おお ゆい

長崎市出身。在京アマチュアオーケストラでクラリネットを吹いています。基本的に下吹きでア…

おお ゆい

長崎市出身。在京アマチュアオーケストラでクラリネットを吹いています。基本的に下吹きでアンサンブルが好き。好奇心だけは旺盛ですが、ロングスリーパーで時間がいくらあっても足りません。

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音楽の原体験③〜私が合奏が好きな理由

平成の時代、「あの人に会いたい」みたいな名前の、視聴者が懐かしの人に再会するまでを追ったテレビ番組があった。 一般人が一般人に会うなんていうネタは、もう出尽くした感じがするし、今となっては時代にそぐわない感じもする。でも万が一、そんなことが叶うのなら ぜひとも会いたい人がいる。 小学校の音楽の専科教員のY先生。これまでに出会ったどの先生とも違っていた。 始業式で紹介された先生の風貌にびっくり。薄い茶色のレンズの入った眼鏡に、ひげも生やして髪もちょっと長くて、レコードのジャケ

    • 【積ん読本リスト】2023年8月時点

      図書館で借りたもの ジュリアン・ラシュトン著/下山 静香 訳:『モーツァルトとコーヒータイム』 吉田 菊次郎:『万国お菓子物語 世界をめぐる101話』 個人蔵書 太宰 治:『津軽』 中島 京子:『樽とタタン』 ほし よりこ:『きょうの猫村さん 10』 伊藤 亜紗:『学びのきほん 感性でよむ西洋美術』 6~7月にかけても数冊読了。 その中では、図書館で借りた『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』がよかったです。白鳥さんが自然な会話の中で発することばに度々はっ

      • 目指すはアンサンブルの人間関係

        所属しているアマチュアオーケストラでは、オーケストラの演奏会のほか、アンサンブルの演奏会がある。 参加は自由で、誰とどの曲をやるかも、団員どうしで声をかけあって決める。メンバーが決まったらそれぞれのチームで練習して本番に持ち寄る、という流れ。 その一環で、モーツァルトのクラリネット五重奏やらない?とお誘いを受けた。 自他ともに認めるアンサンブル好きで、いろんな楽器の人たちと一緒にやっているのだが、弦楽器を弾く人たちの中にぽつんと一人放り込まれたような経験は、今回が初めてだ(

        • 【積ん読本リスト】2023年5月時点

          図書館で借りたもの クリストフ・ヴォルフ著/礒山 雅 訳:『モーツァルト 最後の四年 栄光への門出』 片野 優/須貝 典子 著:『料理でわかるヨーロッパ各国気質』読了 池辺 晋一郎:『モーツァルトの音符たち 新装版 池辺晋一郎の「新モーツァルト考」』読了 個人蔵書 ほし よりこ:『きょうの猫村さん 10』 原田 マハ:『〈あの絵〉の前で』 フリードリヒ・グルダ 著/田辺 秀樹 訳:『俺の人生まるごとスキャンダル ─ グルダは語る』 読了 伊藤 亜紗:『学びのき

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        音楽の原体験③〜私が合奏が好きな理由

          会ったことのない祖父に思いを巡らす〜映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

          私の祖父は、映写技師をしていたそうだ。 ちなみに祖父は父が高校生くらいのころに亡くなっているので、写真でしか見たことがない。父もだが、祖母も祖父について話さないので、どんな人だったかもほとんど知らない。 祖母も父もあまり感情を表に出さない人で、泣き言を言うのも聞いたことがないが、大黒柱を欠いた一家の生活は決して楽ではなかったはずだ。そんな雰囲気なので、自分から祖父について尋ねることはなかった。 「映画音楽の作曲家といえば」のモリコーネのドキュメンタリー映画を先日やっと観て

          会ったことのない祖父に思いを巡らす〜映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

          音楽の原体験②〜バッハとフランスの教則本

          ピアノを習い始めたのは小学2年に上がってから。かなりのレイトスターターである。 それまで、やってみたいなと思ったことはあったのだが、親に言い出せなかった。先に言い出したのは妹。じゃあついでに、ということで一緒に始めることになった(のちに妹は、ある意味キーパーソンになる)。 最初に手ほどきをしてくださった先生が引っ越すことになり、習い始めた翌年に別の先生が後を継がれた。 新しい先生が持ってこられた教本は、それまでのバイエルとは少し趣が違った。『メトード ローズ・ピアノ教則本』

          音楽の原体験②〜バッハとフランスの教則本

          音楽の原体験①~教授を偲んで

          通っていた小学校には10時台に「中休み」と呼ばれる時間があり、そのうちの数分だったろうか、「走れ走れ運動」といって、ひたすら校庭のトラックを走る時間があった。 そこでかかっていたのが、Yellow Magic Orchestraの「RYDEEN(ライディーン)」。 勤務していた先生の中に、YMO好きの方がいらしたんだろう。 当時それが何という曲なのかについては まったく知る由もなく、でもメロディだけは鮮明に覚えていた。「コンピュータおばあちゃん」テイストだもんね。 曲名が

          音楽の原体験①~教授を偲んで

          好きなことは自分事としてやっていく

          私は趣味でクラリネットを吹いている。 社会人になりアマチュアオーケストラで吹くようになってから、「演奏した曲リスト」をFacebookで細々と更新していた。 本番が終わったらリストを更新して区切りをつけて、次の本番の譜読みにとりかかるというようなサイクル。今考えると、それは惰性で続けているポイ活みたいで、せっかく演奏した曲に愛着をもてないまま本番を終えることも多かった。 最近、あとどれくらい楽器を続けられるか?ということを考えるようになった。コロナ禍を経て、誰かの前で演奏

          好きなことは自分事としてやっていく