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クラシコが紡ぐ未来:ユニフォームの循環とサステナブルな取り組み

今回は、クラシコのサステナビリティにつながる新たな取り組みをご紹介します。

皆さんは、医療現場で日々着用されるユニフォームが役目を終えた後、どのように処理されているかご存知でしょうか?
これらのユニフォームは、消耗品、つまり“使い捨てるもの”として長年扱われてきましたが、その問題に真剣に向き合い、クラシコでは「ユニフォームのリサイクル」という新たな取り組みを開始しました。


ユニフォーム業界が抱える課題とクラシコの新たな方向性

最近では、アパレル大手企業の取り組みなどにより一般衣料のリサイクルの認知度は高まってきています。*1
ですが、2022年の環境省の調査では衣類全体の廃棄量約75万トン、そのうちリサイクルされた衣料はたった3割(34%)程度にとどまり、残りの約7割はごみとして焼却や埋め立て処分されている現実があります。*2

私たちクラシコが扱うユニフォームはどうでしょうか。
ユニフォームも例外ではなく、リサイクルされにくい環境にあります。実際に、「ユニフォーム業界のリサイクルに関する実態調査」によると、不要になったユニフォームを「回収していない」と回答した企業が約6割(58.8%)を占め、回収しない理由として「回収後の処理方法がない」(32.2%)が最も高い結果となりました。*3
一方で、クラシコが行ったお客様アンケートでは、回答者の約7割が「ユニフォームの回収サービスがあれば利用してみたい」と回答され、リサイクルに対する意識の高さが伺えました。*4

このお客様の声にも後押しをされ、私たちはものづくり企業の責任として「循環資源モデルの確立と浸透」を掲げ、ユニフォームの回収とリサイクルの実現に動き出しました。

リサイクル推進に向けた取り組み

また一方で、商品化に至るまでに作られるサンプルや傷などにより、お客様に販売ができなくなった製品が発生します。販売ができないため滞留在庫として倉庫に眠っており、このままだと廃棄せざるを得ない状況がありました。
ユニフォームの回収・リサイクルを目指す上で、このままで良いのか。社内でも議論が起こり、2023年から本格的に社内外で共に取り組むことができるパートナーを探し始めました。その中で出会ったのが株式会社BPLabの「BIOLOGIC LOOP」という循環プラットフォームです。

BIOLOGIC LOOPとは
テキスタイル製品のリサイクルと再利用に特化した持続可能な繊維製品回収循環プラットフォームです。企業がリサイクルを前提に製品をデザインする「循環サービス」と、テキスタイル製品を回収し、マテリアルリサイクルにより再利用する「リサイクル回収サービス」を提供しています。テキスタイル製品を新たな素材に再生することで、廃棄物を減らし、持続可能な生産を促進します。

https://www.bplab.info/biologiclloop
クラシコが参加するBIOLOGIC LOOPの図解

2024年8月、その第一歩となる、社内の滞留在庫のリサイクルが実施され、約1トン(約2400着)もの在庫製品が、廃棄ではなく新たな資源となる処理に進むことができました。
また、これと同時期にクラシコでご購入頂いたお客様の不要なユニフォームを回収するサービスも一部のチャネルにて開始しています。今後は、店舗・ECをご利用いただいている、より広いお客様にもこのサービスをご利用頂けるように検討していきます。

ユニフォームの循環を目指すクラシコのビジョン

不要となったユニフォームの回収・マテリアルリサイクルは、私たちのゴールではありません。クラシコが見据えているのは、ユニフォームの循環です。回収したユニフォームから、再びクラシコで価値ある製品に繋げていくことを見据え、サーキュラーエコノミーを体現・実装していくために始まったBPLab社との連携です。

クラシコのリサイクルの取り組みは、まだ始まったばかり。ですが、「医療現場に、感性を。」というミッションを掲げる企業として、そして環境負荷が大きな課題とされるアパレル業界の一端として、持続可能なメディカルアパレルを体現するべく、真剣に取り組んでいきます。

そして、クラシコがなぜ今、リサイクルの取り組みを始めたのか。クラシコの「サステナビリティ」の考えについても、今後発信していきます。


*1出典:豊島株式会社〈ファッションの環境意識調査〉
*2出典:矢野経済研究所「環境省 令和4年度循環型ファッションの推進方策に 関する調査業務-マテリアルフロー-」2023年3月
*3出典:矢野経済研究所「ユニフォーム業界のリサイクルに関する実態調査」2024年3月29日
*4クラシコ調べ


クラシコでは他にも廃棄を減らしながら社会貢献を目指した取り組みを行っています。
ぜひこちらの記事も読んでクラシコのサステナビリティに触れてみてください。


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