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蜻蛉の瀧(上段へ)

【記録◆2023年10月11日】②

 清流の傍に行けなかったので、帰り道の途中で、
「近づける」と知っている瀧へ向かいました。

『あきつの小野公園』を横切る音無川には、蜻蛉の瀧の水が流れています。
 とにかく傍へ行きたくて、下流の小瀧にさえ突進(二本杖で)。

音無川
岸辺の小道から
流れの中に立って

 駐車場から見えている場所なので、『蜻蛉の瀧』まで行けなくなっても、ここには来れるかもしれません。

瀧へ続く階段(右側)

 階段前の鳥居の「神額」には、三柱の神さまのお名前がありました。

『蜻蛉(せいれい)の瀧』へ行くのは、2回目です。
 昨春の記事を、以下に載せておきます。このときは、瀧に虹がかかるかもしれない時刻を予想して、きょうより2時間ほど早く着いたのでした。

 瀧へ向かう道は濡れていて、水溜まりも残っていました。
 北山川が南へ向かう「高い山の向こう側」には瀧に水が無かったけれど、吉野川が北へ向かう「こちら側」は大雨だったのでしょうか。

 長い坂道を慎重に上り、ふと目を上げると視界に瀧があったので、
「え? もう着いた?」と、御杖村に続いて、ここでもおもったのでした。
 2回目は近く感じるのか、「瀧巡り」でも脚力が激増したのか。

『蜻蛉の瀧』の水量に、わたしは大喜び。

蜻蛉の瀧(上のほう)

 右側の柵の所に、「龍神の祠」があります。

中ほど
滝壺(この下段にもあり)

 見えている滝壺からも、さらに流れ落ちていて、全長は50メートル。

龍神の祠の横
龍神の祠から見下ろして

「失礼いたします」と伝えて、祠の前から写真を撮らせていただきました。

 祀られている龍神さまの像を囲んでいるのは赤い火炎のよう。不動明王の火炎光背には水煙が仮託されていると、どこかで読みましたが、ここでは、龍神さまを水煙が囲んでいません。

 まだ歩けそうなので、「落ち口」まで上がりました。
 下からは見えない所にも、瀧と滝壺があるのです。

「きょうは、やはり水量が多いのだ」と判りました。
 昨春には「一筋」だった瀧が、今回は「二筋」になっていたので。

蜻蛉の瀧の落ち口(上から)

 この滝壺から落下する水も、前回より厚みと勢いがあります。

 さて、「COGY(足こぎ車いす)」で増した脚力をさらに「瀧巡り」でも増やせたと分かったから、前回より先へ進んでみます。
 音無川に架かる吊り橋まで行けるでしょうか?

道をふさぐ倒木

 いきなり進路を阻まれましたが、倒木をくぐって進みます。

ここまで上がってきた

 両脚の位置を保持できないわたしには、とても歩きやすい道。
 地面が「補装具」と化して脚を押し返し、筋力代わりになってくれます。

きょうはここまで

「絶対に転ばないでください」と念押しされたのは、身体障害認定を受けた16年前。『白瀧』では細い蔓にさえ囚われたのだから、無茶はしません。

 それに、わたしの脚では「根の無い所」を選べません。根を踏んだら樹は弱るから、長い年月を生きた御神木なら近づけないようになっています。 

蜻蛉の瀧の落ち口(真上から)

 引き返しても、前回には見られなかった光景を見ることができました。

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