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ブロードウェイ鑑賞・ハリーポッターと呪いの子

日本でも上演されている舞台”ハリーポッターと呪いの子”を、ブロードウェイで2回鑑賞してきました。

私のハリーポッター歴は、本と映画どちらも全作見ていますが、そんな熱狂的なファンではなく、金曜ロードショーとかで放送されていたら見る程度です。

チケット

チケットはTodayTixというアプリからロッタリーに応募し、2回当たりました。2回とも本当選ではなく、「席が余ってるけど、いる?いるなら返信して!」みたいなメールが届いて、すぐ返信をするともらえました。このメールは過去に3回もらっていますが、メールの返信が遅れるとゲットできません。価格は40ドル。破格の安さです。

当日にチケットオフィスで身分証を見せてチケットがもらえます

座席

ロッタリーなので座席は運です。  

1回目は、最前列。舞台に高さがあるため、下から役者を見る感じで、見えづらかったです。
役者のツバや水しぶきが飛んできたり臨場感のある座席でした。

最前列
最前列からの見え方

2回目は2列目左端でした。しっかりと舞台全体が見えて、最高の座席でした。リベンジして良かった〜!

左側席からの見え方

劇場(Lyric Theatre)

劇場の中に入るとすぐハリーポッターの世界観が広がり、興奮の連続でした。インスタと連動して魔法のような動画が撮れる仕掛けも面白いです。

舞台で登場する電話
ここにインスタカメラを向けると
このような動画が撮れます
始まる前の舞台セットから素敵です

感想

3時間30分もあるこの舞台は、見終わった後の満足度が超高いです。夜公演だと19時から始まり、終わるのが22時30分。少し長すぎるのではないかと思うぐらいですが、本当は2部構成の舞台を1本にしているため、長くなっているようです。原作と比較すると、ところどころ削られている内容もありました。

ブロードウェイなので言わずもがな、すべて英語です。さらに、イギリス英語なので、普段聞きなれない英語の発音で慣れるまでには時間がかかりました。私のような英語初心者は、しっかり原作を読んでいくことをお勧めします。

日本語版と英語版をダブル読み。日本語版は4回読みストーリーを叩き込みました。

原作を先に読んで、役者がこの演技をどのように演技をして、どのような演出になっているのか想像を膨らませて楽しみにしていましたが、すべて想像を上回る演技演出でした。

ここからはネタバレを含む内容になります。


この舞台ハリーポッターの魅力は私的に3点あると思います。《親子愛、友情愛のストーリー》《非現実的な魔法の演出》《ハリポタ世界のリアル体験》です。

親子愛、友情愛のストーリー

ハリーポッターが父親となり、息子アルバスの子育てに奮闘する様子が描かれます。アルバスのためを思ってする行動が、アルバスには理解されなかったり、アルバスの友人との仲を引き裂くようなこともしてしまったりで父親としてダメダメです。ですが物語を通して2人の親子愛が強くなり、ハリーが父親として成長していきます。

息子アルバスは父親と違うスリザリンに選ばれたことや、偉大な父とは違って劣っていると思い込み自分に苦悩する学生生活を送っています。それを支え、良き理解者となり、一緒に時空の冒険をする親友スコーピウスとの友情もこの物語を盛り上げます。マルフォイの息子であるスコーピウスの陽気なキャラが本当に魅力的で面白いんです。あのマルフォイからどうやってこんなに明るくて面白い息子が産まれたのか不思議なくらいです。

ハーマイオニーとロンが夫婦になった後の2人の会話のやり取りも面白いです。これまでのハリーたちの冒険をしっているからこそ、自分が両親のように彼らの成長した姿を見守っているような気分になりました(笑)

非現実的な魔法の演出

ハリーポッターといえば魔法。映画ではCGを使って表現されていますが、舞台でもマジックのように自然な感じで魔法が表現されています。

たとえば、箒が宙に浮いたり、テーブルの散らかった本が杖の一振りだけで綺麗に整頓されたり、電話ボックスから人がいきなり消えたり、紙が一瞬で燃えてなくなったり、ベッドに誰もいなかったのにいきなり布団から人が現れたり、あらゆるところに魔法の仕掛けがあります。こういった仕掛けは見ていてワクワクして楽しいです。

ハリポタ世界のリアル体験

リアル体験というのは、観客を巻き込んだ演出方法だからです。というのも、たとえばディメンターが登場する場面では舞台上だけでなく、2階席の方にまでディメンターが天井から現れます。このディメンターに襲われるような恐怖感は、映画では味わえないリアルさがあり興奮しました。
また、劇場の壁一面が文字で光るシーンはまさに自分が物語の中のデルフィーニの部屋に一緒にいるかのような感覚。さらに、ボルデモートが舞台から客席まで降りていき去っていく場面もハリーポッターの世界観に自分もいるような体験ができました。最後のデルフィーニとの戦いの時は、杖から炎が出てまさに臨場感のあるバトルでした。

その他ちょっと思ったこと

ボルデモートが英語だと《ボルデモー》っていう発音でカッコよかった。

ハーマイオニーとその娘が黒人。本家の物語では白人なのに、違和感ありすぎる。

スコーピウスは2度もプールの中で濡れるシーンがあり、何度も髪を乾かしたり大変そう。

マントをなびかせて、場面転換するところがカッコよかった。

イギリスの喋り方の文化なのか知らないが、怒る時ツバがめっちゃ飛ぶ。そして指を刺しながら怒るのもまさに海外の怒り方だと思った。

バタービールが美味しかった。サイダーとフローズンとアルコールの3パターンあるらしい。フローズンは18ドルだった(高い)

この劇はハリーポッターシリーズを知らないと話の展開についていくのに大変だと思いますが、舞台上で繰り広げられる魔法の世界を楽しめるのでお勧めです!

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