺は好きなユーチューバーとかいるし面白いと思っています!

何が言いたいかというと、人間は極論とかはっきりと断言する様な発言の方が面白いと感じるのだ。

この前「酒のツマミになる話」というトークバラエティ番組に粗品が出演していた。

そこでも粗品は、「ユーチューバーはつまらない」と発言していた。

それに対して番組MCの千鳥大悟は、「面白い奴もいれば面白くない奴もいる」とフォローしていた。

この場合、正しいことを言っているのは大悟の方だろう。

でもその場でウケていたのは粗品の方だ。

この「ユーチューバーはつまらない」発言の他にも、熱愛発覚したジャニーズのファンを煽ったりだとか、先輩芸人に対して「おもんない」だとか、粗品はとにかく角が立つ発言をしまくっている。

そして、そういう過激な主張をする人間には、必ず一定数の信者と言われる熱狂的ファンが付くという法則がある。

それは特に、中高生くらいの年代に刺さりやすい。

自分の10代を振り返る

自分の10代を振り返ってもそうだ。

高校生の頃に俺はロックにハマっていた。今売れているあのミュージシャンはクソとか、何かに噛み付く様な反骨精神溢れる態度が好きだった。

またアニメも好きだったが、庵野秀明監督や押井守監督は作品だけじゃなくて本人の発言まで追いかけていた。この人達は「あの作品はつまらない」とかズバズバ言っているのだ。

そういうはっきりと何かを否定する態度が新鮮で衝撃的でかっこよく思えたから、俺も友達と雑談する時には、あれはクソとか嫌いとか言いまくっていた。その結果、顔がキモい上に人の悪口ばかり言っているから、普通に嫌われたりもしていた。

中高生くらいの頃は、過激な主張をする人間に憧れたり崇拝しやすい時期だということだろう。

毒で人を集める副作用

他人の悪口で人を集める負の面としては、そういうものを好む人間ばかりが集まってくるということだ。

Xには滝沢ガレソのような、晒し行為や誹謗中傷を延々と行なっているようなアカウントが無数に存在する。

そしてそういうアカウントが多数のフォロワーを抱えているのを見ると「まじか」という気持ちになる。

だが、心配する必要はない。

晒し行為や誹謗中傷ばかりしているアカウントのフォロワーは、そういうアカウントを好んでフォローする人間ばかりだからだ。だいたい碌な奴はいないだろう。

また、口の悪い配信者やユーチューバーのファンにも同じことが言える。彼らのチャンネルのコメント欄を見れば、民度が低いことは一目瞭然だ。

まとめ

毒にはプラスとマイナスの両面がある。用法容量に気をつけて、色んな悪口を言っていこう。

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