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働くママクリエイターのしごとのヒント: 現代美人画 画家 siouxさん

みなさん、こんにちは! オンラインレッスン CLASS101(クラスワンオーワン)です。

本日はCLASS101で『水彩絵の具のコツがわかる! 美人画イラストレーターから学ぶ、 透明水彩で描く美人画』のオンラインレッスンを開講している、現代美人画 画家 / イラストレーター / 人魚画家のsiouxさんにインタビューをしました!

現代美人画 画家 / イラストレーター / 人魚画家のsiouxさん

テーマは『女性クリエイターの仕事/時間術』。クリエイターとして、女性として、母、妻など、さまざまな役割を担いながら、どのように素晴らしいクリエーションがされるのかお聞きしました。


Q1.  透明水彩との出会いと、画家として活動しはじめたストーリーを教えてください

幼少時から絵を描くことが好きで、美術大学に進学しました。ですが、当時の自分は何がしたいのか迷っていて、デザインが何なのかもわからないままデザイン学部に入学しました(笑)。

映像やデザイン、編集など色々試している中で、ある時ふと、傍でずっと好きで描いていた女の子の絵の存在に気づいたというか、思い出した瞬間がありました。原点に立ち返って、私はやはり、女の子の絵を描きたいと思いました。

学生時代は主に、PhotoshopなどのCGやアクリルガッシュを用いてイラストを描いていましたが、大学卒業後はデザイン事務所でウェブデザインやDTP、CIなど、様々なデザインの仕事をしながら、終電帰宅後にフリーのイラストレーターとして仕事をしていました。

商業用の仕事のイラストレーションとはまた別に、自身作品の展示活動も行っていくうちに、もっと自分が描きたい女の子の表現を追求したいという思いが増してきました。

2022年の今となってはこのようなことはなくなりましたが、私が展示をし始めた頃は、漫画に近いような表現やイラストレーションのような絵は、よほど知名度のある作家以外の作品は、アート・作品としてみてもらえるものではありませんでした。

ギャラリーに訪れるお客さんや、コレクター、作家活動している人たちの塩対応に何度も悔しい思いもしました。それでも、友達や私の作品を好きと言ってくださるファンの方、わたしの制作を理解して応援してくださるギャラリーの方たち、そして若手のアーティストを支援してくださる方々に支えられて、自分の絵をもっと多くの人に認められる作品として昇華させていきたいと強く思いました。

その過程で様々な画材を試して試行錯誤していたのですが、ある日ホルベインの透明水彩絵の具の「チェリーレッド」「カーマイン」に出会いました。
この絵の具との出会いが多分、私が透明水彩を使っていくことになったきっかけです。

絵を描いているときの絵の具そのものの美しさはもちろんのこと、存在感が私が表現したい、透明感があって芯のある、心の中に熱を帯びた女の子を描くための画材としてぴったりだと感じたのです。そこからは自己流で、「どうしたら自分の中にある思いが、手と筆を伝って画用紙の中に現れてきてくれるか」透明水彩絵の具と、目の前の絵の女の子と対話しながら、描いてきました。

そうしてたくさんの方に見ていただく機会に恵まれ、CLASS101とのご縁をいただき、今に至ります。

Q2. 制作にあたり、インスピレーションの源はありますか?

わたしは自然と都会の真ん中の場所が好きで、現在も緑や自然の多い公園のそばに住んでいます。朝露の草や雨の日の庭木や、夕方の空、星空など、必ず毎日何かしら見てはときめいています(笑)。

また、インテリアやロケーションがいいカフェやおしゃれな店など、人の作る心地よさのなかにいくことも大事にしています。最近はなかなか時間が限られて見られないのですが、映画鑑賞や読書で自身の感情を揺らすことも大切なエネルギーだと思います。

Q3. クリエイター・女性・母・妻 etc. 役割があるがあるがゆえに、時間のやりくりが重要かと思います。やること・したいことを実現するためのヒントやコツ、または心構えなどあれば教えてください。

4歳半の男の子がいますが、子供が小さいと本当に自分の時間なんて取れないですよね…。思うように描けないで、やきもきしてストレスフルになりがちだったので、わたしは優先順位を明確にすることと、潔く諦めることなどで、自分の精神衛生と健康を最優先にすることにしました。

描きたいのに家のことをしなくちゃ〜って思ってると精神が不衛生になるので、もう潔くその時間は家族用、と描くことを諦めています(笑)。

私は本当に制作に時間食いなので、個展前や締切前など立て込みそうな時はあらかじめ家族に「この期間は集中して忙しくなるので家事分担、協力をよろしくお願いします」と伝えて、なるべく渦中のイメージを擦り合わせるようにします。

情報の共有を積極的に行うことで、制作に集中しやすいように家族も協力してくれて助かっています。夫も自営業なので反対の立場のこともありますね。

それと、子供には私がどんなことをしているのか、仕事の絵の原画とその商品などがお店にある様子などを見せたり、今日はこれを描いたよ、と話したりするようにしています。

そうすると大体私が睡眠不足で朝起きられないときは夫が朝食を率先して作ってくれていたり(笑)、子どもも寝るときはまだ「お母さんとじゃないとイヤダ」などとぐずるのですが、理解してお父さんとしぶしぶ寝てくれたりします。

Q4.  子育て・家事、自身のお仕事にと多忙を極める中で、「これがあって助かった!」といった救世主的アイテムはありますか?

TimeTreeというスケジュール管理アプリ。

家族との情報共有に活用しています。仕事、子どものこと、家族の予定、体調管理などにカレンダーを分け、必要事項を夫婦でしっかりと共有。要件ごとにラベリングできるので、混乱しなくて使いやすいです。

Q5.  お仕事スペースのこだわりはありますか?

狭いアトリエですが、パソコンでの仕事とアナログでの仕事を同時にできるよう、L字型の作業台を使い、それぞれにスペースを作っています。目の前の窓から緑や空が広く見えるのが気に入っています。

Q6.  これが手元にあると仕事が捗る!っといったお気に入りのアイテムはありますか?

コーヒーとハイカカオチョコレートです。

夜中はコーヒーが赤ワインになります。仕事や制作のスイッチをいれるために、外に出掛けない日でもメイク、フレグランスをしっかりすることも多いですね。 気に入っている香りはアニックグタールの「ニュイエトワーレ」オードトワレ。廃盤なのでもう手に入らず悲しいのですが、大切につけています。


Siouxさん、ありがとうございました! より深くSiouxさんを知ることができ、より深くクラスを楽しめそうです。

ぜひ、Siouxさんの水彩画のクラスに興味をもってくださった方は覗いてみてくださいね!