見出し画像

自然の真理と幸せの本質をミツバチから教わる。

前回の投稿から随分時間が経ってしまいました。長野県筑北村で泊まれる猫カフェを営業しながら自然農法実践中のおかもとです。その後、初めて植えたジャガイモがどうなったのか、気になっている方も多いですかね。結果から申し上げるとちゃんと収穫できました。ジャガイモは男爵を5㎏とサヤアカネを1㎏植えました。数は標準位かと思いますが、サイズはどちらも小さめ。スーパーで売っているSサイズ位が殆ど。店頭に並ぶ大きくて形の良いジャガイモを作るのは難しいなぁと思いました。でもね、味は比べ物にならない位美味しいです。他にもキュウリやトマト、インゲン、シシトウ、ズッキーニ、ピーナツカボチャは食べきれない程採れました。どの野菜もそうですが、肥料とかが無い分、余計な味がしない。今はもう秋冬野菜に代わり、モロッコインゲン祭りとなっています。そうそう、試しに1本植えた安納芋も10本程収穫できました。

画像1

採れた野菜はいつも野菜をくれる近所の方にあげたり、お世話になっている方々に送ったりしています。農業未経験者が手探りで始めた畑で作物が育つかどうかも分からず、何かしら収穫できたらラッキー位で考えていたので、私的には上々の結果。当初から何か収穫できたら皆さんに食べて貰いたいと思っていましたが、本当に箱に詰めて送れる程の収穫ができて、育てた野菜を少しづつでも食べていただけるのが凄く嬉しいです。

画像2

と、ここで漸く本題に入るのですが、アニマルコミュニケーション(AC)という動物と話す方法がありまして、以前の記事でも書いた事がありますが、私もこれが少々できます。先日、私が習ったACの先生が家で養蜂を始めたらしく、ミツバチに聞いてみたそうです。

「折角作った蜂蜜を人間に取られて悔しくない?」

するとミツバチは、

「蜂蜜は我々の創造物。それを喜んでくれるなら嬉しい。」

と誇らしげに答えたそうです。

凄くないですか?マザーテレサとか、偉いお坊さんとかの言葉じゃないですよ。あの小さいミツバチが言ったんですよ。私は何かもう驚きを通り越してショックでしたね。で、続きがありまして、

「でも自分達の物を取られちゃうんだよ。」と聞くと、「私達も花々から蜜を取ってきている。」と。

これつまり地球規模の循環ですよ。地球上の全ての物は循環していて、誰の物でもなく皆の物っていう真理。それをミツバチに教えられて、頭をガーンと殴られた気分でした。「一寸の虫にも五分の魂」とか偉そうに言ってる人間の何人がミツバチ程自然の真理を理解してるだろう? 

でね、最近もっぱら自然農関連のオンラインセミナーや対談を見る事が多いのですが、この「循環」という言葉がよく出てきます。自然農自体が「畑の中で全てを循環させる農法」なので当たり前ですが、それだけでなく環境であったり、生き方そのものであったり。資本主義では対価交換が当たり前だけれど、人間の幸せは「交換」ではなく「与える事」ではないか? 得をした損をしたより、自分の与えた物を相手が喜んでくれる時に幸せを感じるのではないか?全員がそう思えば、社会は「交換」ではなく「循環」で回り、誰もが幸せになっていく。ギフトエコロジーや倫理資本主義も似ている所はあるけれど、お金という余分な物が関与しない分、ミツバチは崇高だなぁと畑を飛び回る虫を見る目が変わったのでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?