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西ヶ瀧

【記録◆2023年5月9日】③

『室生トンネル』を出た所(北側の出入口)に車を止められる場所があり、瀧の前には1台止まっていたので進んだ先に止めたら、そこにも小さな瀧がありました。小瀧を見に来るひとはいないので、車中から独り占め。

 車から降りて、『西ヶ瀧』へ近づきます。
 瀧の左に写っているのが、室生トンネルの北側出入口。

室生トンネルの横

 正午を過ぎた時間で、走ってくる車はほとんど無かったのですが、周囲に注意を払いつつ県道の端を歩いていきます。
 オレンジ色の立て看板の右に入り込みました。

 トンネルの外側に身を寄せていても、大型トラックの音が近づいてくると1737メートルも向こうから響き続けるため、怖いと感じる時間がいつまでも続くのでした。自分の居る所は車の進路になり得ないのに。
 立て看板の表側には「落石注意」と書かれていますので、トンネルの傍に長く居てはいけないというのも分かりました。大急ぎで写真を撮ります。

上のほう
中ほど
下のほう

 戻ろうとしたら、滝壺に下りられる細い道が向かい側に見えました。
 心を弾ませて戻り、その道を下っていきます。

 滝壺で最初に撮った写真の右上には光球が写っていたので、
「くるくると龍が舞っている」ということにしました。

西ヶ瀧(落差10メートル)

 車通りの横にある瀧は、「ただ行きやすいだけ」とおもっていました。
 ところが意外にも、心静かに瀧と向かい合うことができたのです。ひとが絶えなかった「招雨瀑」よりも。
 ちょうど昼休みで、道路から車が消えていたのでしょうか。

美しい滝壺
上のほう
中ほどと下のほう

 おもいがけない場所で静かな時間を過ごせました。
 けれども、瀧の神さまは、車通りが横にできて落ち着かないのでは。

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