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嬉しくなる映画

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さいきんみた映画、何かの折りに思い出した映画のレビュー。
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#映画レビュー

〝彼女〟のいない特殊部隊はもはや信用ならない

 『ローグ・ワン』や『この世界の片隅に』が巷を沸かせるなか、今日劇場公開された『バイオハザード:ファイナル』。「ファイナル」すなわちシリーズ最終作、もう金輪際続編は作られないらしいのでほっとした。2作目から5作目がとてつもなくつまらなすぎて、一刻も早い幕引きをずっと心から願っていた。「つまらない」と言い切るからには私はしっかりこれまでのシリーズ全作を見たわけで、「つまらないなら見るのをやめればいいだろバーカ」とか「わざわざつまらない映画のつまらなさをブログで書くなバーカ」とか

私が『スネークフライト』を見た理由、あるいはクラリスブックスの愉快な仲間たち

 『スネークフライト』(2006)という映画をご存じだろうか。ご存じじゃなくて全然いいと思う。私だって見なきゃよかったと思ってる。  その名のとおりヘビ×飛行機のパニック映画で、事の発端はハワイでのギャングによる殺人事件。目撃者の青年とその護衛のFBI捜査官が乗る旅客機を墜落させようと、ギャングたちが大量の毒ヘビをこっそり貨物室に仕込んだせいで、機内は阿鼻叫喚の地獄と化す。 ■ まずはネガティブな感想を  ネットでざっと検索してみたら、好意的な評価が多くて驚いた。正直い