【CLE】2022年戦力分析、逆に考えよう
読者の皆様、毎日お疲れ様です。わるものです。
前回の記事で、今年にガーディアンズは去年と何も変わっていないということを散々述べさせて頂きました。ただ、去年の成績によってチーム内での立ち位置が変わっている選手も多いので、順番に説明していこうと思います。
1. 先発
去年と同じく、若手5人による強力先発陣です。「去年と同じか、じゃあもう読まなくて良いな…」と思ったそこのアナタ、考え方が逆です‼️
昨シーズン、プリサックは右親指骨折で1ヶ月半、シバイルは右中指捻挫で2ヶ月半、ビーバーは右肩甲下筋損傷で2ヶ月半離脱。また、クオントリルは6月頭までリリーフ起用で、マッケンジーは不振により1ヶ月半マイナーに降格していました。
彼らの離脱中には、サム・ヘンゲスやJ.C. メヒアといった防御率8点台の投手が何度も登板し、負けを積み重ねていた訳です。冒頭の5人が怪我なくローテを回すだけで、昨年比でかなりの戦力増、実質ビーバーを2人補強したようなものだと言えるでしょう‼️‼️😤😤✌️💪
冗談はともかく、昨年の怪我祭りは流石に不運が過ぎたので、今年は先発の出来に関してかなりの改善が見られると思います。
また、昨年MLBの先発として通用することを示したイーライ・モーガンと終身名誉先発候補のローガン・アレンがブルペンに控えており、再び怪我人が出たとしても今年は十分対応できるでしょう。
2. 中継ぎ
ゴース(31歳)とショウ(34歳)以外は全員26歳以下という非常に若くて経験の浅いブルペンです。昨年セザー・ヘルナンデスを放出して獲得したピルキントンが、故障中のカリンチャックの代役としてロースター入りを果たした以外、去年からのメンバーの変動はありません。
昨年安定感のある成績を残せたのは、勝ちパのショウ、サンドリン、クラッセぐらいで、その他の選手は課題が残り、予測成績も物足りない数字が並んでいます。しかし、逆に考えると伸び代がめちゃくちゃ残っているということです‼️‼️😤😤✌️💪
特に、100マイル近い速球を連発しながらも制球に苦しんでいる、ヘンゲス、ゴース、ステファンあたりはキッカケを掴んで大ブレイクする可能性を秘めています。
彼らの成長を温かい目で見守っていく所存です😌
3. 内野
去年と全く同じ若いメンツで、3Bのホセラミ以外はレギュラーが確定していません。打撃についても、wRC+100超え予測がホセラミのみと、厳しい数字が並んでいます。しかし、内野手についても逆に伸び代がめちゃくちゃ残っていると言えるでしょう‼️‼️‼️😤😤✌️💪
特に去年の後半戦137打席でOPS.857と大活躍した張育成や、今年のキャンプで驚異の長打率.800をマークしたクレメントには打撃覚醒の兆しがあります。
また、去年1019イニングでDRS-9と酷い数値を記録したロサリオが、今年はLFでの出場機会を増やすそうです。代わりにショートを守るのは322イニングで+5と優秀なヒメネスなので、昨年より内野守備による失点を大幅に減らすことができるでしょう。
4. 外野
こちらも殆ど去年と同じメンツですが、昨季マイナーで大ブレイクを果たし、開幕ロースター入りを果たしたスティーブン・クワン(写真左下)が新規加入しています。僕のツイッター等で何度も紹介しているように、高いコンタクト力、選球眼とスピード、平均レベルの長打力を備えた魅力的な選手です。STの成績は参考記録とはいえ、打率.469(15-32)で三振0と流石に格が違うので、早いうちにRFのレギュラーを勝ち取ると考えて間違い無いでしょう。
CFのレギュラーは実績のあるストローで確定、LFも24歳と若くて長打力のあるネイラーが優先されるでしょう。内野手のロサリオやクレメントもLFを守れることを考えると、ジマー(29歳)とメルカド(27歳)は今季が生き残りをかけた最後の戦いになります。去年大怪我をしたネイラーは3Aでリハビリを経てからの復帰となるので、開幕直後の数週間がジマー&メルカドの最後のアピールチャンスになるでしょう。
5. その他
DHはレイエスで確定。今年も長打量産でバンバンランナーを返してもらいたいです‼️
捕手はロベルト・ペレスのFA移籍に伴って、ヘッジスが正捕手に昇格。打撃はとんでもなく粗いですが、守備は一級品なので、怪我なくシーズンを完走することを目指して頑張って欲しいです。
控え捕手として獲得したメイリーもヘッジスと同じ役割が求められます。しかし、STで怪我をしてしまったので、プロスペクトのラバスティーダ(写真右下)が開幕ロースター入りを果たしました。
ラバスティーダは去年A+でブレイクを果たしたプロスペクトですが、3A経験が僅か21打席しかない段階なので、あまり気負わず気楽に経験を積んでくれたら良いかなと思います。
6. 総括
今年のガーディアンズは、ずばり地区2位と予想します。昨年の怪我人祭りに伴う投壊のせいで忘れられがちですが、強力な先発投手陣は依然として健在であり、健康を維持できれば中地区ナンバーワンローテであることは間違いないでしょう。
一方、打線は現状MLB最低クラスと言って差し支えないメンツですが、クワンのブレイク、張育成の成長、ロサリオのコンバートでなんとか平均レベルにまで引き上げられると信じています。
ホセラミとの契約延長を見るに、今年は予算に余裕がありますというGMの発言はどうやら本当のようです。したがって、夏頃まで5割前後の勝率を維持すれば、トレードによる補強を積極的に行うことが可能でしょう。
夏まで耐えて補強してワイルドカードに滑り込む。これが今年のガーディアンズの理想シナリオだと考えています。昨年も先発陣の離脱前は、貧相な打撃陣でもホワイトソックスと良い勝負をしていた訳ですから、非現実的な目標ではありません。
何はともあれ、先発陣の健康が最重要要素ですから、数ヶ月単位の大怪我が無いことを祈るばかりです。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。
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