クララの介護日記ー通販
【勝負なし法】
ゴードンメソッドの中に『勝負なし法』というスキルがある。両者の欲求の対立が起こった際に話し合いで両者が納得する合意案を見出す方法だ。
わたしの困っていたのは母が通販でたくさんの冷凍食品を買う事。通販は量はパッケージがスーパーで販売している商品のように目をひくようなものでなく、業務用にように大量はいている。おかげで、冷凍庫に入らない。さらに、困ったことに母は商品が届いて箱を開けると「こんなの誰が頼んだん?」と自分で頼んでおきながら私のせいにする。そして安井を思いきや、案外そうでもない。一度に1万5千円くらいになる。もう勘弁してほしい。わたしメッセージでわたしが困ってることを
「通販で食品を買うと一度に大量なので冷凍室に入らないし、食費もかかるので母の年金だけでは生活できないのではいかと心配だよ」
と伝えるも、母からは
「そんなに買っていない」
と言う。その時は
「そうか、お母さんとしてはそれほどお金はかかっていないと思うんだよね」
と『能動的な聞き方』をしたのみ。心の中で「も~!!!かなりかかっているんだけど」と聞こえないようにつぶやいたが、しっかりと事実を伝えないと分かってもらえないと思い、それでわたしはしっかりと1か月間にかかる光熱費などの必要経費を通帳から計算して、経費と月に生活できる金額を書き出して見せた。
「もう、恭子さんがいるから、買うものを頼めるからあまり買わない」と口にした。しかし・・・・・
もう、そんなことも忘れたのか、また、注文カードを郵便に出してほしいと封筒を渡す。それも私が勉強をしている間か寝ている間かわからないが、しっかりとのりづけされている。 かなりわたしは問題を抱えた。再度『わたしメッセージ』で
わたし:自分でこれからはあまり頼まずに私に買ってきてもらいたいものを頼むと言っていたのに通販で注文するなんてがっかり
すると反発がくる。母の言い分は
母:自分が買い物に行けないから食べたいものが買えない
だけどね・・・・と言いたいところだが、『きりかえ』をして、母の気持ちを受け止め
わたし:「通販のカタログを見るだけで買い物している気分になってたのしいんだね」
とこたえる。確かに母の気持ちは理解できる。しかし、わたしもかなりストレスだ。冷蔵庫を片付けるのはわたし、お金の管理をしているのもわたし、出た段ボールや重たいたくさんのカタログを捨てに行くのもわたし。そこで『勝負なし法』を使うことにした。
私の欲求は ①冷凍食品が冷凍後に入らずに困る
➁食費を節約したい
③苦手はものは食べる気持ちにならない
④カタログが重くて捨てに行くのが大変
母の欲求は ①足が悪くて買い物に行けないのは残念
➁せめてカタログで買い物を楽しみたい
③カタログを見るのが時間をつぶせて楽しい
解決策 カタログを中止してもらう
買い物したいときに車でスーパーにつれていく
カタログで注文したいものを見せ、似たもの買ってくる
注文していないカタログをストップする
一緒にカタログを見て注文
母がカタログに印をつけて私が確認
両者で話し合った結果、両方ともOKなのは母がカタログに印をつけて私が確認となりました。
一緒に話し合ったのだから守ってほしいな~なんて思っていた。
そしてついにその日がやってきた。カタログに印をつける前に注文書に書いていましたが、ちゃんと私に見せました。そしてわたしが苦手なものや似たもの、値段が高いものなどわたしの思っていることをつたえ、納得したものを二人で決め、無事にポストに投函!
やっぱり『勝負なし法』はいいな~
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