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御杖不動の瀧(秋)
【記録◆2023年9月25日】②
曽爾村の隣が御杖村なので、前に行った『御杖不動の瀧』へ回りました。
秋とはいえ盛夏のような暑さですから、瀧は晩秋とは異なる姿なのでは、とおもったのです。
前回の記事を、以下に貼っておきます。
この瀧は特に好きです。もし、『済浄坊の瀧(曽爾村)』のような滝壺があったら、最も好きな瀧に挙げたでしょう。
マガジン「車椅子から立ち上がって」の「ヘッダー画像」にしているのが済浄坊の瀧です。『天女の衣が脱ぎ捨ててあるのかと思いました』と友人が伝えてくれたとき、そのような分岐瀑が好きなのだと自覚しました。
しかし、済浄坊の瀧は、見る角度が限られています。
御杖不動の瀧は、左からも正面からも右からも上からも見られるのです。また、左からは瀧のすぐ下まで近づけます。
瀧の下流には小瀧がたくさんあり、車で県道から入る林道も進みやすく、そこからの登山道も瀧までは楽に行けます。
わたしはもう、アスファルトの道を歩けません。二本の杖を同時に前方へ出して漕ぐようにしてなら進めますが、歩いているとは言えないのです。
でも、ここの山道だと、左右交互に杖を出して歩けます。
車の中では脚の位置を保持するため膝上をゴムベルトで縛っていますが、山道は平らではないため、外側から両脚に力が加わります。すると、正しい位置で両脚を動かせるので、泣きたいような痛みも無くなるのです。
初めて来たときには「ただ視界に入れただけ」という場所が、2回目だとよく見えました。
次の2枚は、登山道入り口から見える小瀧です。
上の小瀧が正面に見えます。下の小瀧は足元に目を移すと見えます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1695869214815-nnVs4gIf3Z.jpg?width=1200)
前回は、足元にも小瀧があると、帰宅後に写真を見て気づいたのでした。大雨で葉や草が洗い流されたのか、水の流れる道がよく判ります。
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入り口近くに越えづらい坂があったと記憶していたのですが、どこなのか判りませんでした。記憶違いでなければ、整備されたのかもしれません。
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前よりも歩けなくなっていたら小瀧だけを見て帰ろうと考えていたのに、
「え? もう着いた?」とおもうほど、すぐに御杖不動の瀧が現れました。
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晩秋は滝壺まで落ち葉で埋まっていたけれど、道がよく見えます。
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滝壺までも、「え? もう着いた?」とおもうほど、すぐに行けました。
そのことには、とても驚いたのです。前回は両腕で大岩を抱くようにして越えた所もあったため。
特に、上の写真の左側をどうやって越えたのか判りません。
落ち葉に埋まっていると、足を置く所が地面なのか水の中なのか見分けがつかないため、前回は確実に進めそうな所を選んだのでしょう。
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落ち口の近くに祀られている不動明王の前には、このまえ無かった鳥居が加わっていました。
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晩秋には金箔のように重なっていた落ち葉が、洗い流されています。
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この瀧の落ち口は、右側から上っていって不動明王の所から見ると、同じ瀧とはおもえない姿になります。それを再び見るため、来た道を戻り、瀧の正面にかかる橋を渡って向こう側へ行きました。
ところが、歩を踏み出す前に、「この道はわたしには行けなくなった」と判ったのです。
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前回は躊躇なく上っていきました。ということは、記憶違いでなければ、道の状態が変わっています。流れる水で、土の部分が少し崩れたのかも。
登山道は坂道の途中で右へ続いていますから、三峰山(1235メートル)に登る方たちの装備なら、この程度は危険ではないのでしょう。
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![](https://assets.st-note.com/img/1695873012717-tM4wobo6iY.jpg?width=1200)
川に架かる橋からだと「上流を見る緑龍」に見えた根株は、橋を渡ると「下流を向いて目を閉じている龍」のよう。
橋は、「生死(いきしに)」の境界なのかもしれません。
山道の左が沢でなかったら這ってでも進みますが、柵も手すりもないのは知っています。「前回に、はるか下の滝壺を見下ろしておいて良かった」とおもいました。そのときの写真も、過去の記事に載せています。
![](https://assets.st-note.com/img/1695871558483-6Essdyb6Pd.jpg?width=1200)
引き返すと決めたら、橋の向こう側の道には光が射していました。
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