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温泉の話2 はさみ温泉「湯治楼」(波佐見市)

出張でいろんな宿に泊まるようにしている。ほとんど趣味。まあバリエーションを広げておけば話題になるし、もし同僚やお客様と一緒に泊まることも考えられるので、いろいろ行っておくに越したことはない。ほとんど趣味だが。

温泉も大好きで、記事は書いていないがたくさんの宿に泊まっている。またいずれ書きたいと思っていたところの、波佐見温泉。温泉大国九州の中でもマイナーな温泉地。長崎でも中位に甘んじているが、調べると2010年にできたばかりのようだ。

宿は近くのブリスヴィラ波佐見。この宿が良い。周りには温泉と自然以外、何もない。夜はカエルの合唱。これが、なんとも良い。ヴィラなので部屋数も少なく、温泉にも近く、良い雰囲気を醸し出している。

さて、肝心の「湯治楼」。温泉好きからすると一応温泉成分表はチェックする。私が見るのは泉質と、pH。まずpHは8.1と、アルカリ性が強い。かなりの重曹泉のようで、泉質のヌメリが強い。私のヌメリベストである古湯温泉とまでは行かないにしても、実際入った感覚ではかなりのヌメリ。高温なので尚更良い。

露天もあり、サウナもあり、水風呂もある。サウナは小降りで5人で満員だが、良い。テレビもなく、サウナ道に集中できる。惜しむらくは、水風呂の温度。ヌルい、、、これが適度に冷たく管理されていれば文句なし。是非、温度管理してほしい。

露天も素晴らしく、山あり川あり橋ありの美しい田舎の風景を堪能させていただいた。開放感が、昔ながらな感じもあって良き。温泉の建屋もよくできていて、中庭の落ち着いた感じや、休憩施設の充実も好印象だった。

温泉施設は少し老朽化も気になったが、まだまだOK。何よりも、泉質が良いのだから、ずっと入っていられる。ううう、とても良かった。実はあまり期待していなかったが、期待を裏切るクオリティで、かなりのポテンシャルを感じた。とはいえ、ホテルで見かけた本のタイトル「湯布院を越えるか?」というにはまだまだ開きが大きい。もし本気で狙うなら、戦略的にブランディングが必要だろう。湯布院はもはや、泉質で勝負していない。近くにあるハウステンボスや長崎市街、また何よりも焼き物文化との融合(岐阜も上手くやれていないが)を考えるなら、カエルの合唱だけの長閑な鄙びた温泉地の域を越えられないだろう。

とはいえ、とても楽しませてもらった。是非また訪れてみたい。おしゃれなカフェでもあれば良いが。

露天風呂 ★★★★★
 開放感最高。ちょっと外からも見え過ぎるかも。
泉質 ★★★★★
 8.1の重曹泉でありながらそれなりに高温。炭酸泉はキクー!
内風呂・洗い場 ★★★★
 設備の老朽化は一部感じるがまだまだOK。サウナも良き。
附属施設 ★★★★
 中庭・休憩室ともに良い。マッサージチェアもあった。マッサージのサービスもあるようだ。
接客ほか ★★★★
 好感度高かった。たいそうにたくさんいなくて、効率化されていて良い。


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