私と、サッカー。第4話『~2009・前夜~』
2009年。この年は取り立てて大きなサッカーの大会もなく、私の生活や心境にも大きな変化は無かったため手短に。
Jリーグは変わらずガンバを応援する1年に。今試合の一覧を下図の本で観ていたら大体の試合の記憶があったため、しっかり思い出に残る形で1試合1試合応援していたのだとは思う。
この本は「Jリーグ2009シーズン総集編」(日本スポーツ企画出版社)である。他の話も読んでくださっている方ならお気づきかもしれないが、私は「総集編」と名の付くような網羅的なデータブックや番組が大好きなのである。私は周りの小学生がマンガを読んでいる時間にこの様な本ばかり読んでいたのである。単純な活字を読む量自体はあったのかもしれないが、小説などの文学作品を全く通ってこなかったことは現在の壊滅的な国語力の無さに響くことになるのである。かくして、この辺りから、日本スポーツ企画出版社とは長い付き合いとなる。
ガンバのJリーグは3位でフィニッシュ。最終盤まで優勝は夢見れる位置にいて少しずつ期待を膨らませていったが、33節に鹿島との直接対決で1-5で惨敗。そのまま3連覇を許し、力の差を思い知ることになった。悔しいけど、来年こそは!と願うようなそんな健気さはあった気がする。
そして、この頃の私はサッカー以外のものにも興味を持つ事があった。代表的なのは野球である。前回の話では書いていなかったが、2007年くらいに周りに流されたのもあってか何となく阪神タイガースに応援の気持ちを持ち始め、2008年に前半戦を独走した時には毎日の試合や、金本のホームランに熱狂した。結果は13.5ゲーム差を巨人にひっくり返される歴史的V逸をした訳だが、この頃からは2009WBCや高校野球にも熱狂したりと野球もまた私の生活の一部に取り込まれていくこととなった。
また、2008年には初めての夏季オリンピック・北京五輪を経験。時差が無かったこともあり、様々な競技に酔いしれた。開会式の口パク少女懐かしい。とにかくスポーツに関するお祭りごとが大好きだった少年なのであった。
そして、そんなサッカーと野球が好きだった私が当時よくしていた遊びが「ぬいぐるみごっこ」である。この時期、私はもう狂ったようにぬいぐるみが大好きで、100体近く並べて毎日サッカーや野球の試合をさせていた。そして、特に愛着のあったガンバボーイ(もちろんガンバ大阪のマスコットキャラクター)やしまじろう(こどもチャレンジで貰える奴)を中心選手にして活躍させていたのである。周りの小学生が戦隊モノのヒーローで遊んでいた枠が私で言うとこれに当たる。
そして、私が最も大好きだったキャラクターが大分トリニータのマスコットキャラクター・ニータンである。
マスコット図鑑という本で出会って以来、完全に虜にされてしまい、一時はニータンがいるという理由でガンバ大阪に次ぐサブの応援しているチームという形で大分トリニータを少し贔屓して観ていたほどである。(というかこのシーズン以降降格してしばらくJ1の舞台に帰って来れなかったから悲しかった)そして、この年のクリスマスプレゼントはもちろん「ニータンのぬいぐるみ」であった。つまり、『トイストーリー2』におけるジェシーとブルズアイの立ち位置である。他のメンバーとは少し遅れて合流したニータンもサッカーごっこや野球ごっこの主戦力となったのである。
他には具体的にどの年に遊んでいたかとかは思い出せないが、この様なサッカー盤でも遊んでいた。実にアナログなゲームであるが、テレビゲーム等の概念はまだまだ先だった(友達の家で触れたことはあるくらい)我が家にとっては十分革新的な物だったので、楽しく遊んだ思い出はある。最後の方にはこれとは別で売られている中澤とか川口とかの当時の日本代表選手が精巧に作られたフィギュアが関連商品であって、青のモブの選手をそれに付け替えて遊んでたな。
そして、年の瀬にはやはりクラブワールドカップが開催されるのである。この年から日本ではなくUAE開催になったから録画して試合の視聴とかをしていた気がするけど、結果は前人未踏の6冠目となるタイトルをペップ・バルサが獲得。まだペップについては認知していなかったはずである。決勝戦で後半ATまで負けていたバルサを救ったペドロの執念のゴールが劇的すぎてペドロのモノマネをいっぱいしたし、このゴールは何回リピートしたか分からない。
この頃から、私は少しずつ海外のサッカー動勢にも以前よりも関心を示すようになる。理由は簡単である。2010年、6月、私とサッカーを繋げてくれた「アレ」が再び開催されるからである。
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